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古典から学ぶ その4・・・稲穂は実るほど頭(こうべ)を垂れる

2009/04/19 Sun


・・・おはようございます。新館です。ゲストコメンテイターには、おなじみ国立ネズミ大学学長の川崎さん、そして、現地からは山本さんに中継してもらっています。


・・・まずは、山本さんを呼んでみましょう。山本さん、現地はいかがですか。

はい、現地は静かな朝を迎えております。おそらく、長官、参謀のご本人二人しか起きていないのが原因だと思われます。


・・・そうですか、双方の主張にはまだ隔たりがあるということなのですが、その点いかがでしょうか。

はい、長官筋では、従来からの長官の主張である「トレンド乗ること、そしてそのための順張りと乗せ、つなぎこそ王道である」、という論拠に基づき、ビットウィーン旗艦艦長が参謀に仕掛けたことに端を発したわけです。
当初は、地下作戦室での小競り合いの中で妥協点を探る話し合いが続いていたのですが、長官ご本人が突如先制攻撃を仕掛け、そこでも参謀側との和平交渉が進められていたところ、不意にビットウィーン旗艦艦長が砲撃を始めた、というところです。
これによって、参謀側は、京都へ敗走し、現在本能寺にたてこもっている、という状況です。

観測筋によりますと、旗艦艦長の主張は、環境認識論が一人歩きしており、環境さえ確認できれば何でもあり、という最近の風潮はいかがなものか、ということと、そもそもリスク管理がおろそかになってはいないのか、という趣旨だということです。


・・・一方の参謀筋の主張はどのようなものなんでしょうか。

はい、参謀本人からのコメントは未確認なのですが、長官側の主張を逆手に捉えて、伍番艦艦長が、全てをナンピンの責任にするのはおかしい、リスク管理と環境認識とセットで考える問題だ、と主張しております。


・・・では、ここからはスタジオです。双方の内部事情、特に参謀の側近としてもおられた川崎さん、今の話を聞いて、いかがですか。

おそらく、長官筋のナンピン全面否定という主張は、熟練の相場師に向けたメッセージではない、と思うんですね。

というのは、熟練の相場師なら、当然にリスク管理を使いこなせるわけです。ですから、どんな手法を用いたとしても、最終的には、きちんと損切りができるわけですから、致命傷を負う可能性は低いわけです。

ところが、初心者は、リスク管理などには、興味がなく、売買戦略にしか頭が行っていないわけですから、相場を始めて、ナンピンを覚え、しばらくは多少の利益を出すものの、どこかで逆に大きくもっていかれて、切るに切れずに気が付いたら、大損をする、そして退場という道を歩む危険性が高い。そうであるなら、いっそうの事、全面否定してしまってはどうか、という主張だと思われます。

特に林筋書籍を読むと、全面にナンピンが礼賛されており、初心者が読むと、ナンピンこそ成功への近道だ、と思い込んでしまっても仕方が無いような啓蒙書になっています。


・・・そこには、トレンドとかリスク管理とかの記述は無いんでしょうか。

いえ、あることはあるんです。ただし、初心者が読んで、それに気が付くかどうかは別問題だと思います。

ナンピン擁護派は、立花さんだって「グラフは傾向を見るものだ」と書いている、と主張していますが、本1冊の中に少しだけの記述であるので、それに気が付く初心者がどれだけいるのかは、疑問です。

そもそも、トレンドに乗るため、ということであれば、ナンピンの本をわざわざ買って読むのではなく、タートルの本でも読んだほうがいいのではないか、とも言えますし・・・昔はなかったんだよな、こんな本、今の若者はいいよなぁ・・・あっ、すみません、ついぼやいてしまいました。


・・・今回の大戦において参謀本人からのメッセージが聞こえてこないわけですが。

はい、おそらく参謀は迷っているのではないでしょうか。攻撃を受けてやむなく立ったわけですが、さりとて参謀本人は、実はトレンドフォロアーなわけです。
実践主義者の参謀は、その点を気にしているのではないかと推察されています。
実際にナンピンに関する参謀の記述にはこんな一節がありました。
「そもそも逆張りナンピンという戦略とリスク管理は、非常に相性が悪いのです。犬猿の仲といってもいいでしょう。」


・・・ほう、それはどういう意味なんでしょうか。

ナンピンというのは、最初に取ったリスクをどうしても拡大する方向へ働きます。最初の玉だけにしておけば、損はそのポジションだけで済むわけですが、買い下がりをすることによって、リスクは拡大するわけです。

一方で、最初に順行してしまえば、最初の玉だけで利食いするわけですから、小さな利食いとなってしまいます。
リスクとリターンは、どうしてもリスク拡大方向に働き、期待リターンは小さいまま、結局は何とか高い勝率でそれをカバーする戦略と言えるのだと思います。


・・・しかし、それは環境認識さえきちんとしておけば、対処できるのではないんでしょうか。

ほほぅ、新舘さん、よく勉強されているじゃないですか。もしかし、隠れ軍曹ファン、それとも参謀日記を隠れて読んでいますね。

さて、確かに昨今、環境認識という便利な用語が出てきたおかげで、環境認識万能論なる過激派がでてきておりますが、それには参謀も異をとなえているとの情報筋からの話が出ています。


・・・ほうーーー、これは大変な話ですね。そもそも環境というのは、野川一派の錦の御旗ではないですか、それを否定する話なんですか。

否定するのではありません。そもそも環境ということについては、未だ詳しい説明がなされていないですよね。なんとなく、大きな流れ、とかトレンドとか、その程度の説明だけで。
しかし、考えて見てください。環境とて、昨年10月のように、いきなりの大地震のような「環境の激変」が訪れることが間々あるのです。
そのようなときに、後で「環境は変化したから」とっても、時既に遅しですよね。
それを参謀は、環境万能論に異を唱える、と言っているんだと思います。
当然、環境の激変を捉えて一気に戦略転換ということもありますが、それだけでは事足りないこともあるんです。

残念なことに、ナンピンは、この環境の激変に最も弱い戦略と言えるでしょう。

それに加えて、投資心理に関しても大きな問題をはらんでいると言えます。


・・・ほう、聞きなれない言葉ですね。投資心理ですか。それはどういうことなんでしょうか。詳しく説明いただけますでしょうか。

これから話すことは、参謀が最も大切なこととしていることだそうです。

まず、相場は8割が保合いと言われています。ほとんどの期間は、保合いなのですから、ナンピン族は、保合い期間中に利益を徐々に出していく中で、自信を深め、ちょっとの下げでは損切りしないで、逆にナンピンを進めることで利益が出ることを学習します。

「俺もだんだんとナンピンが上手くなったなあ。」そう実感できる瞬間でしょうね。10回、20回とナンピンが成功し続けると、いっぱしの相場師気分になってきます。

ちょっとリッチな買い物をしてみたり、これまで行かなかったようなレストランで食事をしてみたりしだすころですね。

下げて、投げたらそこが目先の底となるので、「やっぱりナンピンでしのぐことが一番だ。」そう考えるようになるのです。

何度かナンピンで利益が出ると、資金も増えてきて、自信が深まりますから、これまでは1000株、2000株とおそるおそる建てていた株数も、気が付けば5000株、1万株となっているのです。

トレンドは、突如、そういうナンピン族の間隙を突きます。

これまでの成功体験があるわけですから、そんなはずはない、相場は下げすぎているからどこかで反発するはずだ、との思いもあり、最後の力をふりしぼってナンピンをかけます。

いわゆる「暴落局面での満玉」です。

その結果、これまでせっせと蓄えてきた10回、20回の利益を1回で全て吹き飛ばしてしまうばかりか、元本まで多大に毀損してしまう事態となるのです。信用買いだと、追証から破綻、という事態にも行き着きます。
まして証拠金ベースの先物やFXであれば、死亡確実でしょう。


・・・なるほど、昨年の10月の暴落などかこれにあたるんでしょうか。確かに、大勢の投資家が投資生命を絶たれました。記憶にナマナマしいですよね。

はい、そうですね。
しかし、100年に一度とか言われていますが、月足チャートを見ると、ここ数十年のうちに何度もある下げのたった1つに過ぎないんですよ。実際には。

この程度の下げで致命傷を負うような売買戦略なのであれば、やらないほうがまし、という長官側の主張も納得できるところです。


・・・それって、競馬の倍賭け法と似ていませんか。

そぉ~なんですよ、新舘さん、いいところに気がつきましたね。

実は、リスク管理だとか、環境だとか言ってますが、最も大切なのは、投資心理だ、そう参謀は主張しているんです。

前に、自己規律についての特集記事を書いたときに、「やっぱり人気あらへんなぁ、これほんまは一番大切やっちゅうのに皆気ぃついてくれてへんねやろうな。」とぼやいていたのを聞いたことがありますよ。


・・・普通は、投資心理、ふん、そんなもんで飯は食われへんわ、手法を教えてくれっちゅうとるやろが!!となりますよね。川崎さん。

はい、相場で利益を出すことにおいては、確かに①リスク管理、②環境認識、③投資戦略、と順番に重要なわけですが、しかし、その出した利益を守ること、うっかりと足元をすくわれないためには、投資心理、という分野をしっかりと身に着けないといけないわけです。


・・・ちょっとわかりにくいですが、それはさきほどおっしゃっていた「暴落局面での満玉」の話のことなんでしょうか。

はい、どうしても、投資家は儲けが続くと、慢心が始まります。その慢心が悲劇の一丁目なんです。
名付けて「慢心は悲劇の一丁目理論」ですね。


・・・げっ、そっ、そのままなんですけど(笑)

はい、参謀は、いつも座右の銘として「稲穂は実るほど頭(こうべ)を垂れる」を持っているのですが、目の前のディスプレイに稲穂を刺しているんですよ。いつもそれを見ながら、「自分は慢心してはいなだろうか。」と自問自答しているそうですよ。


・・・戦争のテーマとは今回関係がないのですが、トレンドフォローについて先ほどのリスク、心理との関連から一言お願いします。

実は、参謀の過去の発言で「トレンドフォロー戦略とリスク管理の愛情ぴったりと」というものがありました。
初心者は、先ほど言いましたように、リスク管理、投資心理に全く無頓着なわけです。
そうであっても、致命傷は負わない戦略・・・としては最適だと考えられます。何故なら、その戦略自身が、リスク管理と投資心理の弱点をカバーしてくれるからなのです。


・・・わかりました。ところで、ナンピン戦争に戻るわけですが、この先どう展開していくのでしょうか。

先ほども言いましたように、参謀本人は、ナンピンについては、リスク管理上、また、投資心理上、から考えると、少なくとも初心者が手に負える代物であろうか、との思いがあるようです。

しかしながら、そうであったとしても、トレード戦略の1つとして全面否定することはいかがなものか、として、最後の抵抗を試みるのではないでしょうか。


・・・わっ、わかりました。わかりやすい??解説だったと思います。本日はありがとうございました。
以上、緊迫する本能寺周辺よりお伝えしました。

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職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
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あらなみのトレード水先案内人

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