スポンサーサイト

--/--/-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上達のプロセスこそ秘訣 その28・・・経歴詐称疑惑発覚!!②

2009/04/21 Tue

FNE取材班による疑惑追及シリーズの第2回放送です。

今回、我々取材班は、これまでマスコミを避けていたあらなみ氏に突撃取材を敢行した。
自宅にアポなし取材である。
ベルを押すと、たまたま自宅にいた娘の小波ちゃんがドアを開けてくれたのである。

家に入るとあらなみ氏がこういった。

「ゾンビになにか用かい。」

我々は、バブル当時のことをもう少し視聴者に知らせたい、との思いをぶつけた。

すると「今チェスの先生とチェスをしているのでしばらく待ってくれ。」そう言ってチェスを始めた。
1時間ほど待った。
チェスの先生が我々の前に現れこう話した。
「あのころのあらなみ氏の落ち込みようといったら酷いもんだった。おまけに親父さんがあんなことになってしまって・・・」

・・・そ、それはどういうことだったんですか。

「そもそもあらなみ氏は裕福な家庭に育ったんだ。お手伝いさんのいる家だった。親父さんは、億単位の資金で売買するセミプロといってもいい相場好きだった。しかし、バブル崩壊はその家庭を崩壊させたんだ。おっと、後は本人に尋ねてくれ。」

取材班は、最初に父親のことをあらなみ氏に尋ねた。

「親父は株好きの典型的な中小企業のおやじだったんだ。上手いか下手か、といえば、ど下手だったと思うよ。でも、相場が上がり続けていたので、利益は膨らんだんだ。
ある日、ちょっとは勉強しろ、と思って、俺が当時良い本だと思っていたある一冊の本をおやじに渡したんだ。喜んで読んでいたよ。」

・・・何の本だったんですか。

「それは言えないな。またクレームが殺到するといけないからな。次の日、おやじは、パイオニアを買ったんだ。馬鹿野郎、その本はパイオニアを買え、という本じゃないぜ、全く何を考えてるんだ、と思ったぜ。でも、それほどに相場が下手だったんだよ。これは冗談にしか聞こえないと思うけど、本当の話だぜ、全くよ。」

・・・そのころの親父さんの投資方法とはどういうものだったんでしょう。

「信用で株を買うだろ。上がれば利食いさ。そして下がるだろ。数ヶ月経っても損しているときには、現引きするんだ。そして、その株を担保にして信用でナンピンさ。これが親父の投資戦略の全てだったのさ。
本を読んで、さらに確信を得たみたいだった。もちろん間違って読むやつが悪いに決まっているよ。でも、罪作りなことをした、そう俺は今でも後悔しているよ。」

・・・そっ、そんな、それじゃあ幾らお金があっても足りないじゃないですか。

「金が足らなくなると、土地を担保に銀行から金を借りてくるのさ。当時は土地の担保さえあれば、無目的で幾らでも銀行は金を貸したのさ。そして、そうやって粘ってさえいれば、株価は元に戻った。昭和の時代はずっとそうだったのさ。」

「それに、今では信じられないかもしれないが、当時は、皆そうしていたよ。損したら現引きするのさ。そしてそれを担保に信用でナンピンするのさ。いわゆる二階建て、っていうやつさ。

塩漬けナンピン戦略、ってやつさ。

当時は、皆やっていたよ。
証券マンもそうすることが当然のことと思っていた時代だったんだ。」

「俺が住んでいた大阪船場の中小企業のおやじ連中は、皆そうして億単位の株を持っていたのさ。株をやってないおやじを見つける方が大変だったよ。」

「どこかの投資グループで、億を達成した人を多く輩出した、と喜んで書いてあったが、どんな方法であっても、当時はリスクさえ取れば、皆億を稼げる時代だったんだ。そんなのは、手法の問題でもなんでもないさ。」

・・・そもそも親父さんは、どんな根拠で株を買ってたんですか。

「根拠なんて多分無かったと思うぜ。例えば、外務員がいいと電話してきた株とか、たまたま業界紙に載っていた株とか・・・そういえば、こういうのもあったなあ、親戚のおっちゃんが買ったと聞いた株を慌てて買っていたんだ。びっくりだぜ。ちなみにチャートなんか、くそ食らえ、だったと思うよ。」

・・・しかし、いつまでもそんなことが続くはずないじゃないですか。

「そうさ、ある日終わりは突然に現れたのさ。1年遅れで土地も暴落し、バブル崩壊がはっきりした1993年ごろだったと思う。俺は夜親父に呼ばれて言われたんだ。借金が億以上あって返せない、と。投資資金数億円のはずが、借金だけになったと聞いた瞬間だったのさ。」

・・・で、どうなったんですか。

「幸運にも、ある地方の会社がたまたま土地を探していて、住んでいる土地を売って、決済することができたのさ。でも、一家は離散したんだ。家屋敷を飛ばす、というのは当時の流行だったわけだけれど、まさか自分の家が飛ぶとは思わなかったよな、実際。
師匠の家へ行ったら、家が飛んでて、自分の家へ帰ろうとしたら、自分の家も飛んでやがった、って、冗談もほどほどにしろってんだ!!家に羽がついてるのか、っちゅうの。」

・・・大変だったんですね。

「いや、家がなくなった、それだけで済んだんだ。破産も免れた。これはラッキーだったよ。近所の自転車屋さんのおっちゃんなんて、塩漬けナンピンと不動産融資で借金が返せなくなって夫婦で首をつったんだ。近所では、自己破産が相次いでいたからな。商売の地域だったからな。うちは株でやられたけど、過半数は不動産投資じゃなかったかと思うよ。」

・・・何故皆そんなものに手を出したんでしょうか。

「昨日買っておけばすぐに利益になる、今日買っておけば明日には利益になる、毎日毎日それが続いたんだ。回りは皆株で儲けていたよ。株をやらないやつが馬鹿に見えた時代だったんだ。」

「親父は数年前に死んだ。脳梗塞だった。最後まで相場で再起を願って、そして、その願いを果たせずに死んだんだ。
俺は集中治療室に入った親父が危篤だったときにもずっと普段どおりトレードを続けていた。
そして、通夜の日、そして葬儀の朝、俺はずっと休むことなく普段どおりトレードをしていたんだ。
何故かって、それは俺が相場師だからなのさ。リスクに立ち向かう俺の姿を親父に見せたかったから、そして、俺が相場で勝つことこそが、親父のはなむけになると信じていたからだ。
さらには、どんなことがあっても動じない心を作りたかったからなのさ。事上練磨、1000本ノック、実践あるのみ。それが俺の信条なのさ。」

・・・びびることはないんですか。

「あるさ、でもトレードではない。俺がびびったのは、おく○○さんから、追い込みをかけられた日曜日だけさ。」


何故、この話をあらなみ氏は取材班にしてくれたのであろうか。あらなみ氏はぽつりとこう言った。

「皆小手先の手法とか、目先の値動きばかりを気にしているのさ。でも、投機にとって、本当に大切なことは何か、それを感じ取って欲しいのさ。こんな惨めな最後を隊員の皆には送って欲しくないからな。」


では、あらなみ氏自身の破綻についてはどうなんだろうか。

・・・1990年の8月、フセインのイラク侵攻によってほぼ全資金を無くされたそうですが、10年間こつこつと貯めた資金をどうしてたった一回のトレードで失ったんでしょうか。

「次の質問にしてくれ。それを言うにはまだ時間が欲しいんだ。」

しかし、と食い下がる取材陣にあらなみ氏は、こう答えたのであった。

「タイタニック、そうタイタニックが俺を飲み込んだのさ。」


(取材班は、しぶしぶ引き上げたのだった。しかし、一つ大いなる疑問が残った。それは、大阪船場育ちのあらなみ氏が何故、江戸っ子弁でインタビューに応じたのか、という疑問だった。これは、重大な何かを暗示しているように思えたのである。)



それ以上の話を聞けなかった取材陣は、当時のあらなみ氏を知る盟友の相場師ヒロ氏を尋ねた。

ヒロ氏は、重い口を開いた。

「あの件かい。あの時、相場は数ヶ月の押し目を経て反発するように見えていたのさ。当時は、誰も知らなかったオプション方程式をあらなみはロータス123というソフトで組んで、俺に見せてくれたよ。
そうさ、リスクが非常に高いワラントに手を出したのさ。
この富士通のワラント(個別株オプションのようなもの)は、非常に割安で、富士通の現株がちょっと反発するだけで、このワラントのギヤリングから考えて十倍以上に跳ね上がる、と読んだのさ。
それで、俺も乗ったよ。」

・・・そしてどうなったんですか。

「フセインがイラクへ侵攻したのさ。俺は様子を見守ったのさ。しかし、あらなみはそうはしなかった。どうしたかって、うーん、言いたくないな。」

・・・教えてもらえませんか。

「わかったよ。やつは、ナンピンを敢行したのさ。あれだけやらなかったナンピンをやったのさ。
自分の作った方程式によほどの自信があったのだと思うよ。
20円ほどだったワラントは、1円ずつじりじりと下がりだした。そこを毎日毎日逆張りでナンピンし、買い続けたのさ。
俺は、止めろ、相場はこれだけじゃないんだ、止めるんだ、と言ったが、あらなみは聞かなかった。

やつは、もう、相場が見えなくなってしまっていたんだ。

自分が何をやっているのか、何もわからなくなっていたんだ。

相場師ではない・・・やつは、ただの阿呆になっていたんだ!!

それだけのことさ。」

・・・そ、そしてどうなったんですか。

「タイタニックさ。富士通のワラントは2円まで下がった。それで全てが終わったのさ。二人とも損切りした。
しかし、俺は生き残って、あらなみは全てを失った。

たった1回のトレードでだ。

たった1回なんだ。

考えてもみろ、10年間・・・何百というトレードで一生懸命に、ちょっとずつ、ちょっとずつ、だったんだ。その築いてきた金をたった1回でだ!!

そう、あらなみは、全てを失ったのさ。」

そう話したヒロ氏の目には涙が浮かんでいた。


(この物語は、昔放送された「NHKスペシャルマネー革命」の影響を受けて、多少?の脚色がされておりますが、全て事実に基づいて製作されているノンフィクション物語です。)

(私は、マネー革命での、ビクター・ニーダーホッファー (Victor Niederhoffer)のインタビューシーンを今でも見ることがあります。そして、それを見る度に、今でも涙が溢れてとまらないのです。それは、私自身と、そして相場で再起することなく亡くなった父の悔しい思い、そのものだから、なのです。)

(何故、私が、稲穂を目の前に置いているのか・・・奢りの心は、一発で全てを吹き飛ばす、ということなのです。)

(本日、深夜にマネー資本主義が再放送されます。お見逃しの方はどうぞ。)

関連記事

コメント

Secret

FC2カウンター
プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。