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古典から学ぶ その5・・・過ちて改めざる、是を過ちと謂う

2009/04/25 Sat

「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」(論語)

(あやまちてあらためざる、これをあやまちという)

解釈:あやまちとは、誰でもが犯すものだが、本当のあやまちというのは、あやまっても改めないものをいうのである。


・・・孔子ですか。普通、戦(いくさ)の指南書といえば孫子じゃないですか。


孫子は、確かに戦の指南書として有益なのじゃが、わしは、実は、論語こそが戦いの奥義を極めていると思うのじゃ。

孫子はいわば戦術、戦略面の指南書と言える。論語というのは、そのさらに上にある考え方、人としてのあり方・・・人生そのものの教訓を学ぼうとする者にとっては、究極の教科書なのじゃ。

一般には、論語というと、道徳のしょうもない教えだろ、みたいな解釈じゃが、それは表面をなぞっただけの小手先の理解にすぎないんじゃ。

じゃから、このシリーズも孫子から入ったが、本音では、論語の解説をメインにしたいと思っているのじゃ。


・・・では、今回の古典の意味を解説してもらえますか。


公園で裸であばれていたとしても、本当に悔い改めて、二度とこのような間違いをしなくなれば、本人にとっては、いい勉強になった、という教えなのじゃ。
失敗というのは、やってみないとなかなかわからないものじゃて。ほっほっほ・・・


・・・そっ、それって・・・


ほっほっほっ、冗談じゃ。
実は、相場においては、これほど大切な教訓はないんじゃ。

そもそも損失、というのは、相場をする上で避けて通れないものなんじゃ。これを避けようとして幾ら努力したとしても、避けられないものじゃ。

損失の苦痛を避けるために、多くの投資家は、聖杯探しを試みる。そして、別の投資家は、相場から逃げる。結局リスクを避けよう、避けようとばかりして、本気でリスクに向かい合おうとしてはおらんのじゃ。

「トレードの勝利とは、どれだけのリスクを取ったかの代償に過ぎない」

ということをほとんどの投資家は理解さえしておらんのじゃ。

損失というものが投資家にとって避けられないものだ、ということを考えると、では、どうしたらいいと思う?


・・・さて、どこまで逃げても逃げてもだめなんですよね。


そうじゃ、資金の盾を使って、どこまでも逃げても逃げても大蛇のように損失は追いかけてくるのじゃ。最後は家屋敷までぱくりと食ってしまうのじゃ。

避けられないとすると・・・如何に上手に損失と付き合っていくか、と考えるしかなかろう。

そこで今日の教えがでてくるのじゃ。

「損失というのは避けれらない、だったら、その損失を速攻で切ってしまうこと、そうすれば、それは損失とは言わずに相場における必要経費という」

「損を切らずにずるずると引っ張って、ボロボロになるまで放置すること、これを失敗という」

という教えにつながるのじゃ。

そもそも株を買う、ということはどういうことじゃ?


・・・はっ、はあ、上がると思ってるから買うんですよね、普通は、下がると思って買う人はいないと思いますから。


そのとおりじゃ。大正解じゃ。


・・・バッ、バカにしてるんですか!!そんなことハムスターでもわかりますよ。ほんとに。


では、聞こう、上がると思って買った株が下がったらどうする?


・・・そっ、そりゃー、いつか上がるかも、と思って、頑張りますよ。もっと下がればナンピンでしょう。


そうじゃろうなあ。しかし、そこに矛盾はないのか。

では聞くが、買う前は「上がるだろう」と思って買った株が下がった、ということは、その時点で、買う前に「上がるだろう」と思っていたことは、間違いではないのかな。
たぶん、ハムスターなら、「間違いました。ごめんなさい。」とするはずじゃて。


・・・そんなこと言っても、買ってしまったものは仕方がないじゃないですか。売ったら損してしまうし。


拝金主義めが!!たっ、たわけ者がっぁぁぁーー!!


・・・なっなっ、なんですか、その拝金主義、というのは。いきなり、大声でびっくりするじゃないですか。


お前なんぞが、損しているか、儲かっているか、など、相場には、何の関係もないんじゃ。懐勘定だけで相場を見るから、そんなたわけた発想が生まれてくるんじゃ!!


・・・そう怒らなくても、普通はみんなそうじゃないですか。当たり前のことだと思いますよ。損したか儲かったか、で相場を見るのは!!


ぶっわっかものぉぉぉぉーーー!!それだから相場で儲からないということがわからんのか、このたわけ者がぁぁぁーー!!


・・・そんなに興奮したら、血管切れますよ。わかりました。じゃあ、どうすればいいんだというんですか。聞いてあげますよ。仕方ないから。


「相場に対して正しくあれ」、と言ったのは、わしじゃ。というのはウソで軍曹がいったのじゃ。
懐具合で相場を見る(=拝金主義)のではなく、相場がどうなろうとしているのかを見極めよ、という教えじゃ。

そもそも、上がると思っていて、下がったら、それは見込み違い以外の何物でもなかろう。
その見込み違いもはなはだしいのに、「ごめんなさい」の一言も言わずに、知らん顔して、無視するとは何事じゃ!!

子供の躾で、悪いことをしたらあやまれ、という大人が、相場では絶対にあやまらないんじゃ。面白いことじゃて。


・・・結局、どうすればいいということなんですかっ、さっきからボロカスにいいますけど。


要するにじゃ、株を買って損した、ということはすなわち見込みが外れだった、ということなんじゃ。
そうしたら、できるだけはやく「ごめんなさい」をすること、すなわち損切りすることじゃ。

ガンになって、手術がいやだからといって、何とか手術せずに直したい、とずるずる引っ張る心理のようなものじゃ。その間にガン細胞がどんどんと投資家を蝕み続けるのじゃ。


・・・要するに「損切りを早く」ということだけじゃないですか、誰でも知ってますよ。それぐらいは。


では、どうしてできんのじゃ。知っててできない、ということは、知らないこととおなじじゃ。愚か者がっぁーー!!

孔子は、次のようにも言っておる。

「過ちては改むるに憚ること勿れ」(あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ)

まるで、相場師のようじゃな。孔子という人物は。

しかし、この孔子の教えには、もう1つ大きな意味があるのじゃ。


・・・何ですか、それは。教えてくださいよ。


これは、内緒の話じゃ。これを知ってしまうと、皆が相場で儲かるようになってしまうからじゃ。
カモがいないと相場はなりたたんのじゃ。


・・・また、もったいつけて、そこまで言ったら言わないとしかたがないじゃないですか。


わかったわかった。

すなわち、相場の損というのは、人それぞれによってパターンがあるのじゃが、よく調べてみると、損のパターンの70%は同じ損のやり方を繰り返している、と言われておるのじゃ。

つまり、損の70%は、過去にやった損と同じパターンの損の方法を繰り返しておるのじゃ。


例えばじゃ・・

上がると思って飛びついたら、そこが目先の天井になって、ちょっと落とされて損切り。すると損切りした自分を待っていたかのようにすぐに相場は反転。

これは、と思って、次からはちょっと我慢しようと思い、落とされても我慢すると、今度は相場が本格的に下落に転じて大損。


買って、下がりだしたのでちょっとだけ様子を見ようとして、目を離したら、大きく下げられて、切るに切れずに塩漬け。しばらく様子を見ていたら、さらに急落しだしたので、慌てて損切りしたら、そこを底にして相場は急上昇

これではいかん、と思って、今度からは我慢が大切と思い、急落しても我慢、我慢、と我慢してるうちにさらにどんどんと相場は下がり、気がついたら100年に一度の暴落に巻き込まれている

そこで、用心深くなったので、ちょっとずつナンピンを決意。
最初は、ちょっとずつ買い下がりをするも、いきなり急落しだして、怖くなって様子見をしていると、結局、上でナンピンしたのは、団子になってしまって、意味をなさない。

しょぼい下げではできるナンピンも急落には無力であったと思い知る

現物だからいいか、と長期塩漬けを覚悟するのであった・・・


などじゃな。俺は相場のへたれじゃぁー、と絶望する瞬間じゃろうて、ほっほっほっほっ。


・・・なるほど、では、それはどうやったら防げるのでしょうか。


話をそう急ぐでない。
そんなしょぼい経験を、繰り返し繰り返し投資家は飽きもせずに繰り返すのじゃ。

反省を知らない人種=投資家

なんじゃ。

自分は、ハムスターより偉いと思っているかもしれんが、ハムスターは、自分の失敗から学んで、餌のありか、巣の掃除、とか、貯め餌、とか、色々と難しいことを考えているんじゃ。


・・・では、どうやったらいいんですか。


失敗から学ぶことじゃ。過去の失敗は、そこからの学びさえあれば、それは失敗でなく、貴重な教訓の宝庫なのじゃ。

「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」
孔子の心がわかるかのう。


常に自分のトレードを振り返って、

何故自分はそうしたのか、本来はどうすべきだったのか。

チャンスを逃したのは何故か。

何故、そこで利食いしたのか。何故、そこで損切りしたのか。

感情に任せて、パニックになってはいなかったのだろうか。

相場に正しくあれただろうか。

懐勘定だけで、売買していなかっただろうか。


どこかに必勝法が落ちていないか、とネット上を探すのではなく、自分のトレードを振り返ることじゃ。損失から学ぶことじゃ。そうすることによって、見えてくるものが絶対にあるのじゃ。
1000本ノックもそのためにある、といっても過言ではないのじゃ。


・・・論語とか、孔子とか、読んでても全然面白くもなんともなくて、1ページ読むともう寝ちゃってますよ。


孔子の教え、というのは、表面的な解釈では意味をなさないのじゃ。
道徳の話とか、そんなものはどうでもいいんじゃ。論語の精神こそ、本質こそ尊いんじゃ。

そういう意味で、目から鱗が100枚ぐらい落ちる良書を紹介しておこう。これは、手放しで素晴らしい本じゃ。
人として、どう生きるべきか。まさに人生の教科書じゃ。
わしが孔子の素晴らしさを実感できたのは、この本のおかげじゃったのじゃ。

論語物語 (講談社学術文庫 493) (文庫)
下村 湖人 (著)


最後に、NHKで桂歌丸師匠が、芸人として長続きしていく秘訣をと問われてこう答えていたのが印象的じゃったのう。

「(経験を積んでいくなかで)いいところは、忘れていい。悪いところをどんどんなおしていくこと。」

悪いところをどんどん直していけば、何が残るじゃろうか。もうおわかりじゃな!!

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Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
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あらなみのトレード水先案内人

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