FC2ブログ

スポンサーサイト

--/--/-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

覚悟を持つということ

2009/05/20 Wed

「悪い了見だ!」
おじいさんはひとりごとみたいにいいました。
「えっ、なんですか。」
「悪い了見だと言っているんだよ。まあ掛けなさい。」
と椅子をあごでしゃくりました。
「株で損ばかりしているので今度は小豆をやろうというのかね。証拠金も安いし儲けは大きい。株がだめなら小豆でという亡者がひとり来たのかい。そうだろう。」
・・・中略・・・
「なにをいまさら商売替えをするんだね。となりのボタ餅は大きく見えるものだ。こちらに来たら一年生で経験なし。腕は未熟。それで儲かるかね。スッテンテンは時間の問題だ。悪いことはいわないから夢を追いかけるのはおやめなさい。」
(立花義正著 あなたも株のプロになれる、より抜粋)



おくあん殿のブログや拙者のブログを読むと、

「トレンドに従って売買さえすれば、すぐにでも利益になる。」

「仕事をしながら、それなりに勉強すれば、半年もすればそこそこ利益が稼げるようになる。」

そう思ってしまわれている読者も多いのではないかと懸念することがありました。

おくあん殿のブログを読んでも、昔の戦闘的な色彩はなく、ほのぼのとした書き込みで、すぐにでも利益が出せそうな気がしてもしかたがないのかもしれません。

また、このブログとて、なんとなくこれまでやっていたことを改めて、トレンドフォローというやり方さえ覚えれば、ちょっと練習すれば、自分でもなんとかなりそう・・・そうリードしてしまっているのではないか、と数名の方とのやり取りをしていて思ってしまいました。

実際に、そう思ってしまっているものですから・・・現実の売買をやってみると、なかなか結果が出ない。

どうしてなのか。

悩み苦しむ・・・相場に対峙したときに何故、こうなるのか。

何をやってもうまくいかない。

先駆者の話を聞いて、真似をして、俺にもできるはずだ、そう思ってやってみると、

・・・やることなすこと、自分を見透かしたように相場は逆ばかり

・・・俺はもう天に見放されたのであろうか!!

おお神よ、もしこの世に運というものがあるとすれば、一度だけでいいから俺の元に降りてきてくれ!!

誰かに助けて欲しくなる。

もう自分でどうしたらいいのか、全く五里霧中、暗中模索の日々!!


個別株で昨年の10月の暴落に引っかかって、株はだめだから、FXを、という「株がだめならFX組」という方も大勢おられるようです。

確かに、資金効率がとてもいいこと、昼間に仕事をしながら、晩にデイトレとして張り付ける時間が持てることなど、FXには、メリットも多いのは確かです。

しかし・・・FXは、個別株マーケットと比べて楽な市場でしょうか。
流動性が高いから、安全な市場でしょうか。

FXでやるもの良いと思います。しかし、これだけはわかっておいていただきたい。

私は、FX会社に友人がいます。彼は、言います。
「ほぼ全ての顧客が年間を通じて損失を出している。」
と。

そんな中で、年間で利益を出すことがどれだけ大変なことであるのか。

どれだけ厳しい世界なのか、わかっておられるのでしょうか。

その覚悟が本当にあるのでしょうか。

それを問いたいです。

これは、株が楽だ、と言っているのではありません。短期売買の世界では、株とて、それよりは若干ましな程度だと思います。

証券会社の口座数は1000万口座ほどはあるのでしょう。その中で、プロとして生活している人などどれほどなんでしょうか。
10万人いれば、100人に一人です。1万人なら1000人に一人の割合です。そんなにいるとは思えませんが。



ちょっとFXの厳しさを客観的データで見ていきます。

外為オンラインという会社があります。
http://www.gaitameonline.com/kaiji.jsp
ここの顧客預り証拠金残高の2008年度期初期末平均残高は、179億円でした。
さて、この会社のこの2008年度の営業収益、すなわち稼いだ金額は幾らだったでしょうか?

答えは、163億円です。

では、質問です。
この163億円の収益は、どこからあがった金額でしょうか。

ヒントは、FXの会社というのは、どこから収益をあげているのでしょうか。収益源は何でしょう。

わかりますか。

正解は、顧客の預り証拠金です。

顧客の預り証拠金のほぼ全額が営業収益に化けたのです。

この意味、わかりますか。

換言しましょう。

179億円のお客さんの資産を担保にして、1年間、お客さんに売買してもらって、その結果、163億円の収益をあげた会社なわけです。

では、お客さんはどうなるのか。平均すると、全ての顧客の資産は、1年間でゼロになります。

残高が残っている、増えているのは、それ以上にお客さんからの入金があったからです。

実はさらに恐ろしいことに、ここには、取次ぎ先の投資銀行の利益は含まれてはいません。それがどのぐらいあるのでしょうか。
それを含めると、顧客預り資産を超えることは間違いありません。
つまりは、FX会社に預けた顧客の証拠金は1年経過すると、マイナスになって戻ってくるということなのです。


これは、商品先物会社の収益構造と同じです。商品先物会社の収益は、毎年入ってくる顧客の預り証拠金残高とほぼ同じです。つまり、こちらも1年経過すると、証拠金が会社の収益に化けるわけです。

商品先物会社は、さらに念には念を入れて、顧客のポジションに対して、「向い玉」を入れます。
つまり、顧客が買ったら売り、顧客が売ったら買いの玉を建てるわけです。
ヘッジのためとか言い訳をしていますが、要するに、顧客から預かった証拠金は全て自分のポッケに合理的に入れる仕組みを作り上げた、ということなのです。

いいですか、彼らは、顧客が「確実に」損することを「知って」いるのですよ。


競馬の飲み屋というのをご存知でしょうか。違法行為ですが、競馬の馬券を客の相手方になって飲む業者です。
競馬は控除率が25%ですから、飲むことによって、顧客は勝手に損してくれますから、毎週収益になるわけです。
飲み屋が良心的?なのは、余りにも高い控除率なので、キャッシュバックしてくれる、というサービス付きなことぐらいでしょうか。

25%という控除率がどういうものかおわかりでしょうか。1レースから全員が賭けて、再投資されるとします。
1レース目に1億円が賭けられたとすると配当は25%控除、その資金は全額を2レースに投資するとすると7500万円となります。3レース目には、既に5625万円となります。
こうやって12レースまで続けると1億円の資金は、12レースが終了した時点では422万円まで減っているのです。

飲み屋は、顧客が、確実に損することを知っているのです。


プロギャンブラー NOBUKIさん、という方がときどき拙者のブログにコメントをいれてくださいます。
その方のブログを読んでいて、これは、という記事がありました。
「ギャンブル論/『プロ』ギャンブラーと付ける理由」
http://blogs.yahoo.co.jp/nobukiaa/59071327.html
ここを読んでいて、本物の匂いを感じずにはおれませんでした。

投資の世界とて同じです。

料理人なら、そこそこの店で必死で修行を積めば、少なくとも、その腕で食っていくようになることは可能でしょう。
左官さんの仕事でも、理髪の仕事でも、努力さえすれば、その道で食っていけるようにはなるものです。

別に料理人が簡単だと言っているわけではありません。
他の職業でも、サラリーマンでも、そうですが、仕事を頑張ってやってさえいれば、給料がもらえるわけです。

しかし、ギャンブラーにしても、投資家にしても、どれだけ頑張って勉強して、努力を続けても、それで利益をあげることができない人など、星の数ほどいます。

というより、それが「普通」でしょう。

この恐ろしい意味を本当に理解されているのでしょうか。

利益を上げ続けることができる、というのは、「普通ではない」のです。その厳しい意味を本当に理解されておられるのでしょうか。

私は、相場を教えて欲しい、とよく頼まれます。
そのほとんどは、「安易な気持ち」です。
今の負けている延長線上で、ちょっと頑張れば、程度の安易さを感じずにはおれません。

全くといって、これだけの厳しい世界を勝ち抜かねばならないという「覚悟」を微塵も感じないのです。


(今回は厳しい書き込みとなりました。やさしい言葉で説明しているからといって、だからといって、相場まで舐めてかかられても私はただただ困惑するばかりなのです。)

関連記事

コメント

Secret

FC2カウンター
プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。