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手法コレクター雅人の憂鬱

2009/11/14 Sat

雅人は、好奇心旺盛な青年である。

雅人は、映画ファンである。
だからWOWOWを日々チェックしている。
月間番組表が月末に送られてくるといそいそとチェックを始める。
来月は忙しくなるぞ!!
そう思いながらわくわくする雅人であった。
そして日々、雅人は最新のブルーレイレコーダーで録画をしておく。昼夜を問わずに見たい番組を録画できるので、本当にいい世の中になったものだ、そう雅人は思う。
そして、HDDに録画した番組をブルーレイに落とす。

後で見よう。

いつもそう思っている。
しかし、次々に録画されていく映画。

その「後で」というのはいつ来るのか。
ほとんどの映画は、「いずれまた」という状況で「録画されただけ」になって雅人は見ることがないのだ。

それだけの映画を見る時間は雅人にはない。

それでも雅人は次々に録画する。

実は、録画することは、映画を見るための手段であるのだ。
雅人も当然そうだと思って録画している。

しかし、実際には違うのだ。

雅人の真の目的は、実は、「録画して映画を自分のものにすること」だったのである。


つまり、映画を見ることが真の目的ではなく、見たい映画を手に入れること、自分の手元に置いておくこと、が真の目的となっているのである。

本来は手段であった「録画」が、雅人にとっては「自己目的化」している。だから、録画した映画を見る必要はもはや「無い」のだ。

所有欲を満たすことが実は真の目的であるのだ。

そう、もうお気づきだろう。雅人は「映画コレクター」なのだ。

見たい映画を「集めること」が趣味なのである。見ることはどうでもいいのだ。



雅人は独身であるが、女性に縁遠いというわけではない。
付き合うこともあるが、いつも長続きはしない。

淡白なのか、いや、よりむしろ非常に熱心だ。

出会いを求めて、合コンなどにもよく出席する。

しかし、付き合いが始まると雅人の悪い癖が出る。

それは

「釣った魚に餌をやらない」

のである。

付き合い出した女性への興味は急激に失せる雅人であったのだ。
それが雅人の日常。

手に入れることには熱心だが、手に入ったらもう興味はない。

そう、忘れてはいけない。雅人は生粋の「ハンター」なのだ。

常に新しい出会いを求めて、「よりすばらしい女性がいるはずだ。」そう思っているのである。



雅人の付き合った女性にはブランド物を欲しがる女性が多くいた。
彼女らは、次から次へとブランドバッグを求める。
しかも、グッチが手に入ったら、次はシャネルと際限がないのだ。
そう、彼女らにとってバッグは使うためのものではない。所有欲を満たすための手段なのだ。



雅人は、子供だったころデパートのおもちゃ売り場で、よく泣いていた。

「あの鉄道模型が欲しい!!」

甘やかされて育った雅人だったので、親は泣くとすぐに買ってくれる。

家へ持って帰って数ヶ月。雅人は一度もそれで遊ばない。

買ってもらって、自分のものになったら、それで満足なのである。

所有欲はもう満たされたのだ。それでいいのだ。



雅人は海外旅行に出かける。
ハワイに行ったときには、いつもオプショナルツアーで忙しいのだ。ホテルで優雅な時間などもったいない。
せっかく一流ホテルに泊まっていても、寝るだけの手段になっている。
泊まってしまったホテルは、もう手に入ったもの。何か新しいものを求めて外へ出なければいけない。1日たりとも「無駄に」過ごすことなどできない。観光しなければならない。そう思っている。

こうやって、1万円のオプショナルツアーで美しい海岸へ、というのに行ってみた。
するとそこには、凄い数の日本人観光客の群れが溢れていたのだ。
ホテルのビーチの方がよほどいいではないか。
しかし、雅人は思う。外へ出なければならない。それが旅行なのだ。ホテルにいていはいけないのだ。

ホテルでは、日本人がいない静かなプールで優雅な一時を過ごす欧米の人の姿があった・・・・

朝ロビーに集合して、晩に戻ってくる日本人たち。何のためのリゾートホテルなんだろうか。




さて、実は、雅人は投資もやっている。

雅人は、実際に投資をやるが、そんなに頻繁にはやらない。

何故なら、
「投資で儲けるにはまずは自分の手法を確立せねばならない。それまではテスト的に売買はしても本格的にやっても意味はない。」
そう思っている。

そして、

「今儲からないのは、手法が確立していないからだ。」

「儲けるための手法を探さねばならない。」

そう思っている。

雅人は、パンローリングのファンだ。新刊が出るといつもわくわくしてパンローリングに予約注文を入れる。今回は見逃してはいけない気がする。いつもそう思っている。

そして本が届く。

パラパラっと飛ばし読みをする。

そして「後でしっかりと読もう。」

そう思うが、その「後で」というのは永遠に来ない。

何故なら、その後でという時間は、次の新しい本を探す時間が忙しくて時間が取れないからだ。

新しい何かを求める時間が急がしてく、もう手に入ったものに興味などなくなるのである。

それが雅人の日常なのだ。


当然に「情報商材」にも目がない雅人である。

日々ネット上の評判や口コミサイト、検証サイト、2ちゃんねる、などをサイトをチェックするのが雅人の日常である。

2ちゃんねるを読んだり、結構時間がかかるが、それはしかたがない。手法を探す旅路の雅人はそう思っている。

というよりも、こうやっていい獲物を探している時間こそが雅人にとって換えがたい大切な時間なのである。

何故なら、雅人は、ハンターでありコレクターであるのだ。

今日もまた、どこかに「いい方法論、手法が書いていないか。」常に探し回っている。とても探すのに時間がかかるのだが、雅人にはそれが楽しいのだ。

探す作業には「夢」がある。
どこかに「宝物」が隠れている。
それを探す俺は「トレジャーハンター」だ、そうどこかで感じている雅人である。

雅人は「山師」である。

「いつか一山当てて一攫千金を狙うんだ。せこい売買なんて目じゃねえ。」

そう雅人は思っているのだ。

もしこの夢をつぶすようなことを言われたら怒るだろう。夢を追いかけて何が悪い。

俺は、地味な職人などではないんだ。相場とは一攫千金があってこそ「相場」と言えるのではないか、それがなければただの仕事じゃないか、そんなのはつまらない、そう雅人は心から思っている。だから、これを否定するような意見は無視することにしている。

当然に、実践で地味な売買を練習する気もないし、検証作業や予習、復習などくそ食らえなのだ。そんなことに費やす暇な時間などは俺には無いのだ。

手法が先決であるのだから、それが前提となる実践のトレードは今はまだできない、損しても当たり前だ、何故なら手法を持っていないからだ、そう思っている。

そして、時々こうやって探してきたこれだと思う情報商材を買う。

結構高額だがこれで儲かれば安いものだ、そう雅人は思っている。

さて商材が手元に来た。
ドキドキする瞬間である。雅人は、この瞬間が一番好きだ。
そして、パラパラっと目を通す。15分とほど読んだ。

「ああぁ、こういうことか。これは知っていることだ。また、後できちんと読んでみよう。いいことが書いてあるかもしれない。」

後できちんと読もう、そう思った。

その後で、という時間はしかし永遠に来ない。

何故なら、雅人にとって、「手に入った瞬間こそが至福の瞬間」なのだ。

そして、その一瞬の後、既に手に入ったものなど、どうでもいいものになる。

雅人は、「ハンター」であり「コレクター」なのだ。

だから、手に入った獲物にはもう興味がない、のだ。

雅人にとっては、手法を手に入れるということは儲けるための「手段」に過ぎないことであるはずだが、既に雅人にとっては、手法を集めることが「自己目的化」し始めているのである。

気がつくと「いろんな手法を集めること」を目的として走っている雅人であった。

所有欲を満たすことが実は真の目的であるのだ。

こうやって雅人は、「知っていること」「持っているもの」がどんどん増えていく。


しかしその一方で、初心者のころにはなんとなく儲かったこともあったのが、知識が増えて、情報武装をすればするほど「儲からなくなっている」雅人であった。

初心者のころは思ったものだ。こんなに知識もない初心者がちょっと売買しただけで利益が出たのだ。そうであるのなら、もっと多くの知識、勉強をすれば利益はどんどん増えるはずだ。

しかし、知識の量と反比例するように、相場での成果は上がらなくなっている。

しかし、そんなことを気にする雅人ではない。

何故なら、まだ自分に合った手法が見つかっていないからだけなのだ。


こうして、雅人の忙しい日々は続くのである。

いつか、一山当ててやる。いつか・・・

この夢こそが雅人の原動力なのである。

何故なら雅人は、生粋の「トレージャーハンター」なのである。

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職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

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