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茨の道 その11

2010/05/22 Sat

ここまで理屈ばかり書いていましたが、今回はちょっと具体的に見ていきましょう。
数字が出てきてちょっと面倒だな、と思われるかもしれませんが、最低限このぐらいはやらないとだめ、なのですので、頑張って読んでみてください。
 
 
前回、期待値という言葉を使いましたが、これは漠然と考えるものではなくて、統計的な理解を必用とするものです。
 
そもそも、ご自分のトレードを統計的に理解はされておられるでしょうか。
自分が一体何をやっているのか、きちんと復習されておられるでしょうか。
 
ダメノービス 復讐すれども 復習せず(あらなみ)
 
自分のトレードを振り返って、検証しておくことは非常に大切です。
そもそも自分が何をしているのか、それすら理解していないのであれば、対処のしようがありません。
 
市場の分析ばかりするのではなく、ご自分の分析も大切だということです。
 
彼を知り己を知れば百戦殆からず (孫子)
 
 
これは、医者に対して、検査しないで病気を診断しろ、と言っているのと同じです。
厳密に検査すれば、病気も見つかりやすいのです。何となく胃の調子が悪いんです、ということだけで、「胃潰瘍ですね。」と診断できるはずがありません。このヤブ医者のような診断しかしていないというのがヤブトレーダーの特徴でもあるでしょう。
 
「自分はまた下手だから、自分のトレードなど分析しても何の役にも立たない。早く忘れてしまいたい。」
 
「予想ができないから、儲からないのだ。」
 
「当たる手法さえ見つかれば儲かるようになるのだから、それが見つかっていない今のトレードなど分析しても無駄だ。」
 
「きちんとしたやり方、勝てる具体的方法さえわかればいいのだから、自分のトレードなど分析しても時間の無駄だ。」
 
そう思っている人は多い(笑)
 
 
それはそれで仕方がないとして、そうでない方は、今年の年初からでも振り返って是非に次の作業をしてみてください。
 
勝ちと負けの金額だけを単純に書き上げる。エクセルを使えば楽。
 
 
+10円
 
+12円
 
-35円
 
-45円
 
+8円
 
という5トレードだったとする。
(単純に見るために値幅にしていますが、実際には損益の金額となります。)
 
まずトータルの損益は = -50円
 
3勝2敗で、勝率は60%
 
ここまでは誰でもおおよそは計算しておられるはずです。
 
 
次に平均利益を計算する = -50円/5トレード = -10円
 
これはどうでしょうか。
1トレードあたり自分はどれだけ平均して儲かっているのか、損しているのか、計算したことはあるようで無いと思います。
損しているから、計算したって意味がない、ことはないです。
 
 
次に勝ちトレードの平均値を出す
 
(10+12+8)/3 = 10円
 
次に負けトレードの平均値を出す
 
(35+45)/2 = 40円
 
 
次に損益率を出す
 
損益率=勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失
 
損益率=10円/40円=0.25
 
 
以上の結果、診断結果はこうなりました。
 
①トータル損益     :-50円
②平均利益       :-10円
③勝率は        :60%
④勝ちトレードの平均利益:10円
⑤負けトレードの平均損失:40円
⑥損益率        :0.25
 
 
これは負けているノービスクラスの典型的な損益のパターンです。
ここで、分析を開始します。
 
トータル損益は誰でもわかります。50円の負けという結果です。
 
平均利益、これが期待値となりますので、この方はトレードする毎に10円ずつ平均的にやられている、ということがわかります。
同じことを続ける限り、平均的に1トレードする毎にこれからも10円ずつ損失が出る、ということが見えます。
 
その損の原因は何でしょう。
勝率は60%でまずまず問題ありません。
 
問題は、⑥の損益率にあることが明らかです。
勝ちの平均の4倍負けているのですから、この場合、勝率を80%にまで高めないとこのままではトントンにすらできない、という結果が出ています。
 
ここで考えないといけません。勝率を80%以上に上げる手立てを講じるのか、それとも損益率を改善するのか。
 
当てればいいのだ、というのなら、それはそれで勝率90%を目指してください。しかし、例え勝率90%になったとしてもこのままの損益率では期待利益は大したことがないことに気がつかなければなりません。
 
つまり、いくら勝率を上げたとて、このような損益率が残る限りは、トータルとしては大して儲からない、ということなんです。
 
90%という絶望的ともいえる勝率を残したとしてもこの場合は大して儲からない、という結果が出ています。
 
これに近い戦略が現実には存在するのか。と言われれば「ショートストラングル」などがこれに該当します。結構個人にも人気のある戦略です。とにかく勝率の高さがポイントです。
 
また、一般的には逆張り戦略もこれに近い損益の出かたをします。
 
 
では、問題の損益率を改善するにはどうしたらいいでしょうか。
 
当然のことですが、勝ち幅を増やすか、負け幅を減らすか、その両方か、の選択肢となります。
 
しかも、そこを触るとたちまち勝率が下がる可能性があります。
このバランスをどのようにとっていくのか。
 
これが処方箋となるのです。簡単には答えがでません。
当然、現在やっている手法との関連もあります。
 
 
しかし、少なくともトレンドフォローの売買では、勝率を期待するのがほぼ不可能なんですから、もう対処できるのは、この損益率の改善しか方法がないんです。
 
選択肢が無いのですから、ここに手をつけるしかありません。
 
とにかく、問題はどう見てもこの損益率のバランスの悪さです。
いわゆるコツコツドカンの典型的モデルですが、これを何としても改善せねばなりません。
 
損失を時間をかけて育てる一方で、利益の芽を早々に摘みとってはいないか
 
自問してください。損失を育てるのをやめて、利益を育てる、ということができないものか。
 
 
このように、分析することで、何が自分の問題であるのか、を理解することがまずは大切なんです。
 
何故自分は負けているのかを理解することがそもそもの出発点です。
儲かる手法を探すことが出発点ではありません。
 
何が問題なのか、何となくわかっている、というレベルではだめです。
数値として明確に自分に突きつけるのです。
 
診断結果を明確にする。現状認識をまず正確にやる。
これによって、初めて、問題認識、対応策も見えてくるというものです。
一般論も同じで、解決できない課題に悩んでいる人の多くは、現状認識が非常に甘いケースが多いものです。
トレードとて同じです。
 
 
私自身で言えば、勝率などほとんど気にしたことがありません。勝率は目標ではないんです。
結果として、高ければ高いに越したことはない、という感じです。
 
何故なら、前に書いたパチンコ理論ですが、
 
下に落ちた玉の数を計算しても仕方がないからです。それよりも、フィーバーしたときにどれだけ取りきれるか、それが私の勝負なんです。
 
如何に当てるのかを考えているのではなく、当たったときにどうするのか、外れたときにどうするのか、を考えているのです。
 
そして、当たるのか外れるのかはわからない、と考えています。ですから、損切りが楽なんです。最初から当たると思っていないからです。
 
当て屋の方とは、発想が根本的に違います。
 
これが順張り師の考え方だと思います。 
念のため、下に落ちた玉を救おうとして、引きずることなど決してありません。できるだけ落ちた玉の傷を浅くすることを考えるだけです。
 
  
  
前回に、裏目じじい、の話がありましたが、実は、この方のトレードをこっそり見ていた奥さんが密かに反対のトレードをしていました(笑)
 
①トータル損益     :+50円
②平均利益       :+10円
③勝率は        :40%
④勝ちトレードの平均利益:40円
⑤負けトレードの平均損失:10円
⑥損益率        :4.00
 
素晴らしい!!
 
勝率こそ40%と2回に1回も勝てないのですが、負けを小さくコントロールできているので、勝った時に一気に取り返しができています。
これほどの成績はプロトレーダーとて難しいものです。
 
何がいいのかというと、偏に損益率。これだけの数値が出ると、損益分岐点となる勝率は何とたったの20%で済むわけです。
つまり、5回に1回勝てばトントンが確保できてしまいます。
 
非常に楽なトレードが可能となりますねえ。うらやましいものです。
 
単に、ノービス代表の旦那の反対をやっただけ、なんですけど、とは奥さんの弁(笑)
 
 
旦那さん、どうかこれまでどおり感情の赴くままにトレードを続けてください。
 
この家の場合、旦那にはこれまでどおりのトレードを続けてもらいながら、奥さんが、旦那の5倍のポジションでトレードすることです。
これで、この家はトレード専業で食っていけます(笑)
 
 
何十年にもわたって延々と負け続けている人などざらにいます。
毎年かなりコンスタントに負けておられます。
こういう人たちは、相場を外す天才ではなく、そのほとんどは損益率で負けているのですが、彼らはこういった分析をしたことがないので、その事実を理解しようともしません。
 
ただただひたすらに「相場を当てれば儲かる」の一念だけで売買を続けているのです。
 
早くこういう裏目じじいをご自分の周りで見つけて、貴方もプロになりませんか(笑)
 
ご自分が裏目じじいの場合、どうしたらいいのだろう(笑)
 
 
私は密かに考えています。
「裏目じじいファンド」
損大利小の代表的ノービス100名を集めて、その反対売買を徹底するファンド
 
裏目じじいの資格は、相場を当てれば儲かると思っていること、②過去1年間「損大利益小」の実績を持っていること、の2点です。
(ちなみに勝率は、当たったって儲からないのだから何の問題にもならない。)
 
彼らは、絶対に大きくは勝てないのだから安心して向かうことができる。
 
たまたま誰かが通算で儲かったとしても、大数の法則で全員のトータルでは必ず損をする。
 
これって、実は商品先物会社が既にやっていたことか(笑)
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職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

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