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茨の道 その21

2011/01/08 Sat

当研究所名物のけんか祭りを楽しみにご訪問の皆さま。ちょっと静かになってしまっているので、「どうしたんだ」とお思いかもしれませんが、剣闘士の皆さんは待機中ですので、もうしばらくお待ちください。
 
 
さて、損切りができない、という初心者は論外として、前にもちょっと触れたことがありますが、ある程度の経験を積んでくると、次のような状況に嵌ってしまう方が多いようです。
 
損切りはきちんと出来ています。ですから、コツコツドカンもありません。ルールにはちゃんと従っていますし、自分のルール自体は悪くないものだと思っています。
検証している限りは、そこそこの利益になっていいはずなんです。
 
しかしながら、実践ではトータルで利益にならないのです!!
 
何故かわからないのだけれど、きちんとやっても、妙に損切りばかりになって、結果的にジリジリと損失が溜まっていくばかりになりす。
 
これでは、損切り貧乏になってしまいます。
 
ルールが悪いのか、利食いが下手なのか、それとも運が悪いのか、何が悪いのかがよくわからないので、反省のしようがないんです。
 
後でチャートを見れば、儲かっているはずなんですが、何故か売買すると損が続くのです。
 
 
これがある程度の経験を積んた中級者の方に多い病気ではないかと思います。
 
 
原因不明なので対処ができずに悩んでいるんじゃい!!
 
 
今回の会派は、このジリ貧を克服した人たちが所属する会派ですので、そういう悩みを持っている方には大いに参考になるかと思います。
 
もちろん、超マイナー会派です。
 
 
 
⑥環境屋
 
相場環境を重視し、自分に合った環境を探すことによって利益を得ようとする一派である。
 
売買戦略ではなく、マーケット戦略を重視している一派であり、かなり異色だと言える。
 
環境派といっても、グリーンピースとは何の関係もないし、鯨も食べる。
 
そもそもこんな一派があるのかどうかすら定かではなく、少数派どころか、トキのように絶滅危惧種でもある。また、世間では全く認知すらされていない。
 
昔から存在していたとも言えるが、「環境認識」という言葉を定義付けたのは、一説では野川徹氏だとも言われている。
 
当て屋が、予測にこだわるのに対して、環境屋は、相場環境にこだわりを見せる。
 
チャート分析だけというシングルなファクターではなく、マルチなファクターを利益に源泉にしようという試みでもある。
 
 
 
ちょっと環境屋の方にインタビューしてみましょう。
 
おめえら、5W1Hというのを知っているかい。
 
Who(誰が) What(何を)Where(どこで) When(いつ)  Why(なぜ)How(どのように)
 
ということさ。
 
ものごとを分析、理解し、解決するには、この各要素がそれぞれ重要なファクターってわけさ。
 
しかしなあ、当て屋の連中は、このうち「How(どのように)」しか見ちゃいねえのさ。
 
他の要素なんて、どうでもいい、という感じで、「どうやって取ればいいのか」しか考えちゃいねえ、また、他のことは「思いもついていねえ」ってことなのさ。
 
だから、個人投資家であるテメエのことがそもそも全然わかっちゃいねえし、最初から銘柄も決めつけてるんだ、そしてどこで戦うのかも相手任せ、時間の重要性も全く理解しちゃいねえ、と来る。
 
ただただ、「どのように」という手法、やり方ばかりにのみこだわっているのさ、奴らは!!
少なくとも、
 
①いつ
 
②どこで
 
③何を
 
の重要性をなにもわかっちゃいねえんだ。
 
そして、ひたすらに、
 
④どのように
 
ばかりを追いかけているんじゃねえのか。
 
 
俺は、漁師出身だからよくわかる。
 
釣りで例えて言うと、
 
竿や仕掛けなど釣り道具にこだわるのが手法屋
 
なんだ。一方で、
 
どこで釣るのか、いつ釣るのか、という釣り場にこだわるのが環境屋
 
ということなんだ。
 
わしらイカ釣り漁師はなあ、夜のうちに出かけて、夜イカがエサを求めて上に浮いてくるのを狙って漁をするんじゃ。
昼間は深海にいて寝ているイカだから、昼に漁をしても全く意味がないんじゃ。
 
わかるか。
イカが浮いてきているかどうか、が重要であって、どんな釣り方がいいのか、の重要性は低いんじゃ。
そこにイカさえいれば、適当に釣ればガンガン釣れるもんなのさ。
 
どうやって釣るのか、だけしか考えていねえやつにイカなんてこれっぽっちも釣れやしねえよ!!
 
そもそも、相場なんて、ほとんど動かねえんだ。寝ているのさ。
 
そういう時に手をだしてもジリ貧が関の山さ!! 
 
「天の時、地の利、人の和」と孟子は言ったんだ。
 
天の時、を待たねえで、どうする、って言いたいね。
 
長期で言えば、ネットバブルの時期なんて、買えば儲かったのさ。昭和の時代もそうさ。
 
そういう
 
「誰でも簡単に儲かる時期を探す」「簡単なマーケットを探す」「簡単な銘柄を探す」
 
それが俺たちの仕事なのさ。
 
でもこれを探すには、ちょっと経験がいるかもしんねえな。
 
手法はどうしてるんですかって・・・そんなもん、寄付きに適当に買って、適当に売るだけさ、そんなもん俺たちにとっちゃどうでもいい話なのさ。 

 
ということだそうだ。
 
 
逆にこういう言い方もできる。
 
自分の持っている道具を相場に押し付けるのが手法屋であるのに対して、相場環境を優先して、自分の持っている道具が有効な銘柄、時期を探すのが環境屋とも言える。
 
従って、環境屋は、過去検証では、なかなか利益が出ないブレイクや移動平均などという陳腐な、ありきたりの道具を利用していることも多く、そこから利益を得ることが可能とする。
 
というよりも、テクニカルなファクターを完全に無視して、単に環境認識というファクターだけで、寄付きにエントリーする、という方法論を持っている環境屋もいるぐらいである。
 
統計屋の言うフィルターなのか、というと、そうでもあるし、そうでもない。かなり感覚的なものである、と言われている。
 
分割屋が、変動感覚にこだわりを見せるように、環境屋は、環境認識にこだわりを持つ。
 
変動感覚と環境認識にているとも言われるが、その真相は定かではない。
 
環境屋も、当て屋出身者が多い。当て屋をやっている時に、ルールを覚え、そして、損切りなど、きちんとやっても利益にならないということが、何故起こるのか、これを考えて、
 
自分のルールを相場に押し付けるのではなく、相場がルールに合うまで待つ、探す
 
そして、それをさらに進化させて、
 
環境そのものをルールとする
 
ということを覚えた人種である。
 
しかし、ほぼ無人島とも言える会派であろう。
 
環境屋という考え方そのものが世間では認知されていないのに加えて、その学習方法が、多くの経験と試行錯誤を積まないと見えないことでもあるので、この島にたどり着くことはやはり困難である。
 
環境認識という概念は、経験を積まないとなかなか理解しがたいものだと思われる。
 
未だに1000本ノックという実践を重んじるものである以外の方法論がなく、この道も困難であると言える。
 
分割屋と環境屋のどちらもが、合理的な説明が難しく、陶芸職人、料理人に弟子入りした、というのと同じく、職人としての修業を積まねば一人前になれない、ということで、門戸を狭くしてしまっている。
 
 
そもそも、アンチ屋と同じく、数多くの自分の失敗をベース、反省材料として、その経験から、環境というものを探しだした人たちの集団である。
ということで、経験がものを言うので、職人肌の環境屋は多い。
 
だから、多くの投資家の理解は得られないし、それがエッジとなっている。
自分の売買を反省しない人たちには、見えない世界でもある。
 
ただし、手に職をつけてしまえば、少々の環境変化にも耐えられる雑草のような強さを持っている。そもそも環境変化を糧としているからである。ここは分割屋との共通点であり、統計屋との大きな違いとなっている。
 
 
彼らの言う環境とは具体的にどういうものなのだろうか。
 
個別株なら、日経225先物などのインデックスが当然に環境変数として筆頭にあげられる。為替なども環境となる。
 
上位時間軸という環境もよく言われていることである。
 
しかし、環境とはそれらのマクロ分析だけを言うのではないと彼らは主張する。
 
例えば、個別株デイトレーダーなら、寄付きからの1時間と次の1時間の環境には大きな違いがあることは当然のこととして理解している。
また、午前と午後の環境変化も熟知しないと相場は取れない、と彼らは言う。
 
ここでそれぞれの時間で同じ戦略を使っては相場は取れない、と彼らは断言する。
彼らにとっては、このような環境認識こそが最も優先すべき事項なのである。
 
また、リバモアの言うその他の各種の環境認識については、あのBNFが参考にしたと言われているほどである。
 
リバモアは、環境認識をベースにマーケット戦略を組み立てていたのである。
 
ここでも、リバモアは環境派にとっても開祖的存在であった。
リバモアを敬愛する環境屋は多い。
(環境屋のバイブル-リバモア本をこちらで紹介しています。よろしければどうぞ。) 
http://mauitrain.blog111.fc2.com/
 
 
 
普通のトレーダーは、まずマーケットを特定し、そのマーケットに合わせて戦略を考えようとする。
 
例えば、個別株をやる、だからその戦略を考える。為替をやるので、為替の戦略を考える。などである。
しかし、環境屋は、自分のトレード戦略に合った環境、すなわち銘柄や特定の環境、時間軸、時間帯を探すのである。
 
対象が先にあって、戦略を探すのではなく、戦略があって、それに合う環境を探すのである。
人によっては、海外マーケットを探す環境屋も多い。
自分にとって、楽な環境を探すのである。
この場合、銘柄に自分の戦略を押し付けるのではなく、自分の戦略に合った銘柄を探す、ということでもある。
 
逆に言うと、環境屋にとって、大切な事は、自分に合う環境になるまで、やらない、ということである。
のべつくまなく手を出して勝てるはずがない、と環境屋は言う。
 
取りたいからやるのではなく、マーケットが取らせてくれるからやるのだ、と彼らは言う。
 
よく、「仕事が暇になったから」「今日は休みだからデイトレする」「ボーナスが入ったから」「お金が必要になったから」という理由でトレードする人がいるが、環境屋に言わせれば、アホだ、と言う。
全部自己都合であるからだ。自己都合で相場が取れるはずがないのだ、と彼らは言う。
 
「損したから取り戻そう」「儲かったからもっと増やそう」
これらも全て自己都合トレード、こんなことをして儲かるはずがない、と彼らは言う。
 
彼らにとって大切なモノはなにか、と問うと、
 
忍耐力
 
だ、と即座に返事が返ってくる。
 
彼らが大切にしているのは、相場がチャンスを持ってきてくれるまで、ひたすらに待つという「忍耐力」なのだ。
 
しかし、彼らにとって、忍耐力とはそれだけを言うのではない。
 
「損したからと言ってブチ切れない」のも、「チャンスをひたすら待つ」のも、「儲かって調子の乗らない」のも、「損切りの連続に耐える」のも、「利食いたい病に耐えて利益を伸ばす」のも、「感覚でつい手を出してしまわない」のも、
 
・・・すべては、忍耐力なんだ、と彼らは言う。

 
1週間毎日毎日リアルで相場を見続けて、結果、「チャンスが無かったから今週はエントリーしなかった」という忍耐力を彼らは誇りにしているのである。
 
そういつもいつもチャンスがあるはずがない、と彼らは言う。
 
相場なんてそもそも自分の都合よく動いてくれると思う方が間違いだし、ほとんどは保合いに終始するものだと考えるぐらいでないとだめなんですよ、と彼らは言うのである。
 
 
環境屋の成功者は少ない。そもそも環境屋が超マイナーだからである。
そして、辛い忍耐力が必用とされる会派だからなのである。
アンチ屋と同じく、ここもまた「心に優しくない会派」なのである。 
 
 
(念のため・・・環境屋がこのように言うのであって、これが正解といっているのではありません。しつこいようですこの誤解が非常に増えています。)
 
(念のため・・・環境認識=儲かる、ではありません。) 
 
(念のため・・・マイナー会派=儲かるではありません。)
 
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コメント

Secret

No title

「損したからと言ってブチ切れない」のも、「チャンスをひたすら待つ」のも、「儲かって調子の乗らない」のも、「損切りの連続に耐える」のも、「利食いたい病に耐えて利益を伸ばす」のも、「感覚でつい手を出してしまわない」のも、

・・・すべては、忍耐力なんだ、と彼らは言う。


その通りだと思います。同じことを淡々とする。余計なことをしない。いつも通りにする。スキャをやり始めた頃は一日30トレード位していましたが、今は大体一日3回から5回くらいです。それでもリベンジトレードが週に何回かあります。

全てやらなければいけないことを当たり前の習慣にできるように日々精進します。

Re: No title

nobuoさん、すみません。

過去ブログなので、コメント見逃していたようです。

昔書いた記事ですが、いいポイントついていますね。と自画自賛(笑)
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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

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