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古典から学ぶ その2・・・弱いやつと勝負する②

2009/03/08 Sun


次に、何故個別株なのか?

この何故個別株か、ということについては、約2名ほどの皆さんから大反響があったので、ちょっと詳しく書かないといけないと思いつつ、昨日原稿は仕上がっていたのですが、どうも出来具合がもう一つ納得いかなかったので、オーバーナイトしました。

では、逆に何故FX、先物なんでしょう。まず、そちらから攻めてみます。

FXや先物は、何といっても圧倒的に資金効率がいいということがまず第一に挙げられるでしょう。

証拠金ベースでは、225先物で10倍、FXなら100倍以上のポジションを持つことができます。ちなみに個別株信用取引ではたったの3倍しかポジションを取れません。

また、FX、先物は、一度使った証拠金もポジションを落としたら枠が復活します。ちなみに個別株信用取引では、当日使った信用枠は二度と復活しません。これは天地の違いほど大きなことです。

ということで、資金効率という点においては、個別株は完敗というしかありません。
ただし、ここには、厳密なリスク管理ができないと生き残れないのがこのマーケットでもある、ということは忘れないでおきたいものです。

ちなみにレバの低い個別株では、放置プレイが横行していますが、このマーケットでは手法として、長期投資というものもありますから、放置プレイの有効性もまんざら否定するものではありません。
やってはいけないことは、利食いは3日、損切りは1年、というタイムフレームの混同だけでしょう。

もう1点は、流動性です。FX、先物の流動性は桁違いです。どちらのマーケットも個人が少々ポジションを動かしたとしてもびくともしないほどの流動性を持っています。
一方で、個別株はちょっとした株数の売買だけも成立しないような銘柄が多数存在します。

手数料は、いまのところどのマーケットも安く売買できますので、イーブンでしょうか。

ここまでで考えると、資金効率も悪いし、流動性も低い、こんな個別株をやるやつはアホや。

となりますよねえ。

だから、FX、先物の投機家の皆さんから見ると、「何で個別株なの。」という疑問が常にあって当然だと思います。

実は、短期売買でそれなりに利益を出せるようになった投機家、デイトレーダーの絶対数で言えば、個別株部門が圧勝ではないでしょうか。
次にFX、一番少ないのは指数先物部門なんでしょうか。
BNF氏など、大物トレーダーさんたちの多くは個別株での成功です。

もし、個別株が以上に挙げたように不利なだけならば、何故個別株投資家から成功者が多く出てきているのか。単に分母が大きいから絶対数で勝っているだけで、本来はFX、先物が有利なのか。個別株には何が別の何かがあるのか。

この疑問を考えることは、投機におけるエッジ(優位性)とは何か、を理解するうえで、非常に重要な切り口となる、と思います。

株式市場のエッジを理解することは、FX、先物のエッジとは何か、を改めて理解することにもつながりますし、それぞれの市場のいいところ、悪いところを知った上で、それぞれの市場の特性を理解し、それら市場の投資家の背景、特性を知った上で売買する、そういうところからエッジを発見するための切り口、ヒントがあるのだ、と私は考えています。


ちなみに、エッジの存在なくしては、継続的利益はありえないわけですが、エッジを理解すること=テクニカル分析を極めること、だという理解であれば、それは全くの勘違い、理解不足と申し上げるしかありません。

チャートを必死で分析し、何らかの法則を発見すること=エッジを見つけて相場で勝てるようになる、という考え方に待った、待った、待った・・・物申す、ということです。

こういうことは、一般に知れ渡らないようにすべき相場のツボのようなものです。多くの人が知ってしまうと有効性を失います。しかし、約2名の方からどうしても知りたい、ということでしたので、仕方なく書こうと思います。是非、他へ行ってお話ししないようにお願いします(笑)


さて、ここから個別株の反撃に移りたいと思います。

前に私はこのように書きました。
「後で触れますが、今の肥沃な大地を捨てて、マーケットセレクションにおける移動も視野にいれて、資金効率や手数料から考えて、先物、FXも考える必要がある、ということになります。」

んん、何何何、肥沃な大地、どういう意味?、と敏感に感じた方も約2名と大勢の方が思われたようです(笑)

この肥沃な大地、の意味するところ、ここがキーだということは敏感な2名の方ならもうおわかりのことでしょう。
いくつかのポイントがあります。

まずは、流動性から反撃しましょう。
トレードするにあたって、流動性は高ければ高いほどいい・・・そう本とかセミナーでは習うと思います。
本当でしょうか。世間の常識を信じていては、1%しかいないトレードの勝ち組に入るのは、この件に限らず難しいことかもしれません。
世間の常識とは、99%の立場にある負け組みの理論です。

さて、世界で最も流動性の高いマーケットは、S&P500株価指数先物だと言われています。
じゃあ、このマーケットでやるのが一番なんでしょうか。一番簡単なマーケットなんでしょうか。

カウンター・パーティー(Counter party)という言葉をご存知でしょうか。FXの場合は、FX業者がカバ-取引する相手先のことをあらわす言葉だそうですが、もっと一般的に言うと、自分が売買するにあたって、自分のポジションを受けてくれる誰か相手先がマーケットには必ず存在する、ということなんです。

その取引の相手方のことをカウンター・パーティーと呼びます。

自分が「ここは買いだ。絶対に買いだ。」というところで、売ってくれるアホなカウンター・パーティーが存在しなければいけないんです。これは、非常に重要です。

さて、S&P500株価指数先物のマーケット参加者とはどんな人たちなんでしょうか。
このマーケットにおいてのカウンター・パーティー、すなわち、自分の対戦相手ははどんな人たちなんでしょうか。

S&P500株価指数先物のマーケットの市場参加者は、米国でも名うて、手だれのトップトレーダーが、天下一武道会と思えるような超豪華メンバー、大リーグオールスターのトレーダーバージョンのような状態です。
リンダ・ラリーの本のリンダ・ラシュキもこのマーケットの参加者の一人です。
つまり、この市場においての自分の相手は、世界チャンピオンリーグの頂点に立つトップトレーダーだと理解しておかねばならないでしょう。
自分が「ここは買いだ。」と思って買った時に、あなたの相手である、リンダ・ラシュキは売りに回っているのです。
そう、自分もプロなら相手もプロ、プロ中のプロを敵に回して戦わねばならないわけです。
K-1のリングにいきなり立つ、そういうことなんでしょうか。

・・・実は、この市場、世界で最も厳しいマーケットだと言われています。

S&P500株価指数先物のマーケットにおいては、一般的なあらゆるテクニカル分析によるパターンが通用しない、と言われています。
当然です。
市場参加者のほとんどがプロ中のプロのマーケットでそんな誰もが知っているパターンで売買して利益を取れるはずがなど微塵もありません。

テクニカル分析は、そのパターンを知っている人が多ければ多いほど通用しなくなるからです。
なぜなら、そのパターンが出る以前に皆が既にポジションを取ってしまい、パターンが出てから、皆が利食える方向に買い進む、売りを出すアホがいないからです。

ちなみに、よく本とかに「テクニカルはそれを信じる人が多いからそのとおりに動くのだ。」と書かれていますが、私は、100%反対意見です。
こういう理解でよくテクニカルの本を書くものだと思います。
これは、マーケット参加者の心理を全く理解していない、知らなさ過ぎる記述だと思います。
もしこれが正しければ、S&P500株価指数先物は世界で最も取りやすいマーケットになるでしょう。
事実がその答えを出しています。

サポートが有効だと誰もが知っているのなら、サポートで売る人など誰もいなくなります。

パターンの有効性は、誰もが知らないからこそ有効なのです。私はそう確信しています。

テクニカルの有効性は、そのパターンを知らない投資家が感情のままにトレードし、その結果形作られるパターンになるからこそ有効なのです。


さて、振り返って、個別株を見てみましょう。


まずは、弥平さんの小さな物語です。

山口県のとある田舎町にある地場証券の店頭におじいさんの弥平さんがやってきました。
弥平さんは、滅多に株など見ないのですが、急にお金が必要になったのです。
そこで、昔から山口フィナンシャルという株を3万株保有していたのですが、証券会社の店頭で、担当の営業マンにこのように言ったのです。
「全部すぐに売ってくれんけーの。」
担当者は言いました。
「板が薄いので、値を下げてしまいますけ。それでもいいんですかのう。」
弥平さんは言いました。
「10年前からわしが持っている株じゃけ、目先の10円20円はどうでもいいんじゃ。とにかくすぐに売ってくれんかのう。わしゃすぐに金がいるんじゃて。」
ということで、弥平さんの株は処分されました。
板が薄い山口フィナンシャルの株は弥平さんの売りでどんどん値を下げたのですが、10円下がったところでやっと全株処分することができました。
証券会社の営業マンは言いました。
「平均825円で処分できましたけ。」
弥平さんは、
「おおよかった、わしゃこの株を80円のときから持っていたけん、結構な利益になったもんじゃて。」
そう弥平さんは、言い残して、証券会社を後にしました。


さて、この取引の相手方、カウンター・パーティーはいったい誰でしょうか。
もし、流動性が全く無ければ、弥平さんの売りによって、この株はストップ安まで暴落することになります。
指値で1000株とか、ちょっとだけ買いを入れていた一般投資家がまずは相手方でしょう。
そして・・・流動性がないこの株に突如大きな売りが出たことを敏感に察知して、安値で受けた投資家の一群がいるのです。

もうお解りですね。

弥平さんのカウンター・パーティーは、目ざといデイトレーダーたちだったのです。

弥平さんの売りによって、無意味な安値をつけた山口フィナンシャル株は、15分後には、元の値段まで戻りました。

さて、この一連の取引において、誰が損して誰が利益を得たのでしょうか。
果たして、弥平さんは損をしたのでしょうか。
答えは「NO」です。弥平さんは、80円で買った株を10倍の値段の825円で利食いしたのです。
そして、弥平さんの相手方をし、流動性を提供したデイトレーダーたちは、15分という時間で10円の利益を得たのです。

どちらもWIN=WINの関係が成立します。


私は、取引相手を選ぶとしたら、投資銀行やリンダ・ラシュキ氏よりも弥平さんを選びたいです。プロの投機家どうして共食いするよりも、弥平さんのような一般の方を対戦相手として指名したいです。


あなたの対戦相手は、一体誰なんですか。

トレードする時に彼らのニーズ、彼らの特性、などしっかりと理解して、わかってトレードしていますか。

この考え方を意識していない人にとっては、まさにコペルニクス的発想の転換になるかもしれない超重要な概念です。これこそ相場から利益を得るための本質の1つとなります。



よく戦う者は、勝ちやすきに勝つ者なり(孫子)


続く

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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

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あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

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