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上達のプロセスこそ秘訣 その32・・・脱皮考その1

2011/07/02 Sat

恐らく君の気持ちはアリスか、ウサギの穴を転げ落ちた。
 
・・言えてるよ
 
君の目が語っている。君は見たままを受け入れる顔をしている。目覚めたいと思っているからだ。本当の目覚めも近い。
 
運命を信じるか、ネオ。
 
・・いいや。
 
何故だ。
 
・・自分の人生をコントロールできないなんていやだ。
 
君が言おうとしていることはよくわかる。
 
・・マトリックスって
 
それが何か、君は知りたいのか
 
(頷くネオ)
 
(モーフィアスはネオにおもむろに青い薬と赤い薬を差し出した。)
 
自分の目で見るしかない。これは最後のチャンスだ。もう後戻りはできない。青い薬を飲めば話は終わる。ベッドで目覚め元の暮らしが待っている。赤を飲めばこの不思議の国でウサギの穴の奥底へ降りて行ける。
いいか、見せるのは真実だけだ。
 
映画マトリックスより
 
 
 
 
FX口座開設して、6ヶ月経過すれば、ほとんどの口座は売買がされなくなる、損して口座の生命は終わる、ということは、複数のFX会社に勤める友人から聞く話です。
では、FXが特別難しいからなのか、というと、それは商品先物でも同じ。株の信用取引においても似たり寄ったり、だということはやはり内部関係者から直接聞きます。
要するに、短期売買の世界で、半年以上まともに生き残れる投資家は稀である、ということが共通項目だ、ということが統計的に見えてきます。
 
 
 
さて、投資家一年生の基本パターンとはどのようなものでしょう。
 
雑誌や友人から、など何らかのきっかけで、「相場をやると儲かるらしい」ということを聞きつけて、色々と投資雑誌などを読んで、口座開設をする。そう投資家の誕生です。
 
誕生したばかりの投資家は、一人の例外もなく、当て屋として産声を上げます。
 
赤ちゃんがオギャーというのと同じく、彼らの産声は、
 
当てる情報、当てる手法をマスターすれば、相場は儲かる
 
というものです。
 
そして、すぐさまに売買を始めるのですが、売買を初めてしばらくすると、最初に思ったようなことにはならないことにいら立ちを覚えます。
 
雑誌に書いてあった「手法」に基づいて、きちんと売買しているのに、一向に儲からない。儲からないどころか、損ばかりが積み重なる。
簡単に儲かると書いてあるのに、何で俺だけが損ばかりするのか。
何故だ、おかしい。何かが間違っている。
そうだ、あの雑誌に書いてあった手法が悪いのだ。もっといい手法があるはずだ。と色々と探すと、「情報商材」なるものがあって、3万円もするが、勝てる方法が書いてあるようだ。
そっ、そうか、安物の雑誌に書いてある手法に頼ったから失敗したんだ。役に立つ手法はやっぱりちょっとはお金を出さないと手に入らないものなんだ。
 
と変に納得して、商材を買う。
しかし、それでやってみても・・・儲からないことは相変わらず。
というより、さらに派手に損がでるようになる。
 
あの商材がダメだったのか。
と別の商材をいくつか買ってみても結果は全て同じ。
 
おっ、おかしい。何故儲からないんだ。
ちょっと最初に考えていたのとは違うようだ。ちょっと考えてみよう。
 
そうこうしているうちに6ヶ月が経過・・そしてその口座の売買は停止します。
 
 
こうして、投資家の卵は孵化しても、成長することなく、終わりを迎えます。
 
 
 
以上が基本パターンなんだと思います。
ここからが第二幕のスタートとなります。
大部分の卵は孵化してそのまま6ヶ月で投資家人生を終わります。
しかし一部の卵は、このまま終わってなるものか、と這い上がりを始めます。
この場合努力の方向は、よりディープな「当てるやり方」「当てる方法」「当てる手法」を求める旅への船出となります。
ここで多くの人達の努力の方向は、「手法コレクターへの道」を歩むこととなり、血の滲むような探索の旅がこの先待っています。
 
 
 
さて、ここで話題を変えて、ちょっと考察してみましょう。
 
何故、初心者は損をするのでしょう。
 
当て屋的発想によれば、それは、「儲かる手法を知らないからだよ。」という答えとなります。
そして、「儲かる手法さえわかれば儲かるようになるんだ。」という理屈です。
では、次の疑問ですが、
「相場は上か下かの確率2分の1の勝負にもかかわらず、何故多くの投資家は損をするのでしょうか。」
当て方を知らないとしても、初心者の半分は儲かって、半分は損する、これが「当て方」を知らない人たちならそうなるのが当然のような気がします。
「0」   と「00」が無いルーレットに賭けるとして、赤か黒か、確率は2分の1です。
2回に1回は当たる計算です。この計算に疑問は無いでしょう。
仮に当て方を知らないとしても、半分は当たり、半分は外れる、とはならないのでしょうか。
 
何故ほとんどの投資家は損をするのか
 
この疑問に当て屋の思考パターンではどう答えるのでしょう。
当たらないから損をする、と言うことですが、当たらないといっても、競馬の馬連のように当てないといけないものが何十通りもあるわけではありません。
相場は実に単純です。上か、下か、この2通りではないですか。
それなら、半分は当たって半分は外れる、つまり、半分は儲かって、半分は損する、という理屈は成り立たないのでしょうか。
 
コスト・・・なのか。
「0」と「00」があるルーレット、というのが普通のカジノのルーレットですから、これがコストとなって、最終的にはハウスが儲かる仕組みができています。
コストがあるから、投資家は最終的に損をする、のでしょうか。
コスト分、つまり手数料とスプレッド分だけ損をし続けるのだ、ということなんでしょうか。
 
大勢の投資家の関心事は、常に
 
どうしたら相場で儲けられるようになるのか
 
ということに集中しています。
ですから、「どうしてほとんどの投資家は損をするのか」ということを深く考える人はほとんどいないといってもいいでしょう。
手法があれば儲かるようになる、の裏返しで、今は儲かる手法を知らないから儲からないのだ、と何となく思っている人がほとんどだと思います。
 
そういう中で、極一部の人達はあることに気がつくのです。
 
続く
 
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上達のプロセスこそ秘訣 その33・・・脱皮考その2

2011/07/16 Sat

書庫間違いのため、記事は引っ越しさせていただきました。
 
貴重な地下の戦いの記録がありますので、記事としては残しておきます(笑)

上達のプロセスこそ秘訣 その33・・・脱皮考その2

2011/07/23 Sat


 
(書庫間違いのため引越ししました。)
 
地下がまた騒がしいことになっています。腕に覚えのある剣闘士たちのバトルが白熱しているようです。
これだけ騒がしいのは、ブログ主の不徳の致すところ、不愉快にお感じの方にはお詫び申し上げます。
それから、匿名などで書いていただいています書き込みもきちんと読んでいます。熱心な書き込みありがとうございます。
もしお返事ご希望でしたら、ご自分のブログなどへ誘導願えればと思います。
 
 
 
>そういう中で、極一部の人達はあることに気がつくのです。
 
こんなこと書いたからいけなかったのでしょうね。欲求不満の若者たちのエネルギーが爆発したのかもしれません。
 
とんでもない終わり方をしたものです。
続きはどうなるのか、と期待感をにじませておいて、
 
もしこの先を知りたい方は、ここをクリック ⇒ ここ
 
とかやって、商材サイトへ飛ぶ、とか仕掛けを作ればいいのか、とか考えつつ・・・
体験談として、「私はこれを知って負けていたものをあっという間に取り返しました。」「今年はハワイで夏休みが過ごせます。ドンドン儲かっています。」などをちりばめて。
体験談というのは、効きますからねえ。
 
 
さて、この「あること」なんですが、簡単に言ってしまいますが、それは、
 
負けが続く中で、自分が一定のパターンを描いて負けている
 
ということに気がつくということです。
 
しょうもなぁーー、金返せ!!
 
という怒号の嵐はさておき、では、何故極一部の人以外はそれに気がつかないのか、というと、前にも書いたとおり、「勝つやり方を知らないから負けているのだ。」と思い込んでいて、負けている自分のトレード記録などそもそもつけてもいないし、ただ「負けている」ということだけで終わっているからです。
 
自分が負けている理由は、勝つやり方を知らないから、とはっきりしているし、負けているものを見ても何の意味もない、と100%思い込んでいますから、基本は「消去したい過去の暗い思い出」ぐらいのことでしょう。
ですから、ここに宝物が眠っているとはまるで気がつかないままにスルーパスでしょう。
 
とは言え、最も多いのは、統計的にサンプルが取れる以前のしょぼい回数のトレードだけで、部隊が全滅、ということなので、どうしようもない、と言えばもうどうしようもない、ということでなんでしょう。
 
私のブログのコメント欄で、素手で戦いを挑もうとするようなものです(笑)
トラや剣闘士の餌食になって、闘技場に入った途端に死亡、という感じです。
 
相場に初心者用ハンディなし
 
ですから(笑)
 
しかし、これも繰り返しになりますが、では、何故こんなにも相場で負けるのでしょう。勝率50%なのだから、勝ったり負けたり、結果トントンというのが普通であって当然ではないでしょうか。
 
 
 
 
 
「あること」の話はちょっと置いておいて、勝つ方法を知らないから負ける、という理屈は、本当に正しいのでしょうか。そういう疑問はありませんか。
 
私は、相場を始めた頃、実は、ずっと「勝つ方法」を探していました。
探すことに夢中になってしまって、ついにこういう思考パターンにはまってしまっていました。
 
勝つ方法を探し出すこと = 相場で勝てるようになること
 
そうこうしているうちに、目的が、勝つ方法を探すこと、にドンドンとズレて行って戻らなくなりました。
手段の目的化、というのは典型的なロジックの崩壊パターンなのですが、これにすっかり私ははまりました。
 
手法屋の代表選手とは、当時の私のことです(笑)
 
結果、持っている相場書は1000冊を超えました。
大げさに書いているように思われるかもしれませんが、先日実家へ戻って、実家に置いてきた本の整理をしたらダンボール箱9箱ほどいらない本が出てきたので、ブックオフに車で売りに行きました。
相場書ですから、1冊1000円以上は絶対にするものばかり、中には1万円の本もありましたが、売値は全部で数千円成り(涙)
実家の本はまだダンボール8箱ほど残っています。
しかし、この実家の本を全部除いて、手元にある本だけで1000冊を超えているんです。
 
 
さて、相場書1000冊を読んで、結果何がわかったか、というと次のことがわかりました。
 
だからどうなの・・・(笑)
 
本当に、だからどうなの、という表現しか思いつきません。
1000冊読んでわかったことは、読んでも読まなくても何か違いがあったのかどうか、よくわからない、ということがわかりました(笑)
 
もちろん商材とかも結構持っています。コレクター猿ですから(笑)
昔は、怪しげな書店とかで売られていた巻物のようなものもあります。
 
余談なんですが、商材って、買う前は期待に胸を膨らませさせられるんですよね。
開ける前はドキドキ、ドキドキ、こんどこそ本物かもしれない、という期待で!!
エロ雑誌の袋とじ、昔の「ビニ本」のノリと同じですが、基本的に、袋を破って、読んだら、その期待は失望に変わります。
商材は、基本この繰り返しでしたねえ。ずっと(笑)
まだ、ビニ本の方がよかった、期待どおりのものも結構あった(笑)
 
買う前ドキドキ VS 読んだら絶望
 
この繰り返しを基本パターンとする。そろそろ気づけよ、みたいな(笑)
 
蓬莱の豚まん、ある時、無い時、シリーズのような(笑)
 
パンローリングの本も初期の本は全て持っていますので、全体でも70%以上は持っているでしょうか。高い本ばかりですよね。マニア本が多いので仕方がないとは思いますが。
ただ、読んでだからどうだったんだ、ということは今でも思うことがあります。
でも、また買っちゃうんですがね(笑)
 
そういえば、あと、セミナー、結構行きましたね。パンローリングにもかなり奉仕させていただきました。
ラリー・ウイリアムズ氏のセミナーとか、色々受講しました。
まあ、身にならなかった自分がわるいんでしょうけど、
 
だからどうだんたんでしょうねえ
 
とまた、基本に戻ります(笑)
 
もちろんそれがベースになって、活きているとは言えると思いますが、それがどれほどか、と言えば、どれほどなのだろうか・・・それよりも・・・
 
やはりショートカットしたいんですよね。人間てやつは(笑)
 
 
 
こういう経歴の持ち主ですので、もし過去の自分に言ってやれることがあるとすれば、こう言ってやりたいです。
 
手法探す暇があったら、他にやることがあるだろうが、このあほんだら!!
 
と。
 
まるでわかってませんでしたね、実際。本当にあほんだらだった。
時間の無駄遣い。金の無駄遣いでした。金はいいんですが、時間の無駄がもったいなかったです。
最初からわかっていた部分もあるんですよね。実際。でもやらなかった。
ダサい、遠回りに見えた。
 
もっと近道があるのだと信じて疑わなかった
 
近道を探して探して、結局死ぬほど遠回りした
 
何かコツを知れば儲かる、と本気で信じていた
 
今思えば、ホントにアホだったと思います。
 
でも、当時の自分に今の自分がアドバイスしても、多分聞く耳を持たなかったでしょうね。
思い込んでいましたから。
 
手法屋さんとして、その道を極めていましたので(笑)
 
そうです、こう読んでください。
 
手法コレクター猿
 
それが私の過去です(笑)
 
 
ただ、私は時間はかかりましたが、まだ途中で気がついたからマシな方だと思います。
というか、気づかせてもらった、というべきなのかもしれません。
多くの投資家は、気がつかないまま、投資人生を終わるんでしょうから、時間がかかっても、蛇の道から抜け出せてよかった、と思います。
 
現役で蛇の道を突っ走っている皆さん。頑張ってください(笑)
これは一度は投資家の誰もが通るべき道ではあるんです。
 
一方で、ほとんどの投資家は、その道で投資人生を終えるのでしょう。
それがまた大衆というものを形成しているのです。
どこかで、何らかのきっかけで軌道修正できるかどうか、それが勝負だと思います。
考え方の違いですが、そこを超えることは、非常に困難なのです。苦しみ、といってもいいでしょう。
 
これを多くの先人たちは、
 
脱皮
 
という表現をしています。
 
「あの人は、脱皮したの。」「話を聞くとまだまだですね。」「そうか、もう少し苦労する必用があるんだろうな。」
 
などの会話がなされます。脱皮した人たちの間では常識でも、それ以外の人たちからは決して受け入れられないものがあるのです。
考え方がまるで違います。
ですから、どんなにいきまいても、脱皮した人から見れば、脱皮していない人はすぐにわかります。
 
難しいのは、そこを指摘しても、本人は決して受け入れないし、認めようともしないことです。
これが、トレードの上達を阻む大きな壁になっているのは間違いありません。
 
脱皮するためには、脱皮を受け入れられるまで成長しなくてはいけないことです。
それなりに成長しないと脱皮すら困難なんです。
脱皮とは、単なる入り口に過ぎないのにもかかわらず、それすらほとんどの人は受け入れようともしません。
ですから、私はこう思うことにしています。
 
逆に手法屋をやるだけやりきってしまえばいい
 
その先にのみ別の考え方を受け入れできるようになる素地が醸成されるからです。
 
 
 
今振り返れば、当時の私はまるで、
 
エロ本中学生
 
でしたね。
 
知識だけは100人前。
でも、女体に触った経験・・・ゼロ
 
今のAV男優並になった自分(笑)からアドバイスを受けても、聞く耳を持たなかった。
 
もっと勉強せねば、もっと知識を蓄えねば・・・
 
女体攻略必勝法
 
エッチマニュアル
 
買いまくり(笑)
 
 
こういう経歴ですので、手法屋さんの考えていることは、手に取るようにわかるんです(笑)
それだけが、身についたことといえば身についたことですかね(笑)

上達のプロセスこそ秘訣 その34・・・脱皮考その3

2011/07/23 Sat

多くの投資家は「当てよう」という努力に相当なエネルギーを消費している。その膨大なエネルギーを「技術の習得」にむけたならば、短期間に見違えるほどの進歩を示すに違いない。
 
私が8年かかって目がさめたこと、おそらく一般の投資家では一生かかっても目がさめない人が多いのではないかと思われる「勉強の仕方」と「売買の実行力」について、できるだけ早く目覚めて(というと大げさですが、気が付いて、そして試行錯誤の期間を短縮して)頂きたいということなのです。
 
大人はどうしても理論から入りやすいもので、一度はおぼれて痛い目をみないうちには、相場技法の重要性を感じないものでしょうから、仕方がないのかもしれません。
 
大きな損を経験すると、今度は当てよう、損しまいという欲と恐怖のために、一発必中を狙うようになってしまうのでしょうか。
 
あんたのような人を私はいやというほどみてきたよ。はじめは少し儲かる。たまには大きく儲かることもある。しかし、一転して大損するか、あるいはジリ貧になる。狙った株は次々にはずれて、夢がだんだん消えていくんだね。それでもなんとか大きく当てて、という夢を持ち続けている。当てよう当てようという「当て屋」から脱皮しなければいけないんだが、まずほとんどの人はできない。一生かかってもダメだ。
 
要は、「やり方」に上手になることだ。当て方というのは上手にならないからね。
 
おじいさんは、「腕が未熟では儲からない」といいました。まさにその通りです。相場は腕でとるものなのです。そうでないならば、学者でも儲かるはずです。
また、「スッテンテンになるのは時間の問題」ともいいました。まったくそのとおりで、自分をみればよくわかります。
 
おじいさんは、私に対していろいろいってくれましたが、おそらく私の相場に対する姿勢、考え、やり方が、一般の相場の下手な人たちに共通する典型だったのでしょう。
 
知ることとできるようになることとはまったく別のものです。私の想像では、その技法を身につけ努力し、実行する人はきわめて少ないのではないかと思います。
 
知識先行がどうして悪いかというと、第一に知識のみ先行してしまって技術の習得をおろそかにするという一般的な欠点が指摘できます。
 
 
 
以上の引用は、相場本の古典でもある「あなたも株のプロになれる」(立花義正)よりのものです。
 
特に私のブログ訪問者のみなさんにはこの本をご存知の方も多いことでしょう。
実は、多くの人がこの本を単なる「ナンピン本」として読んでおられて、単純に「ナンピンの勧め」という理解の元に爆死する、といういわく付きのものです。
これは、相場本から単に手法を読み取ろう、という読み方しかしない「当て屋」発想から入ると、そう読めてしまいますが、この本の重要な役割は実は、その当て屋からの脱皮を勧めるものなだと私は理解しています。
 
今回連載している「脱皮考」についてのルーツは、実はこの本にあります。
 
私自身で言えば、相場本でおそらく一番繰り返し読んでいるのは、この本でしょう。流し読みを含めると数百回になると思いますが、もう本がバラバラになりかけており、指でこすった手垢が本の中心についているぐらいになっています。
そして、ラインマーカーだらけで、本を見た途端に、よくもこれだけ読んだものだ、という仕様になっています。
これに次ぐ本は、マーケットの魔術師ぐらいでしょうか。
 
何が正しくて、何が間違いだ、ということではなく、私の理解という意味では、この本は、間違いなく「脱皮本」です。
 
立花氏への批判も結構聞くのですが、その多くの人たちの前提が、この本を「ナンピン本」「逆張り本」としての理解の元に成り立っています。
また、この本を「手法本」の一つとしてのみ理解しており、「こういう手法の本なのね」というだけで読み捨てておられる様子です。
先ほどの引用は本の前半部分からですが、手法本としての理解なら、この前半部分は飛ばし読みでしょう。後半の「手法」の部分にしか興味がないのでしょうから、そこだけを読むのが手法屋の本の読み方です。
 
確かに、林本のグループに属するものですし、本の内容に林本の影響を色濃く受けていることに間違いはありません。
しかしながら、脱皮本として、この本の右に出る教科書には未だ私は出会ったことがありません。
当然にこの本を読んでも、ナンピンという手法以外のことは、まるで頭には入らない当て屋諸氏が多い(基本投資家のほとんどが当て屋のため、当て屋脱皮の勧めは目に入らない、手法のところしか読めない)ので、悪評も多いのでしょうが、私としては、これだけ多くの投資家への愛情のこもった本は見たことがありません。
 
私にとっては、今でも時折読み返したくなるような愛情に満ちた本です。
 
 
この脱皮ということは、私が多くの投資家を見ていても、これほど困難なことは他に無い、というぐらいに非常に困難ですし、できる人は多くはありません。そもそもそういう考え方すら存在しないのが普通です。
しかし、ここは遠回りに見えて、最も近道を示すものだと私は考えています。
 
 
脱皮考として、3回書きましたが、もし脱皮ということにご興味がおありでしたら、この「脱皮本」は超オススメの一品です。
何万円という手法商材と比較すると、キラキラと輝いた呼び込みはありませんが、それ以上の価値はあると私は思います。
 
 
 
 
さて、これはここでの本旨ではありませんが、技術面でも立花氏のことを書くと、技術面での誤解が多いのもこの本の特徴でもあります。
これは、誤解する方が悪いということもありますが、書き手にも配慮が欠けている、ということがこれだけの誤解を生む原因になっていたのでしょう。
それは、立花氏が、投資家を脱皮させたい、という脱皮本としての位置付けを強くしてこの本を書いたものなので、氏の相場の見方、考え方というより、実践の売買のみに多くを費やしたことにあるのではと思っています。
また、分割と逆張りを強調したいがあまりに、トレンドの認識ということにほとんど触れていなかったことも原因しています。
また、当時は、目先で逆張りさえすれば、逆張りナンピンだ、という理解が普通だったのでしょう。
林先生の影響を色濃く受けた本の構成になっていることもあると思います。ですから、相場の見方やチャートの読み方については、「繰り返しグラフを書けば自然とわかる」「とにかく書け、そうすればわかってくる」という色彩が濃く出てしまって、立花氏がチャートをどう見ているかの記載がほとんど無い、というところから、多くの読者が具体的に書いてある目先のエントリー部分だけの理解に留まったのだろう、と思います。
 
ここで書くことは当然に私の理解という範囲ではありますが、立花氏の売買は、いわゆる世間で言う逆張りナンピンというものではなく、
 
トレンドに沿ったスイングトレード
 
に属するものです。
これは、氏の売買譜を何度チャートに書いて見ている私の目から見て間違いありません。
 
昔はこういう概念そのものが存在しなかったのでしょうから、具体的にそういう表現ができなかったのだろう、と思料されますが、カテゴリーとしては、スイングトレードです。
 
これは、リンダ・ラシュキ氏やラリー・コナーズ氏が、スイングトレードの伝説本で推奨しているスイングトレードとほぼ同じタイミングを狙った売買となっています。
 
ただ、玉の入れ方に違いがあって、リンダ・ラリー氏のタイミングが反転の確認を待つのに対して、立花氏は、酒田押し目の数え方によって確認を待たずに目先逆張りでエントリーする、という方法論を取っている、ということです。
ただし、逆張りなので一定のレンジを捉えるという意味で、ナンピンを駆使します。
 この目先の話を取り上げて「ナンピン本」という理解をされてしまっています。
 
しかしながら、目先反転を確認するのか、酒田の統計を使うのか、の違いであって、狙いは「トレンドに沿った押し戻し」であることについて、両者にまるで違いはありません。
 
立花氏の売買は、中期(ここでは数カ月単位)のトレンドに逆らって、逆張りして底を狙うのだ、といううねり取りナンピンとはまるで違います。
また、予想が失敗したからその玉を救うためにナンピンする、という当て屋ナンピンとも1000%違います。(普通ナンピンといえば、これであろう。)
 
 
最先端の短期売買教科書と同じようなスイングトレードの売買が、今から28年前に出版された日本の本に詳細に紹介されていたということには、驚きます。
しかも詳細な2年間の実践記録があるのです。
 
そういう理解をしている人が非常に少なく、下がったら買え、買い増しだ、ナンピンだ、という理解しかされてこなかったことについて、残念に思うのは私だけなのでしょうか。
(もしかしたら私の理解が違う、という話もありますが(笑)、立花氏へのこの理解はマイナーなのかどうか、同好の士がいないので私にはわかりません。)
 
ナンピンエントリーというのは、損切りが非常に難しいものですが、立花氏は、トレンドを間違った、と判断したらすぐさま損切りを実行しています。
 
ベースは、トレンドの認識にあり、チャートはトレンドを見るためのものである、とこの本でも書かれています。
(ただしさらりと書かれているので、読み取れる読者はほとんどいないでしょう。ここは林先生のバイアスがかかっていたのかもしれません。)
 
そして、トレンドに沿って、押し戻しを待って、逆張り分割でエントリーする、もし、そこがトレンド転換なら、損切りして、今度は反対に玉を建てる、この繰り返しが立花氏の売買です。
 
ただ、技術的な話は、この本の価値の本のほんの一部でしかありません。
それよりも重要なことは、脱皮本としての価値にあるのです。
 
(ここで書いたことは、あくまでも私の私見となります。立花氏のファンの方が当ブログをご訪問されていることは知っております。私の誤解の部分がありましたら、ご批判、ご指導方、よろしくお願いします。)
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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

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