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当研究所の歩き方

2011/01/03 Mon

皆さま、いつもご訪問ありがとうございます。
本年もよろしくお願いします。
 
当研究所を立ち上げたのは、2005年7月で、もう6年前になります。
立ち上げ当初は、見に来ていただける方もほとんどおらず、1日に2人とかでした。
最初にコメントをもらったときは、やはり嬉しかった。
自分のブログにコメントが来ていないか、ドキドキしたもの。
実は、そういう思いがあるものですから、今でもどんなコメントであっても、訪問していただいて、足跡を残していただいていることに、ありがたさを感じているのです。
基本的にコメントを削除しないのはそのためでもあります。
ただ、ドレスコードとして、これからは「飛び道具禁止(個人情報の類)」ということにはさせていただきます。
 
 
 
さて、当研究所に始めてお立ち寄りの方は戸惑いもあると思いますので、「当研究所の歩き方」について、IR担当の小波よりマスコミの皆さまにご説明させていただきます。
 
 
IR担当の小波です。よろしくお願いします。
よく前田敦子に似ていると言われます。
(どうでもよいが、前田敦子似の小波をイメージしながら以下読んでいただけると、気分も正月気分になると思われる。こちらを小さく出して読むといいだろう。)
http://ameblo.jp/atsuko-maeda/

当研究所は、そもそも「相場の本質とは何か」を探すために設立されました。
主席研究員のあらなみは、日々の実践を通じて学んだことや色んな投資家の方との交流を通じて理解したことを論文として当研究所で発表しています。
 
ともすると、個人芸の範囲や感覚的に学ぶしかないと言われているトレードをできるだけ客観的に理解しようとする試みでもあります。
 
主席研究員とて、未だに冒険の日々なので、これは回想録ではなく、リアルタイムの実験の場でもあります。
ですから、間違いや思い込みによる勘違いはゴメン、と主席研究員は言っております。
 
また、初心忘るべからず、をモットーにしているとのことです。
 
当研究所には、いろんなラボがありまして、人気ラボは、「上達のプロセス」や現在執筆中の「茨の道」などです。
 
ただ、気分と行き当たりばったりで書いており、ラボの建て増しで、重複することも多く、まとまりがない、と言われていますので注意してください。
 
 
ところで、今年は新ラボを設立する予定はないんですか。
 
はい、これは計画段階ですが、「テクニカル考察」「売買戦略アラカルト」というラボの建設を予定しております。
 
 
その内容はどんなものですか。
 
テクニカルというと、ともすると表面上をなめたものばかりが氾濫しておりますが、そうではないより本質的な研究成果を発表したい、と意気込んでおります。
 
売買戦略についても同じです。表面上の戦略の理解ではないもう一歩踏み込んだ理解をしてこそ、戦略は有効なのだ、というポリシーに基づいて、論文を作成中と申しておりました。
 
 
楽しみですね。これまではこういう道具には手を出さなかったのではないですか。
 
皆さんの興味がこういう小道具にある以上、ここを避けるのではなく、ここを突き詰めて研究成果を出すことが必用である、とラボの方向転換をした、と受け取っていただければ幸いです。
 
 
 
では、地上階の説明はここまでにして、記者の皆さんには、地下へのエレベーターに乗ってください。
 
地下には懐かしい音楽が・・・
http://www.youtube.com/watch?v=qTYk6ivE9q8&feature=related
 
(記者は地下に降りた。そしてエレベーターが開いた瞬間に・・・)
 
おぉーぉーーーー、というどよめきが起きた。
 
こちらが当研究所ならではの「地下闘技場(コロシアム)」です。
ここでは、大勢の剣闘士(グラディエーター)たちが、それぞれの武器を持って、実践さながらに戦っているのです。
 
 
何故、このような地下闘技場を作られたのですか。
 
これは、自然発生的にできたもなのです。
しかし、実践を重んじる主席研究員の強い意向もあって、このような闘技場での戦いの中から、トレードの本質が見えることもあるのだ、という趣旨に強く賛同したグラディエーターたちが集って、戦いを繰り広げているのです。
 

そういえば、このスタンドにも大勢のギャラリーが詰めかけていますね。
 
はい、地上のラボではなく、この地下コロシアムを楽しみにされておられるギャラリーの方もおられると聞いています。
 

しかし、あの人「お前のかあちゃんでべそ!!」とか言っているように聞こえたんですが、それが相場の本質と関係あるんですか。
 
・・・(汗)
いやー、主席研究員によれば、そういうやりあいこそが戦いなのだ、戦場とは綺麗事ではすまないのだ、と申しておりまして・・・
 
 

ところで、闘技場のところどころに小屋のようなものが見えるのですが、あれは何ですか。
 
いいところに気がつきましたね。
あの建物が当研究所のもう一つの特徴でして、研究に没頭するあまり、このコロシアムに住み着いてしまって、寝泊りをするようになったグラディエーターさんたちが住んでいるんです。
 

それは、凄いことですね。
 
では、あの一番大きな建物に行ってみましょう。耳をすませてください、中から何か聞こえませんか。
 
あっ、何か、トントントンという刻む音が聞こえてきます。
 
そうです、ちょっと中を覗いてみましょう。
 
リズミカルにアメを刻んでいる、凄い!!
かっこいいぞ!!
 
「リズムが大事なんだよな、わかるか、間隔なんだ、この間合、リズミカルなタイミングこそが職人の技なんだよ!!」
と住民は強く叫んでいる。
どうやら、ここの住民は、柴又帝釈天、松屋の出身なのだ。そう取材班は勝手に確信したのであった。
 
記者は驚いた。入り口には・・・
 
分割命、夜露死苦!!
 
の看板があった。 
 
たまねぎも刻んおられますね。刻むのが好きなんだ!!

さらに、おぉーー、たくあんを刻んでるじゃないですか!!
 
そうです、この庵の住民は、刻み方を通じて、上手い食べ方を研究なさっているんです。
 
たくあんの端の方を切って何かブツブツ言っているような・・・「まずは試し、試し切りだ、そしてリズムだ、それが大事だ・・ぶつぶつ、ぶつぶつ」、そして動きが止まった。
じっと考えている。
 
我々取材班も息を飲んでその動きを見守った。
 
何をやろうとしているんですか。
 
ちょっと見ていてください、そろそろ動きが出ますよ。
 
(と、たくあんが空中へ浮揚し始めた時、突如その住民が激しく包丁を動かし、たくあんを切った・・・)
 
トントントントントントン!!
 
「本玉だ、本玉だ」と絶叫しながら、切りまくっている。
 
そうなんです、あの方は、たくあんに動きが出ると、その動きに乗って、激しく切る、という技を極めようとされておられます。
 
そして・・・何と、ツナギの片栗粉をまぶした!!
 
いや、日清の唐揚げ粉なのか!!
 
ちがうぞ、袋には、あの伝説の食材「能勢(乗せ)で取れた本玉印の天ぷら粉」だ!!
 
どうするんだ、たくあんを天ぷらにするつもりなのか!!
 

ちょっと待ってください、この小屋の前にプラカードを持って暴れている人がいるんですが、あれはなんですか。
 
プラカードには何て書いてあるのかなあ、何々「たくあんは刻まずにまるかじりすべし!!」とか「落ちるたくあんを刻むべし!!」とか書いてあるような・・・
 
そうですね、多くの個人ラボ(庵)には、そのアンチのグラディエーターが詰めかけて、日夜攻撃を仕掛けているんですよ。
ここは、まさに「コロシアム」なんですね。
(しかし、ここにも、「おまえのかあちゃんでべそ!」というプラカードがあった)
 
この小屋の前では、いつも親派とアンチが小競り合いを続けており、いつも一触即発の事態であるのだ。記者は最前線を見る思いで、命からがら逃げ帰った。
 
本当は、相場戦略の是非を議論のネタとして、正々堂々と戦って欲しいんですよね。
乗せ族とナンピン族の内戦を見たいというギャラリーさんもたくさんおられるんですよ・・・
(とちょっと前田敦子似の小波が涙ぐんだ・・・)
 
 
 
さて、別の庵を覗いてみましょう。
 
なんだ、ここは、ヨガの行者のような人がなにやら坐禅を組んでおられる。
 
何だこれは、空中に浮揚しているではないか。
でも、何か棒のようなものがくっついている・・・
  
そうですね、この庵の方は、ヒマラヤで修行されて、ヨガの奥義を相場で実践されようとされておられる様子です。
目をつぶって、座禅されておられますが、体から気のエネルギーがゆらゆらと立ち上がっているような・・・
  
素人目には何も見えない、と記者はつぶやいた
 
何か禅問答のような言葉が聞こえてきますね。「相場は簡単であり、難しくもあり、恐怖と欲望が思考を鈍らせるのだ・・・」ぶつぶつぶつ・・
 
相場とは、自分との戦いである、ということで、心の問題に言及されておられますが、庵の前では、「この庵の修行方法は難しいな」という剣闘士も多いようですね。
 
 
 
ところで、あのテントには誰が住んでいるんですか。
 
あれはですねえ、戦場カメラマンさんが、剣闘士の記録係として写真撮影をしておられる拠点なんですよ。
 
「あのぉー、子供たちの笑顔を取って、この相場の悲惨さを伝えたいんですぅーーー。」
と言っておられますね。
 
しかし、相場に子どもたちがいるのだろうか、とちょっと記者はいぶかったのだった・・・
 
「最初はただナンピン族に会いたかった。」
大学一年生の折、某研究所の講義で、いまだナンピン生活をおくる人たちが木曽の山奥にいることを知りました。
自分自身でナンピン族に会って話をしてみよう、この目で彼らの存在を確かめてみたい、早速気の赴くままに木曽へ向かう準備を始めました・・・
 
 
そういう戦場の記録を専門にする係員まで住んでいるのか、このコロシアムには!!
凄いところだ、と記者は思わず驚嘆した!!
 

こういう色んなミニラボが乱立しているのが、このコロシアムの特徴でもあり、それを求めてギャラリーの皆さんも楽しみにされておられるところもあるんです。
 
 
一部では、地下コロシアムの戦いの激しさを見て心配されておられるファンの方もおられるようですが、どうなんですか。
 
「色んな意見があってこそ、相場が存在するのだ。売り方、買い方は、商いが成立した時点では常に一対一である。だから、反対意見はあって当然だ。相場に絶対は無い。これこそが相場の本質でもあるのだ。」
 
というのが主席研究員の意見なんです。
 
また、こうやってコロシアムの住民となって研究を続けておられるグラディエーターさんたちにも感謝しているところもあるんです。
 
実は、内緒ですが、記事のヒントとして、ここの庵さんたちの話をこっそりと聞いて参考にしているんだ、と主席研究員は言っておられましたよ。
 
 
なるほど、地下のコロシアムとミニラボにこの研究所の特徴なるものがある、ということなんですね。
 
そうですね、「ショボイところには、反論すら入らないのだから、活発に議論されるのは、評価されているということだ」と脳天気に勝手解釈しているのが主席研究員なんですよ。
 

ということで、今日は、ご見学ありがとうございました。これからも、当研究所をよろしくお願いします。
 
 
でもどうも地下ミニラボの研究内容がわかりにくいよなあ、と記者はポツリとつぶやいたのであった・・・
 

(と新年早々、妄想をするの巻)
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茨の道 その21

2011/01/08 Sat

当研究所名物のけんか祭りを楽しみにご訪問の皆さま。ちょっと静かになってしまっているので、「どうしたんだ」とお思いかもしれませんが、剣闘士の皆さんは待機中ですので、もうしばらくお待ちください。
 
 
さて、損切りができない、という初心者は論外として、前にもちょっと触れたことがありますが、ある程度の経験を積んでくると、次のような状況に嵌ってしまう方が多いようです。
 
損切りはきちんと出来ています。ですから、コツコツドカンもありません。ルールにはちゃんと従っていますし、自分のルール自体は悪くないものだと思っています。
検証している限りは、そこそこの利益になっていいはずなんです。
 
しかしながら、実践ではトータルで利益にならないのです!!
 
何故かわからないのだけれど、きちんとやっても、妙に損切りばかりになって、結果的にジリジリと損失が溜まっていくばかりになりす。
 
これでは、損切り貧乏になってしまいます。
 
ルールが悪いのか、利食いが下手なのか、それとも運が悪いのか、何が悪いのかがよくわからないので、反省のしようがないんです。
 
後でチャートを見れば、儲かっているはずなんですが、何故か売買すると損が続くのです。
 
 
これがある程度の経験を積んた中級者の方に多い病気ではないかと思います。
 
 
原因不明なので対処ができずに悩んでいるんじゃい!!
 
 
今回の会派は、このジリ貧を克服した人たちが所属する会派ですので、そういう悩みを持っている方には大いに参考になるかと思います。
 
もちろん、超マイナー会派です。
 
 
 
⑥環境屋
 
相場環境を重視し、自分に合った環境を探すことによって利益を得ようとする一派である。
 
売買戦略ではなく、マーケット戦略を重視している一派であり、かなり異色だと言える。
 
環境派といっても、グリーンピースとは何の関係もないし、鯨も食べる。
 
そもそもこんな一派があるのかどうかすら定かではなく、少数派どころか、トキのように絶滅危惧種でもある。また、世間では全く認知すらされていない。
 
昔から存在していたとも言えるが、「環境認識」という言葉を定義付けたのは、一説では野川徹氏だとも言われている。
 
当て屋が、予測にこだわるのに対して、環境屋は、相場環境にこだわりを見せる。
 
チャート分析だけというシングルなファクターではなく、マルチなファクターを利益に源泉にしようという試みでもある。
 
 
 
ちょっと環境屋の方にインタビューしてみましょう。
 
おめえら、5W1Hというのを知っているかい。
 
Who(誰が) What(何を)Where(どこで) When(いつ)  Why(なぜ)How(どのように)
 
ということさ。
 
ものごとを分析、理解し、解決するには、この各要素がそれぞれ重要なファクターってわけさ。
 
しかしなあ、当て屋の連中は、このうち「How(どのように)」しか見ちゃいねえのさ。
 
他の要素なんて、どうでもいい、という感じで、「どうやって取ればいいのか」しか考えちゃいねえ、また、他のことは「思いもついていねえ」ってことなのさ。
 
だから、個人投資家であるテメエのことがそもそも全然わかっちゃいねえし、最初から銘柄も決めつけてるんだ、そしてどこで戦うのかも相手任せ、時間の重要性も全く理解しちゃいねえ、と来る。
 
ただただ、「どのように」という手法、やり方ばかりにのみこだわっているのさ、奴らは!!
少なくとも、
 
①いつ
 
②どこで
 
③何を
 
の重要性をなにもわかっちゃいねえんだ。
 
そして、ひたすらに、
 
④どのように
 
ばかりを追いかけているんじゃねえのか。
 
 
俺は、漁師出身だからよくわかる。
 
釣りで例えて言うと、
 
竿や仕掛けなど釣り道具にこだわるのが手法屋
 
なんだ。一方で、
 
どこで釣るのか、いつ釣るのか、という釣り場にこだわるのが環境屋
 
ということなんだ。
 
わしらイカ釣り漁師はなあ、夜のうちに出かけて、夜イカがエサを求めて上に浮いてくるのを狙って漁をするんじゃ。
昼間は深海にいて寝ているイカだから、昼に漁をしても全く意味がないんじゃ。
 
わかるか。
イカが浮いてきているかどうか、が重要であって、どんな釣り方がいいのか、の重要性は低いんじゃ。
そこにイカさえいれば、適当に釣ればガンガン釣れるもんなのさ。
 
どうやって釣るのか、だけしか考えていねえやつにイカなんてこれっぽっちも釣れやしねえよ!!
 
そもそも、相場なんて、ほとんど動かねえんだ。寝ているのさ。
 
そういう時に手をだしてもジリ貧が関の山さ!! 
 
「天の時、地の利、人の和」と孟子は言ったんだ。
 
天の時、を待たねえで、どうする、って言いたいね。
 
長期で言えば、ネットバブルの時期なんて、買えば儲かったのさ。昭和の時代もそうさ。
 
そういう
 
「誰でも簡単に儲かる時期を探す」「簡単なマーケットを探す」「簡単な銘柄を探す」
 
それが俺たちの仕事なのさ。
 
でもこれを探すには、ちょっと経験がいるかもしんねえな。
 
手法はどうしてるんですかって・・・そんなもん、寄付きに適当に買って、適当に売るだけさ、そんなもん俺たちにとっちゃどうでもいい話なのさ。 

 
ということだそうだ。
 
 
逆にこういう言い方もできる。
 
自分の持っている道具を相場に押し付けるのが手法屋であるのに対して、相場環境を優先して、自分の持っている道具が有効な銘柄、時期を探すのが環境屋とも言える。
 
従って、環境屋は、過去検証では、なかなか利益が出ないブレイクや移動平均などという陳腐な、ありきたりの道具を利用していることも多く、そこから利益を得ることが可能とする。
 
というよりも、テクニカルなファクターを完全に無視して、単に環境認識というファクターだけで、寄付きにエントリーする、という方法論を持っている環境屋もいるぐらいである。
 
統計屋の言うフィルターなのか、というと、そうでもあるし、そうでもない。かなり感覚的なものである、と言われている。
 
分割屋が、変動感覚にこだわりを見せるように、環境屋は、環境認識にこだわりを持つ。
 
変動感覚と環境認識にているとも言われるが、その真相は定かではない。
 
環境屋も、当て屋出身者が多い。当て屋をやっている時に、ルールを覚え、そして、損切りなど、きちんとやっても利益にならないということが、何故起こるのか、これを考えて、
 
自分のルールを相場に押し付けるのではなく、相場がルールに合うまで待つ、探す
 
そして、それをさらに進化させて、
 
環境そのものをルールとする
 
ということを覚えた人種である。
 
しかし、ほぼ無人島とも言える会派であろう。
 
環境屋という考え方そのものが世間では認知されていないのに加えて、その学習方法が、多くの経験と試行錯誤を積まないと見えないことでもあるので、この島にたどり着くことはやはり困難である。
 
環境認識という概念は、経験を積まないとなかなか理解しがたいものだと思われる。
 
未だに1000本ノックという実践を重んじるものである以外の方法論がなく、この道も困難であると言える。
 
分割屋と環境屋のどちらもが、合理的な説明が難しく、陶芸職人、料理人に弟子入りした、というのと同じく、職人としての修業を積まねば一人前になれない、ということで、門戸を狭くしてしまっている。
 
 
そもそも、アンチ屋と同じく、数多くの自分の失敗をベース、反省材料として、その経験から、環境というものを探しだした人たちの集団である。
ということで、経験がものを言うので、職人肌の環境屋は多い。
 
だから、多くの投資家の理解は得られないし、それがエッジとなっている。
自分の売買を反省しない人たちには、見えない世界でもある。
 
ただし、手に職をつけてしまえば、少々の環境変化にも耐えられる雑草のような強さを持っている。そもそも環境変化を糧としているからである。ここは分割屋との共通点であり、統計屋との大きな違いとなっている。
 
 
彼らの言う環境とは具体的にどういうものなのだろうか。
 
個別株なら、日経225先物などのインデックスが当然に環境変数として筆頭にあげられる。為替なども環境となる。
 
上位時間軸という環境もよく言われていることである。
 
しかし、環境とはそれらのマクロ分析だけを言うのではないと彼らは主張する。
 
例えば、個別株デイトレーダーなら、寄付きからの1時間と次の1時間の環境には大きな違いがあることは当然のこととして理解している。
また、午前と午後の環境変化も熟知しないと相場は取れない、と彼らは言う。
 
ここでそれぞれの時間で同じ戦略を使っては相場は取れない、と彼らは断言する。
彼らにとっては、このような環境認識こそが最も優先すべき事項なのである。
 
また、リバモアの言うその他の各種の環境認識については、あのBNFが参考にしたと言われているほどである。
 
リバモアは、環境認識をベースにマーケット戦略を組み立てていたのである。
 
ここでも、リバモアは環境派にとっても開祖的存在であった。
リバモアを敬愛する環境屋は多い。
(環境屋のバイブル-リバモア本をこちらで紹介しています。よろしければどうぞ。) 
http://mauitrain.blog111.fc2.com/
 
 
 
普通のトレーダーは、まずマーケットを特定し、そのマーケットに合わせて戦略を考えようとする。
 
例えば、個別株をやる、だからその戦略を考える。為替をやるので、為替の戦略を考える。などである。
しかし、環境屋は、自分のトレード戦略に合った環境、すなわち銘柄や特定の環境、時間軸、時間帯を探すのである。
 
対象が先にあって、戦略を探すのではなく、戦略があって、それに合う環境を探すのである。
人によっては、海外マーケットを探す環境屋も多い。
自分にとって、楽な環境を探すのである。
この場合、銘柄に自分の戦略を押し付けるのではなく、自分の戦略に合った銘柄を探す、ということでもある。
 
逆に言うと、環境屋にとって、大切な事は、自分に合う環境になるまで、やらない、ということである。
のべつくまなく手を出して勝てるはずがない、と環境屋は言う。
 
取りたいからやるのではなく、マーケットが取らせてくれるからやるのだ、と彼らは言う。
 
よく、「仕事が暇になったから」「今日は休みだからデイトレする」「ボーナスが入ったから」「お金が必要になったから」という理由でトレードする人がいるが、環境屋に言わせれば、アホだ、と言う。
全部自己都合であるからだ。自己都合で相場が取れるはずがないのだ、と彼らは言う。
 
「損したから取り戻そう」「儲かったからもっと増やそう」
これらも全て自己都合トレード、こんなことをして儲かるはずがない、と彼らは言う。
 
彼らにとって大切なモノはなにか、と問うと、
 
忍耐力
 
だ、と即座に返事が返ってくる。
 
彼らが大切にしているのは、相場がチャンスを持ってきてくれるまで、ひたすらに待つという「忍耐力」なのだ。
 
しかし、彼らにとって、忍耐力とはそれだけを言うのではない。
 
「損したからと言ってブチ切れない」のも、「チャンスをひたすら待つ」のも、「儲かって調子の乗らない」のも、「損切りの連続に耐える」のも、「利食いたい病に耐えて利益を伸ばす」のも、「感覚でつい手を出してしまわない」のも、
 
・・・すべては、忍耐力なんだ、と彼らは言う。

 
1週間毎日毎日リアルで相場を見続けて、結果、「チャンスが無かったから今週はエントリーしなかった」という忍耐力を彼らは誇りにしているのである。
 
そういつもいつもチャンスがあるはずがない、と彼らは言う。
 
相場なんてそもそも自分の都合よく動いてくれると思う方が間違いだし、ほとんどは保合いに終始するものだと考えるぐらいでないとだめなんですよ、と彼らは言うのである。
 
 
環境屋の成功者は少ない。そもそも環境屋が超マイナーだからである。
そして、辛い忍耐力が必用とされる会派だからなのである。
アンチ屋と同じく、ここもまた「心に優しくない会派」なのである。 
 
 
(念のため・・・環境屋がこのように言うのであって、これが正解といっているのではありません。しつこいようですこの誤解が非常に増えています。)
 
(念のため・・・環境認識=儲かる、ではありません。) 
 
(念のため・・・マイナー会派=儲かるではありません。)
 

茨の道 その22

2011/01/30 Sun

続きです。

⑤投機屋
 
手法や戦略をベースとするのではなく、トレードとは勝負事だと考え、勝負の腕、センスを磨くことを旨とする会派である。
 
別名、勝負屋、勝負師、投機家、とも言う。
当然、これも絶滅危惧種である。
 
相場師と言われる人たちの多くがここに所属する。
 
トレードとは、理屈で理解することではなく、所詮は勝負事、投機なのだ、という理解がこの会派の根本である。
 
そして、彼らは、相場を理解しようとするのではなく、勝負に挑む自分との戦いに全力を尽くす。
 
多くの会派が、相場を理解しようとするのに対して、この投機屋は、自分を理解することを第一とする。
 
投機の要諦を理解しようとしているのである。
 
多くの会派が、相場を理解しようとして、チャート、戦略、統計にこだわるのに対して、
 
投機屋がこだわるのは、
 
相場の分析ではなく、勝負の要諦にある
 
相手を理解することではなく、自分との戦いをベースに相場を理解しようとしている。
 

「乗せ」が得意な投機屋が多いのは、勝負のやり方がそこに含まれているからであろう。
 
「乗せ」という手法は、時間によるリスク分散の側面がある一方で、「利乗せ」と言われるように、利益を担保として、さらにリスクを拡大させる、という利用方法もある。
 
投機屋の多くが好むのは、この「利乗せ」をして、巨額のリスクを取ることにある。
商品相場の相場師の多くが、この利乗せによって、巨額の利益を手にしていることが知られている。
彼らは、この利乗せを「布陣」と読んで、合戦模様のように相場を張っているのである。
 
過去の商品相場の仕手戦においては、売り方相場師 対 買い方相場師の熾烈な戦いが限りなく繰り広げられていたのである。
 
両者の戦力の読み、布陣、局地戦、場外戦、現物爆弾、など、熾烈な戦いを制した相場師と、負けた相場師、との一騎打ちの多くが、今でも語り草となっている。
余談だが、書籍「赤いダイヤ」は、この小豆市場の仕手戦を描いたものとして有名である。
 
  
投機屋と分割屋の違いは、分割屋が分割こそが技術なのだ、これこそが相場の本質、答えなのだ、と主張するのに対して、投機屋は、分割を手段、道具のの一つと考えている、ことにある。
 
投機屋は、あくまでも、勝負の要諦、にこだわっているのである。
 
 
彼らは、「勝負」「投機」「職人さん」「相場の腕」「技術」「技」などの言葉に敏感に反応するので、分類は容易である。
 
彼らの使っている道具は、ローソク足一本であったり、せいぜい移動平均とか、ボリンジャー程度の直接法を好む。
RSI、RCIなどのオシレーター類の間接法は彼らの嗜好ではないようである。
 
彼らの主張は、「所詮は相場は上か下かというシンプルなものなのだから、複雑にする必用はない。」ということらしい。
 
彼らの信条は、シンプルな素材をシンプルな道具を使って調理する、というところにある。
 
これは、日本料理の造りのようなものであろう。素材の良さを活かすことを最善としている。
 
素材の吟味にこだわるあたりは、環境屋ともだぶるものがある。

 
投機屋は、相場を投資とは考えず、あくまで投機だと考えている。
というよりも、勝負事だと考えている。
 
これは、相場を取ることは相場を予測することではなく、勝負事の要領、投機の原理原則をマスターすることだ、と理解しているのである。
 
理論派は、理屈で相場を理解しようとするが、投機屋は、繰り返しの経験による投機の原則なるものを駆使して儲けようとする。
 
 
だから、彼らは、投機家、と呼ばれることを良しとしている。
 
投機屋が主張する勝負の要諦とは何なのか、これが謎なのだが、ヒントはある。
 
投機屋の一人に話を聞いてみよう。
 
「そもそも相場ってのは、勝負事なんだよ。勝負ってのは、何だ。
勝負に勝つとは、どういうことなんだ。
そこを俺たちはとことん追求しようとしているのさ。」
 
それは何なんでしょう。
 
「それはな、そもそも勝負すべき天の時を待つ、ということでもあるんだ。
しかし、多くの投資家は、そういうここぞというときにも勝負にビビって動きが鈍いんだ。
俺たちは、そんな時に、全力勝負を賭ける。
リスクは厭わないんだ。
なぜなら、
 
勝負すべき時に勝負しなかったら、いつ相場から取るのか
 
ということをいつも考えているからなんだ。
 
普通の奴らが、ビビって勝負できない時に、俺たちは全力で賭ける。
 
相場とは勝負事なんだ。」

あなたの言っていることは、ただの博打なんですか。
 
「違うな。滅多矢鱈に勝負するのは、ただの阿呆だ。
 
さっきも言ったように、勝負すべき時を俺たちは待っているんだ。

それは何か、というと、経験から来るチャンス、ここが勝負時だ、という時期を待つ、ということが大事なんだ。

そういう意味では、俺は、統計屋なのかもしれないな。

しかし、統計屋と違うのは、そこが勝負の場だと感じたら、全力で勝負する、ってことなのさ。
 
2年間負け続けて、その後のたった1回の勝負で資金を爆発的に増やした仲間もいたな。
そういうことだ。
 
ド素人が、2年間勝ち続けて、その後のたった1回のトレードで全財産を失うのとの真反対ってことさ。」
 
 
 
手法屋が「いい道具探し」「特別な道具に頼ろう」ということで、道具に儲けさせてもらおう
 
としているのに対して、
 
投機屋は「無骨なありきたりの道具を利用し」、そのありきたりな道具を使いこなすことで利益を得ようとする。
 
 
統計屋が「過去の確率と期待値」で儲けようとするのに対して、
 
投機屋は、勝負のメリハリ、いざ鎌倉で、儲けようとする。
 
 
投機屋の中には、リスクを恐れない一派も多い。というより、むしろ巨額のリスクを取ることを快感とする猛者も多い。
 
彼らの中から、相場師と呼ばれる「巨額のリスクを厭わない猛者」が誕生する。
 
一夜大名、一夜乞食を往復しているのも彼らである。
 
投機屋は、リスクを取ることを良しとしている者も多く、それがまた彼らの欠点ともなっている。
 
稼ぐこと、稼ぎ切ることについては、彼らの右に出るものはいないのだが、その稼いだ金を守ることを知らない投機屋も多い。
 
ネットバブルで彗星のように現れたカリスマたちも、相場の怖さを知らないが故の投機屋であったのかもしれない。
 
 
逆に、投機の要諦として、リスク感覚をきちんと持って、投機家を目指す投機屋がいるのも事実である。
 
投機屋には、相場の怖さを知らないが故に、投機屋となって、巨額の利益を手にする若者も多い。
一方で、多くの挫折を経て、相場の怖さを知った上で、熟練の投機屋として成功している者もいる。
また、相場師となって、巨額のリスクを取ることそのものに生き甲斐を感じる者もいる。
 
一概に投機屋といっても、様々な勝負師の生き様があるのである。
 
 
繰り返しになるが、他の会派が、相場との戦い、他者との戦いに重点を置いているのに対して、投機屋は、自分との戦いを旨としている。
 
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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

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