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茨の道 その7

2010/03/06 Sat

哲也はある有名トレーダーのセミナーに参加した。

何と凄い売買戦略を披露してくれているのだ。

これで正しく先を読むことが簡単にできるではないか。

驚愕した、というより、世の中にこんな凄いものがあるのか、とさえ思った。

生きててよかった、とすら思えたのである。


苦労に苦労を重ねたがやっと本物に出会えた。これが探してた自分のゴールだ、とすら思った。


さて、翌週から早速実践に入った。

セミナーで習った方法論の実践である。


どうだったのだろうか。

哲也さんどうでしたか。


おっ、おかしい。

やればやるほど損になる。

というよりも、自信を持っている分、前よりも激しく損が膨らんでいる。

あのセミナーは確かに本物だった。

今でもそう思う。

しかし、何故なんだ。

以前以上に激しく損失が出るのには納得がいかない。


どうやら哲也に勝利の女神は再び試練を与えたようであった。




相場を正しく予測するためには、どうするかだ。


気を取り直して、哲也は考えた。

世の中には相場で勝っている人も大勢いる。

そしてその人たちのセミナーにも多く参加した。

トレードテクニックを真似ようと努力を続けている。

しかし、何故か結果が全くといって出ない。

自分に足りないのは何なんだろうか。


もう一度哲也は考えた。


相場を正しく予想できさえすれば勝てるのだ。

だから、勝つためにどう相場を正しく予想するかだ。

そのためには、やはりテクニカル分析を精緻にやるしかなさそうだ。


徹夜の思考は、また堂々巡りを続けるのであった。




しばらくして、気を取り直した哲也は、相場を正しく予測できるというチャートソフトを買った。

カスタマイズされた過去の検証を見れば、凄い勝率である。

ちょっと高価だったが、これも儲けるための投資だと割り切った。

これで色々と検証すれば勝てるパターンを見つけることができるはずだ。

哲也はそう考えていた。

早速様々なオシレーターを当てはめて検証を始める哲也であった。

そうすると、様々なありとあらゆる指標が自由自在に扱える。

RSI、RCI、STC、MACD、サイコロ、ボリンジャーなど一般的なものから、%R、CCIなどあまり日本では知られていないような指数まで!!

それを自分なりにカスタマイズして、組み合わせることによって、勝率を高めることが可能なのだ!!

素晴らしい!!

こんなソフトがあったとは!!

これを使えば、あらゆるテクニカルツールを駆使して、相場を正しく予測することが可能だ!!



この色々と検証する中で、哲也がはっと気がついたことがあった。

それは、逆張りである。

なかなか順張りなどの売買は、検証しても利益にはならないのだが、過去の検証をして唯一コンスタントに利益を出せるのは、逆張りだったのである。


色々と検証してみると、わかったことは、移動平均からの乖離を判断にして、下げすぎを狙えばいいということであった。

こういうシンプルなものが結構役に立つのだ。
複雑なことよりも、単純なのがいいのか。

そういえば、これまでセミナーで聞いていたのは、複雑なものが多かった。
結果その複雑なテクニックは儲からなかったのである。

なるほど。

シンプル イズ ベスト とも言うではないか。

複雑だからいいというものではないのだ、改めてそう思う哲也であった。

確かに10年間、過去検証をしてみると、このシンプルなシステムは驚くべき高勝率の結果が出ているのではないか。

それにRSIの30以下という条件とRCIのマイナス50以下をちょっとだけ組み合わせることによって、さらに勝率が高まった。

哲也は、このソフトを触って、検証し、正しい答えを見つける作業に熱中しだした。

面白くて面白くて仕方が無い。

毎日が楽しくて仕方が無い。

もう水を得た魚のようだった。

俺が求めていたのは、これだったのだ。

何度も何度も検証を繰り返した。

これは絶対にいける。


こうして哲也は、この自分で開発した高確率な逆張り必勝法で実践を始めたのだった。


するとどうだろうか。

結構儲かる!!

やっ、やった、つっ、遂に遂に、俺は答えに到達できたのだ!!

勝ったことよりも、自分の正しさを証明されたことが哲也にとっては何よりも嬉しかった。

ちょっと哲也は涙ぐんでいた。


当然だろう、ここまでの3年間、どれだけ苦労に苦労を重ねたことかしれない。

何度も諦めようと思ったこともあった。しかし、俺は決して諦めはしなかった。そして、ついに見つけたのだ。


それから何度か試し試し逆張り戦略をやるが、多少の損は出ても、結果として儲かっている。

だんだんと自分のこの戦略に自信を深める哲也であった。

こうして半年が経過した。

徹夜の逆張りシステムは、利益を出し続けていた。
資金もぐんぐん増えている。

自信を深めている哲也は、信用取引を使ってより大きく利益を狙うことができるようにすることとした。

サインが出たら、そのとおりやればいいのだ。

そうすれば利益が出るのだから。


バラ色の未来が約束されているように感じた瞬間であった。


(つづく)

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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

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