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茨の道 その4

2010/02/02 Tue

■哲也の旅その2

こうして彼の猛勉強が始まった。

こんなに勉強するのは受験勉強以来かもしれない。

彼が集中的に買った本は、テクニカル分析の本や「具体的な」エントリーが書いてある本に集中した。

何故なら、概念的な話や投資心理など、そんな抽象的なことで、相場が儲かるはずがない、と思っているからである。

マネーマネジメントとかいう概念もあるようだが、それは「儲かるやり方」をマスターした後で読んでみよう、と思った。

とにかく、何十冊と本を読んで、「儲かるやり方」をマスターしようと明け暮れた。





情報商材も買ってみた。4万円と安くはなかったが、色んな「商材検証ブログ」で特に評判がよかったものだった。

当然哲也が興味があったのは、「具体的な売買ポイントを明示するようなもの」だったので、その基準で選択したのだ。

宣伝サイトには、夢のような体験談がてんこ盛りであった。
これを知ったことで、半年でプロになった。
50万円があっという間に500万円になった。
負けていた私がこれを知って勝ち続けています。
など。素晴らしいではないか。

さらに色々と見て回った検証ブログに次のようにコメントされていたのが哲也はとても気に入ったのだった。

「この商材は裁量ではあるが誰がやってもほぼ同じポイントで売買できる。」

「サラリーマンで時間がなくても、この商材の方法でなら売買が可能だ。」

「この商材は、王道のやり方であり、とても勉強になる。」

どきどきしながら、商材を読むと、どうやらボリンジャーバンドとMACDとストキャスティクスを組み合わせて見るようなことが書かれていた。
何かややこしいが、そういう見方が大切なのだろう、そう思った。



魅力的な宣伝と、検証ブログでも評判の別の商材も購入した。

そこには、平均足とボリンジャーバンドを組み合わせてエントリーする方法が書かれていた。
どうやら「平均足」というものがとても人気があるようだ。


しかし、どちらの商材も、何かこう・・・哲也が期待したものとは少し違う気がした。

それに宣伝サイトにあったような凄い利益が出るとは、初心者の哲也でさえとても思えなかったのである。

色んな本で読んだことの単なる延長線上のような気がした。

そう、内容が「ありきたり」なのだ。
哲也が期待しているものとは、ちょっと違うのだ。

哲也はまだ初心者であったが、それがわかった。

買う前までは、黄金色に輝いていた2つの商材であったが、実際に買ってみると、どちらもその輝きはどこにもなかった感じがした。

正直、哲也はがっかりした。
実際に商材の内容を見て、輝きがなくなった内容のとおりにやってみる気が起きなかったのである。

しかし、これらの商材を本気でやってみれば本当に儲かるのだろうか、ちょっと悩む哲也であった。

(注:ほとんどの商材は、概ね宣伝文句を読んで、買うかどうするか、迷っている時が華。買ってしまうと、「知ったら仕舞い」となる(笑))





さらに某有名トレーダーのセミナーにも行った。

セミナー代は7万円と安くはなかったが、話を聞いて、彼は興奮を抑え切れなかった。

どうやらそのセミナーは、「儲かるやり方」を教えてもらいたい、という彼のニーズにがっちりとはまっていたようであった。

「すっ凄い。これがプロのトレードなのか。話の内容の端々まで身に染みる。興奮して泣きそうになった。おまけにこんなに丁寧にエントリーなど売買戦略を教えてくれるなんて、俺はなんて幸せなんだろう。ついに俺は金鉱脈を掘り当てたのだ。明日から俺も一流トレーダーの仲間入りなんだ。」

彼は週末にそのセミナーを受けた興奮で、その晩は眠りにつけないぐらい興奮したのだった。

こんな武器を手に入れてしまって、俺はもう、俺はもう・・・勝ったもう同然だ!!ここで勝利宣言させてもらおう。俺は相場に勝てる。確実に!!

月曜日の相場が何と待ち遠しいことか・・・

彼には夢と希望があふれていたのである。

(つづく)

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茨の道 その5

2010/02/05 Fri

■哲也の旅その3

セミナーに行った晩、哲也は過去のチャートを色々と見ながら、セミナーで教えてもらったパターンをチャートに当てはめていた。

当たっている、驚くほどに当たっているぞ!!

嬉しくなった。とにかく、こんな手法を教えてもらって、勝つことが約束されたようなものだ、と思いながら眠ることができなかった。

さて、月曜日、早速、パターンが出た銘柄を買ってみた。

どうなんだろう。時間が経過する。

しかし、哲也の期待とは反対にその銘柄は下がり始めたのである。

必勝パターンであるはずなのに・・・

こんなことも当然相場だからあるのか、とは思ったもののもう少し頑張ってみたが、翌日さらに下落。たまらずに損切りした。

セミナーで口を酸っぱくして言っていたこと、それは

損切り

だった。

これだけは守ろう、そう哲也は考えていたのだ。

翌日、哲也が損切りした銘柄は、哲也が損切りしたところを底にして、急反発し、高値を大幅に抜けた。

やっぱりパターンは正解だったのだ・・・

自分が損切りするのを待ったようにして反転した相場を哲也はちょっとうらめしかった。

これは忘れて次の銘柄を探そう。

こうしてセミナーのパターンで再び買い。しかし、またまたそこを天井にして反落した。

またか・・・

自分が買うのを待っていたかのように反落する相場・・・

何故なんだ・・・

その後、何度か仕掛けるが、何故か損切りが続く。

そして、5回目の買い。するといきなり上がった。

利益が出てきた。前の4回の損切りを上回る利益になった。そして、しばらくするとさらに相場が伸びて5万円の評価益が出ていた。
どうする・・・しばらく見ていると、どうもそこを頂点として下げ始めたようだ。
しかし、目先の押し目だろう、そう哲也は考えたものの、気になって仕方がない。仕事の合間に何度も携帯で株価をチェックする哲也であった。
株価はさらに下がってきた。ついに5万円の評価益は2万円まで減少。辛抱たまらずに哲也は売って利益を確保することにした。
しかし・・・これでも利食いなのだ、よかった。
するとどうだろう。哲也が売ったのを確認したかのように、相場が反転し、何とあっという間に高値を更新し、さらに続伸するではないか。
今まで持っていれば10万円の利益だったのか・・・と皮算用する哲也であった。

上がっているうちに利食いしないと利益が減ってしまう。そう考えて、次のトレードは、上がっているうちに素早く利食いした。

よかった。

次のトレードは、損切りとなった。しかし持っていればそこで反転して利益になっていた。
そこで、哲也は、「損切りをしばらく引っ張ろう」と考えた。
待っていれば戻ることが多い、ということに気がついたのである。

次のトレードでは、ちょっと下がり始めたが、損切りせずにおいた。
これまでのパターンからすれば、ここらで反転するはずである。

しかし、信じられないことが起こった。
たまたま今回は、急落したのである。信じられない。見る見る損が膨らんでいく。

哲也は、損の大きさにびっくりして・・・

損切りができなくなった

そんな哲也をあざ笑うかのように相場はさらに下がる。

こんなに損したら、もう売れない。しばらく頑張るしかない。

そう考える哲也であった。

しかし、セミナーでは「放置プレイ」を教えていたのであろうか。
これは、哲也オリジナルの売買戦略であったのである(笑)

さて、歯車が狂いだすと、ドミノ倒しのようにやる銘柄やる銘柄損が出てくる。

最初は1銘柄だった「塩漬け銘柄」が気がつくとどんどん増えていって、5銘柄にも膨れ上がってしまっている。

あれだけできていた「損切り」が何故かできなくなってしまった。

セミナーでは、「損切り」ということを繰り返し言っていた、ということは理解していたのだが、気がつくとこんなことになってしまっていた。

ちょっとだけ、後1日、後1日とやっていた結果であった。

結局、この哲也の塩漬け株は、どうなったのか。

その後、相場全体が急落し、恐怖で哲也は投げたのであった。

当然、そこを底にして相場は急反発する。




さて、手痛いダメージを受けたが、哲也には資金がまだ半分以上残っている。

自分なりについ引っ張ってしまったことを反省し、これからはきちんと損切りしよう、そう決意する哲也であった。

しかし、セミナーでやっていた「必勝パターン」は全然だめじゃないか、どうなっているんだ、と思い悩む哲也であった。





そうこうしているうちにあっという間に1年が過ぎた。

その間、哲也は相場の勉強を続け、そして売買を懸命に繰り返すが、何故か利益にならない。

相場を始めてすぐのころに「相場って意外と簡単だ」そう思っていた哲也であったが、結局1年間で資金を大きく減らして半分にしただけで終わった。

さらに必死で勉強している。

知識も経験も1年前とは全く違う。

しかし、結果はついてこない。

何が足りないのだろうか。何故結果が出ないのか。


○色々とトレードの知識を蓄積し、本も山ほど読み、商材も買い、セミナーにも行った。
そして、自分なりに考えてやってはいるが、自分でこれが上手く行くと思っていることで、全くといっていいほど利益にならない、というよりも、むしろ損失が出る、と言ったほうがいい。


○色んなことを覚えたはずだ、何も知らなかった1年前、半年前、とは明らかに違う、しかし、結果は全くといっていいほど付いてこない。


○順張りがいい、逆張りがいい、あれがいい、これがいい、プロはこう言っている、そんなこんなを取っ替え引っ替え必死で試している。
もうやりつくしているといってもいい。この1年間、寝食を惜しんで勉強している。なのに何故結果がでないのか。


○テクニカル分析、チャートポイント、損切りなどのリスク管理、それなりにきちんとやっているはずだ。
トレンドが大切とか、テクニカルのパターンも商材などで勉強している。本も死ぬほど読んでる。
必要な知識は大量に詰め込んでいる。しかし、結果がついてこないのである。


○とにかく考え付く限りのことを必死で模索しているのだが、全てだめである。


もうどうしたらいいのか

と、頭を抱える哲也であったのである。

(つづく)

茨の道 その6

2010/02/20 Sat

哲也はとても悩んでいた。

何故、知識が増えて、経験を積めば積むほど、相場で利益が出せないのだろうか。

とても不思議であった。

これまでの経験では、知識が増えれば物事というのは上手く行くはずだからであった。

そして色々と思考を巡らせるのであった。

○相場を正しく予想できれば、相場で勝てるはずである。要するに次にどうなるかを正しく当てればいいのだ。次に上がるのか、下がるのか、それを如何に正確に読めるようになれるのか、それに熟練すればいい。


○この原則に則れば、相場を正しく予想するためにはどうしたらいいか、ということだ。そのためには何をすればいいのかを考ええればいいということになる


○正しく予想さえできれば、正しいエントリーができる。正しくエントリーできれば、相場で儲けられるようになる。


○大切なのは、「正しく相場を読むこと」と「正しいエントリー方法」を学ぶことにあるのだ。どこで買うのか、どこで売るのか、これを正しくやれば絶対に相場で勝てる。


○そのためのツールは、テクニカル分析だ。次にどうなるかを正しく読むには、よりテクニカル分析にこだわって、これを勉強すればいいのだ。


○自分には、まだテクニカルの知識が足りないのだ。もっと勉強しなくてはいけない。知識が足りないから儲からないのだ。これまでは、何も知らなかったが、だんだんと色んなことを覚えてはきている。それでも勉強と努力が足りないのだ。


○俺は、楽して儲けようなんて、他の奴らとは違うんだ。相場で儲けるためには、どんな努力だってするつもりだ。


○一般的に誰もが知っていることはもちろんのこと、多くの書籍を読んで、テクニカル分析をより真剣にマスターしよう。そうすれば、相場を読めるようになる。正しく相場が見通すことができさえすれば、相場で勝てるのだ。


○さらに、テクニカルをベースにした売買手法やノウハウをどこかで教えてくれるところを探して、そこで教えてもらうことだ。


○テクニカルに則った正しい手法を身につけて、正しい売買さえすれば、相場で勝てるようになるはずである。


○実際に相場で勝っている人はいる。その人たちは、正しい買い方、売り方を知っているから儲けられているのだ。自分だって努力すればきっと儲けられるようになるはずだ。


○そのためにも、勝っている人が使っている手法やノウハウを教えてもらうことがより近道ではないのか。


○セミナーにももっと参加しよう。自分の知らないトレードノウハウを教えてもらうことはとても大切なことだ。


○しかし、小理屈や精神論などには興味がない。とりあえず手法やノウハウに集中して学ばねばならない。セミナーや読む本の基準もこれに則ってやっていこう。


○情報商材は役に立たないものも多いが、それでも中には本物があるはずだ。どこかには本物があるはずだ。ちょっとしたヒントでもいいのだ。それを探し出して見つけることが大切だ。


○勝っている人のブログで、どのような手法で売買しているのか、それを書いているのを探して真似することだ。これも重要なことだ。そのためには、ネット上のブログを頑張って探してみよう。




こう色々と考えて考えて、哲也は次のような目標を立てた。



相場を正しく読むために、テクニカルの勉強を頑張り、正しい手法を身につけよう!!



俺は、楽して儲けようなんて思ってはいない。本気で相場に取り組む気持ちなんだ。

こうして、哲也の猛勉強が再スタートしたのであった。


(つづく)

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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

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