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デイトレーダーの憂鬱

2009/03/04 Wed

いつもコメントをいただくビットウィーンさんのブログにこんな記事がありました。
http://betweenfx.blog43.fc2.com/blog-entry-261.html#comment-top

ここにコメントを入れたものの、まだ何か書き足りない・・・

ということで、ちょっとばかり書いてみます。ちょっと暗い話になります。


デイトレーダーという生活は、どのようなものなのか、知りたい人も多いでしょう。

儲けられるようになったのだから、さぞかし日々楽しいのだろうか。

毎日利益を出して、どんな感じなんだろう。


実は、結果として利益を出しているとしても、

明日はもう利益が出なくなるのではないか。

もう金輪際儲けられないのではないか。

とにかく、今見えているエッジが次の瞬間には、もう使えなくなるのではないか、といつも不安と背中合わせです。

このような不安と日々戦っているのがデイトレーダーの姿だ、ということは、あまり知られてはいないのではと思います。


一般には、相場の勝ち組になった、双六の上がり、のようなものだから、もう安泰、左団扇、と思われているのかもしれませんが、とんでもないです。

ちょっと油断して、奢りの心が芽生えた瞬間に、奈落の底に叩き落されます。



勝ち組になった、上がりで安泰・・・とんでもない、それを維持するために日々どれだけの研鑽が必要なのか。

イチローがあの地位の上ったから、もう安泰。

横綱になったらもう練習しなくていいよ。

そう言っているのと同じです。


そう思う人は、そもそもこう考えている人でしょう。

相場で利益を出せるようになった人=勝ちパターンを発見した人

普通は知られていない聖杯を手に入れられた人が勝者に・・・となれば、聖杯さえ手に入れれば、もう安泰で、左団扇なんだ・・・ということになりますが、残念なことに実際にはデイトレーダーは、職人ですから、日々研鑽しないと腕があっという間に落ちてしまうんです。

もともと、相場から利益を出す、というのは、相場が勝たせてくれているから利益が出るのであって、自分では利益を出しようがないんです。

そして、その相場は、常に変化を繰り返しているやっかいなものですから、実際に、昨日まであったエッジが、もう消えている、というのは、日常茶飯事です。



技術論としては、損切りは、適当に切ればいいだけですから、私の感覚としては、非常に簡単です。

はずれ馬券をポイと捨てるのと同じぐらい、ものすごく簡単です。

しかし、利食いというのは、いつまでたっても難しいものですし、いつまでたっても満足できる利食いはできないものです。


つまり、いつも(取れなくなるという)不安と(満足するトレードができないという)不満との戦いを強いられているのが、デイトレーダーの姿だといえるのかもしれません。



さらに、人間関係は、かなり最悪です。

私がデイトレーダーだと知っている知人の多くから、10月の暴落の後、こういう質問を繰り返し受けました。

「暴落はどうだった。」

またか、と思います。

実は、この質問の答えには、非常にデリケートな配慮が必要なのです。

というのは、ほとんどの人は、それなりに株や投信などを持っており、言わなくてもボロボロにやられていることが多いわけです。

相手の目を見ると、不安そうに尋ねているのが手に取るようにわかります。

私は言います。「いやー、苦戦してますよ。なんとか耐えたけれども。」

相手の目は・・・ちょっと安堵の目です。

本当は・・・大損した、という答えを期待されていたわけですが、そこまでウソを言う必要もないので、どうでもいい返事をすることにしています。

どうしてこうやってウソをつき続けないといけないのか、悲しくなります。

しかし、人間関係を崩したくなければ、ウソも方便を使うしかありません。


また、定番のもう1つの質問・・・

「この先相場はどうなるんでしょう、上、下」「サブプライム問題は終わったんですか」

デイトレーダーなのだから、相場を読めると勘違いしているのです。

でも・・そんなこと、知るわけありません。神様じゃあないんです。占い師でもないんです。

もし、「わかりません」

と返事すると、軽蔑の目で見られるか、それとも、何かを隠している、と見られるので、答えはこのようになります。

「そうですねえ、難しいですが、当面は上下日経で1000円ぐらいのレンジで行ったり来たりですかねえ。」

とか、適当に答えて、お茶を濁します。



私の仕事を知らない知人から、「今何をしているの」と仕事を聞かれたときは、「パソコンでプログラムとかの仕事をしている」と返事することにしています。

何故そう答えるのか。

友人のデイトレーダーは、本当のことを言ってしまったために、こんこんと何時間も説教された挙句に、それでもデイトレーダーをやめないと言ったために、絶交されてしまいました。

言ってはだめなんです。

世をしのぐ仮の姿を出しておかないと、人間関係が崩れます。

常に周りからは、

大損して没落を期待される仕事=デイトレーダー

だと思っておいていいでしょう。


今回の記事は、書いているだけで滅入りました。
こんな暗い記事を出さないでおこうかとも思いましたが、せっかくの機会ですし、何かの参考にでも?なれば、と思いつつ。



最後に、何故、デイトレーダーになったんですか?

はい、答えは簡単です。この仕事が好きだからです。
やっていて、楽しいからです。苦しいことも多いですが、それもまた楽しみの一つです。

世界中の投資家との知恵比べ。
自分の人格と能力を賭けて、勝負する緊張感。
決戦に出たときのアドレナリンの放出。
そして・・・勝負に勝ったときの結果としての報酬。

そもそも、こんな楽しいゲームが他にあるでしょうか。

世の中には、好きなことを仕事にできる、という幸運に恵まれた人は一握りだと思います。
プロのスポーツ選手など、数えるほどでしょうか。

趣味=トレード

仕事=トレード

楽しみ=トレード

楽しいことをやって、悪いか!!・・・と開き直ってみました(笑)



米国では、リスクを取って挑戦を続けるスペキュレイター(投機家)という仕事は、社会的にも尊敬され、認知されているものだと聞いたことがあります。

しかし・・・良くも悪くも、会社中心の社会主義国の我が日本においては、そのような職業の存在は認め難いものがあるのでしょう。

投資、投機で利益を得るなんてとんでもない。

楽して稼ごうなんて、そんなのは許されない。

そんな仕事は、社会の何の役にもたっていない。

汗水たらして皆頑張っているのに、酷いやつだ。


そもそも・・投資銀行とか、ファンドとか、全て自己の利益を極大化するためだけに存在している組織です。
組織でやったらOKなのに、何故、個人でやったら批判されるのでしょう。


日本って・・・実は、資本主義国だったりして・・・忘れていませんかぁぁーー・・

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古典から学ぶ その2・・・弱いやつと勝負する②

2009/03/08 Sun


次に、何故個別株なのか?

この何故個別株か、ということについては、約2名ほどの皆さんから大反響があったので、ちょっと詳しく書かないといけないと思いつつ、昨日原稿は仕上がっていたのですが、どうも出来具合がもう一つ納得いかなかったので、オーバーナイトしました。

では、逆に何故FX、先物なんでしょう。まず、そちらから攻めてみます。

FXや先物は、何といっても圧倒的に資金効率がいいということがまず第一に挙げられるでしょう。

証拠金ベースでは、225先物で10倍、FXなら100倍以上のポジションを持つことができます。ちなみに個別株信用取引ではたったの3倍しかポジションを取れません。

また、FX、先物は、一度使った証拠金もポジションを落としたら枠が復活します。ちなみに個別株信用取引では、当日使った信用枠は二度と復活しません。これは天地の違いほど大きなことです。

ということで、資金効率という点においては、個別株は完敗というしかありません。
ただし、ここには、厳密なリスク管理ができないと生き残れないのがこのマーケットでもある、ということは忘れないでおきたいものです。

ちなみにレバの低い個別株では、放置プレイが横行していますが、このマーケットでは手法として、長期投資というものもありますから、放置プレイの有効性もまんざら否定するものではありません。
やってはいけないことは、利食いは3日、損切りは1年、というタイムフレームの混同だけでしょう。

もう1点は、流動性です。FX、先物の流動性は桁違いです。どちらのマーケットも個人が少々ポジションを動かしたとしてもびくともしないほどの流動性を持っています。
一方で、個別株はちょっとした株数の売買だけも成立しないような銘柄が多数存在します。

手数料は、いまのところどのマーケットも安く売買できますので、イーブンでしょうか。

ここまでで考えると、資金効率も悪いし、流動性も低い、こんな個別株をやるやつはアホや。

となりますよねえ。

だから、FX、先物の投機家の皆さんから見ると、「何で個別株なの。」という疑問が常にあって当然だと思います。

実は、短期売買でそれなりに利益を出せるようになった投機家、デイトレーダーの絶対数で言えば、個別株部門が圧勝ではないでしょうか。
次にFX、一番少ないのは指数先物部門なんでしょうか。
BNF氏など、大物トレーダーさんたちの多くは個別株での成功です。

もし、個別株が以上に挙げたように不利なだけならば、何故個別株投資家から成功者が多く出てきているのか。単に分母が大きいから絶対数で勝っているだけで、本来はFX、先物が有利なのか。個別株には何が別の何かがあるのか。

この疑問を考えることは、投機におけるエッジ(優位性)とは何か、を理解するうえで、非常に重要な切り口となる、と思います。

株式市場のエッジを理解することは、FX、先物のエッジとは何か、を改めて理解することにもつながりますし、それぞれの市場のいいところ、悪いところを知った上で、それぞれの市場の特性を理解し、それら市場の投資家の背景、特性を知った上で売買する、そういうところからエッジを発見するための切り口、ヒントがあるのだ、と私は考えています。


ちなみに、エッジの存在なくしては、継続的利益はありえないわけですが、エッジを理解すること=テクニカル分析を極めること、だという理解であれば、それは全くの勘違い、理解不足と申し上げるしかありません。

チャートを必死で分析し、何らかの法則を発見すること=エッジを見つけて相場で勝てるようになる、という考え方に待った、待った、待った・・・物申す、ということです。

こういうことは、一般に知れ渡らないようにすべき相場のツボのようなものです。多くの人が知ってしまうと有効性を失います。しかし、約2名の方からどうしても知りたい、ということでしたので、仕方なく書こうと思います。是非、他へ行ってお話ししないようにお願いします(笑)


さて、ここから個別株の反撃に移りたいと思います。

前に私はこのように書きました。
「後で触れますが、今の肥沃な大地を捨てて、マーケットセレクションにおける移動も視野にいれて、資金効率や手数料から考えて、先物、FXも考える必要がある、ということになります。」

んん、何何何、肥沃な大地、どういう意味?、と敏感に感じた方も約2名と大勢の方が思われたようです(笑)

この肥沃な大地、の意味するところ、ここがキーだということは敏感な2名の方ならもうおわかりのことでしょう。
いくつかのポイントがあります。

まずは、流動性から反撃しましょう。
トレードするにあたって、流動性は高ければ高いほどいい・・・そう本とかセミナーでは習うと思います。
本当でしょうか。世間の常識を信じていては、1%しかいないトレードの勝ち組に入るのは、この件に限らず難しいことかもしれません。
世間の常識とは、99%の立場にある負け組みの理論です。

さて、世界で最も流動性の高いマーケットは、S&P500株価指数先物だと言われています。
じゃあ、このマーケットでやるのが一番なんでしょうか。一番簡単なマーケットなんでしょうか。

カウンター・パーティー(Counter party)という言葉をご存知でしょうか。FXの場合は、FX業者がカバ-取引する相手先のことをあらわす言葉だそうですが、もっと一般的に言うと、自分が売買するにあたって、自分のポジションを受けてくれる誰か相手先がマーケットには必ず存在する、ということなんです。

その取引の相手方のことをカウンター・パーティーと呼びます。

自分が「ここは買いだ。絶対に買いだ。」というところで、売ってくれるアホなカウンター・パーティーが存在しなければいけないんです。これは、非常に重要です。

さて、S&P500株価指数先物のマーケット参加者とはどんな人たちなんでしょうか。
このマーケットにおいてのカウンター・パーティー、すなわち、自分の対戦相手ははどんな人たちなんでしょうか。

S&P500株価指数先物のマーケットの市場参加者は、米国でも名うて、手だれのトップトレーダーが、天下一武道会と思えるような超豪華メンバー、大リーグオールスターのトレーダーバージョンのような状態です。
リンダ・ラリーの本のリンダ・ラシュキもこのマーケットの参加者の一人です。
つまり、この市場においての自分の相手は、世界チャンピオンリーグの頂点に立つトップトレーダーだと理解しておかねばならないでしょう。
自分が「ここは買いだ。」と思って買った時に、あなたの相手である、リンダ・ラシュキは売りに回っているのです。
そう、自分もプロなら相手もプロ、プロ中のプロを敵に回して戦わねばならないわけです。
K-1のリングにいきなり立つ、そういうことなんでしょうか。

・・・実は、この市場、世界で最も厳しいマーケットだと言われています。

S&P500株価指数先物のマーケットにおいては、一般的なあらゆるテクニカル分析によるパターンが通用しない、と言われています。
当然です。
市場参加者のほとんどがプロ中のプロのマーケットでそんな誰もが知っているパターンで売買して利益を取れるはずがなど微塵もありません。

テクニカル分析は、そのパターンを知っている人が多ければ多いほど通用しなくなるからです。
なぜなら、そのパターンが出る以前に皆が既にポジションを取ってしまい、パターンが出てから、皆が利食える方向に買い進む、売りを出すアホがいないからです。

ちなみに、よく本とかに「テクニカルはそれを信じる人が多いからそのとおりに動くのだ。」と書かれていますが、私は、100%反対意見です。
こういう理解でよくテクニカルの本を書くものだと思います。
これは、マーケット参加者の心理を全く理解していない、知らなさ過ぎる記述だと思います。
もしこれが正しければ、S&P500株価指数先物は世界で最も取りやすいマーケットになるでしょう。
事実がその答えを出しています。

サポートが有効だと誰もが知っているのなら、サポートで売る人など誰もいなくなります。

パターンの有効性は、誰もが知らないからこそ有効なのです。私はそう確信しています。

テクニカルの有効性は、そのパターンを知らない投資家が感情のままにトレードし、その結果形作られるパターンになるからこそ有効なのです。


さて、振り返って、個別株を見てみましょう。


まずは、弥平さんの小さな物語です。

山口県のとある田舎町にある地場証券の店頭におじいさんの弥平さんがやってきました。
弥平さんは、滅多に株など見ないのですが、急にお金が必要になったのです。
そこで、昔から山口フィナンシャルという株を3万株保有していたのですが、証券会社の店頭で、担当の営業マンにこのように言ったのです。
「全部すぐに売ってくれんけーの。」
担当者は言いました。
「板が薄いので、値を下げてしまいますけ。それでもいいんですかのう。」
弥平さんは言いました。
「10年前からわしが持っている株じゃけ、目先の10円20円はどうでもいいんじゃ。とにかくすぐに売ってくれんかのう。わしゃすぐに金がいるんじゃて。」
ということで、弥平さんの株は処分されました。
板が薄い山口フィナンシャルの株は弥平さんの売りでどんどん値を下げたのですが、10円下がったところでやっと全株処分することができました。
証券会社の営業マンは言いました。
「平均825円で処分できましたけ。」
弥平さんは、
「おおよかった、わしゃこの株を80円のときから持っていたけん、結構な利益になったもんじゃて。」
そう弥平さんは、言い残して、証券会社を後にしました。


さて、この取引の相手方、カウンター・パーティーはいったい誰でしょうか。
もし、流動性が全く無ければ、弥平さんの売りによって、この株はストップ安まで暴落することになります。
指値で1000株とか、ちょっとだけ買いを入れていた一般投資家がまずは相手方でしょう。
そして・・・流動性がないこの株に突如大きな売りが出たことを敏感に察知して、安値で受けた投資家の一群がいるのです。

もうお解りですね。

弥平さんのカウンター・パーティーは、目ざといデイトレーダーたちだったのです。

弥平さんの売りによって、無意味な安値をつけた山口フィナンシャル株は、15分後には、元の値段まで戻りました。

さて、この一連の取引において、誰が損して誰が利益を得たのでしょうか。
果たして、弥平さんは損をしたのでしょうか。
答えは「NO」です。弥平さんは、80円で買った株を10倍の値段の825円で利食いしたのです。
そして、弥平さんの相手方をし、流動性を提供したデイトレーダーたちは、15分という時間で10円の利益を得たのです。

どちらもWIN=WINの関係が成立します。


私は、取引相手を選ぶとしたら、投資銀行やリンダ・ラシュキ氏よりも弥平さんを選びたいです。プロの投機家どうして共食いするよりも、弥平さんのような一般の方を対戦相手として指名したいです。


あなたの対戦相手は、一体誰なんですか。

トレードする時に彼らのニーズ、彼らの特性、などしっかりと理解して、わかってトレードしていますか。

この考え方を意識していない人にとっては、まさにコペルニクス的発想の転換になるかもしれない超重要な概念です。これこそ相場から利益を得るための本質の1つとなります。



よく戦う者は、勝ちやすきに勝つ者なり(孫子)


続く

古典から学ぶ その3・・・相手を知る

2009/03/20 Fri

よく戦う者は、勝ちやすきに勝つ者なり(孫子)

実は、孫子のこの軍略について、深堀していこうと考えていたのですが、約2名の隊員の方からの強い要望で、株式市場の特性についてもっと知りたい、という話なので、それを先に片付けます。

S&P500株価指数先物の話を前回しましたが、とにかく難しいマーケットとして有名です。トレンドが出たと思ったらダマシ、ダマシの連発・・・世界中のプロトレーダーが英知をかけて戦っているのですから、どうしてもそうなってしまいます。

さて、マーケットの参加者は、何のために売買ゲーム、マーケットに参加しているのでしょうか。

こいつ、アホな質問するなあ、朝っぱらから・・・そんなもん、儲けるためにきまっているやろが、アホか、と思われたかもしれませんが、これは実は、結構大切な質問なんです。


まず先物市場から行きましょう。
このマーケットでは、基本的には、売買の差額で利益をだすために参加しているプレイヤーがメジャーになります。
それもかなり短期の時間軸を持った人たちがメジャーです。
つまり、同じような目的、ニーズを持ったプレイヤーでごった返している市場が先物市場ということになります。
それ以外には、何がいるのかというと、ヘッジャー、裁定業者というプレイヤーです。
彼らのニーズは、現物市場との鞘取りを生業としているので、その差額だけが目的となります。
ヘッジャーの存在は、特定の時期には非常に大きくマーケットを動かしますが、それは鞘のニーズであって、先物差金ニーズではないので、そのニーズの違いを利用して、投機家は利益を出すことが可能となります。


為替市場についてはどうでしょうか。
このマーケットほど層の厚いマーケットは無いほど多彩なプレイヤーが揃っていると言えるでしょう。
他のマーケットにおける参加者のニーズは、基本的には、マーケットに参加して儲けること、を主な目的にしています。
しかし、この為替のマーケットにおけるプレイヤーの中で、差金を利用して短期で利益を得ようとしているのは、金融機関のディーラーと小口の投機家、そして一部のヘッジファンドに限定されるでしょう。
では、他のプレイヤーとは誰で、どういう目的なのでしょうか。
電気、自動車メーカーなど実需の参加者は、モノを売った代金をドルで受け取って、それを円に交換します。そういう実需家の取引においては、短期のテクニカルなど目先の動きには関係なく売買が執行されます。
キャリートレードをしているヘッジファンドも円を売ってドルを買う、そしてその巻き戻し、と金利やファンダメンタルの動きに反応して流れを作ってくるプレイヤーです。
生保などの機関投資家も基本的には、巨額な資金を中長期にわたって、ドルで運用するため、目先の動きに関係なく円を売ってドルを買うという動きに出ます。
短期のプレイヤーの売買金額が幾ら大きくても、売って買うだけの取引だけでは、相場の流れをつくることなどできません。最終的には、買いきり、売りきりをやってくる参加者が流れを作ることになるでしょう。


私は、どう考えているかというと、このような別のニーズによる市場参加者の売買のアヤを捉えてできた隙間をちょっとだけいただくのが、短期トレーダーのエッジだと考えています。


同じニーズの短期トレーダーの集団というのは、同じようなところで利益を得ようとするのですから、仲間同士の競争が熾烈です。
自分たち同士で共食いしても、空しい戦いです。

サル山の猿の集団を短期トレーダーだとすると、動物園の餌係りのおじさんが他の参加者であるという感じでしょうか。

餌係りのおじさんが投げ入れるバナナに群がるサルたち。

当然、ライバルであるサルの数が少なければ少ないほど、バナナの数が多ければ多いほど、個々のサルは多くのバナナにありつけます。

サルが100匹でバナナが1本だと、バナナにありつけるサルは1匹だけです。げに恐ろしげな光景ですが、S&P500先物などは、こういう世界でしょう。

225先物にも似たような光景が見えます。
特にこのマーケットの問題点は1ティックが10円刻みということです。そのため1日の変動ティック数がわずか10ティック以内の日も珍しくありません。
恐るべき投資家に不利なマーケットに仕上がっています。
100匹のサルをサル山ではなく、小さな檻に閉じ込めて、バナナ3本で暮らせ!!・・・みたいな、げに恐ろしいことです。
バナナは、常にてだれのボスザルのものとなることでしょう。残り97匹のサルは飢え死にするしかありません。

短期のテクニカルのパターンに依存したサル山のライバルサルが少なければ少ないほど、係りのおじさんが沢山のバナナを持ってきてくれればくれるほど、短期パターンに依存したサルたちは、美味しいバナナにありつける、と私は考えます。

映画バイオハザード見ましたか。

ゾンビが次々に人間を襲う・・・ゾンビの集団がデイトレーダーで、人間がその他の市場参加者、というイメージもわかりやすいかもしれません。

全員がゾンビになったら、誰が餌になってくれるんだ・・・



さて、サル山にバナナが落ちています。しかし・・・サルがいないんです。
何と何と、サル山が4000もあるとんでもないマーケットがあるんです。

そう・・・個別株です。
ここには、サルの住んでいないサル山が沢山存在します。
時々ですが、係りのおじさんがバナナを投げ込んでくれます。
丁寧にサル山1つ1つを見ていくと、落ちてる落ちてるバナナが・・・それを拾うだけで、お腹がいっぱいになります。

任天堂というサル山があります。何故か1000匹のサルが住んでいます。こういうサル山はパスしましょう。


このように市場参加者というのは、決して短期のプレイヤーだけではありません。それ以外の弥平さんをはじめ、全く別のニーズに基づく取引が常にされているのです。

この全く別のニーズに基づく取引こそ・・・バナナです。


個別株では、立会いは、前場2時間、後場2時間半、の2回しかありません。
これは実は大変嬉しいことです。トレード時間を昼間の4時間半に限定できるということは、自由時間が多く生活リズムがしっかりするので、非常に快適になものです。体調管理も楽です。これは、個別株トレードの大きなメリットでしょう。

そのため、残りの時間に起こったファンダメンタルな出来事は、全て朝9時の寄り付きに集中して織り込まれることとなるのです。
残りの時間に起こった変化が全て9時の寄り付きに集中してエネルギーとなって爆発するのです。
これは、ミツバチが花を飛び回って、巣に蜜を集めてくれているようなものです。
上手に巣箱を管理さえすれば、集めてくれて蜜を一気に捕獲することができます。

よくデイトレードの本を読むと、「寄り付きから朝の1時間は値動きが激しくて危険ですので、売買は控えましょう。」と書いています。
確かに危険です。しかし、多くのプロトレーダーは、この寄り付きの1時間以内で勝負をかけているのだと思います。
もちろん私も収益の半分以上は寄り付きの1時間以内で上がることが多いです。

特にギャップが大きい時は、そこに巨大なエネルギーが発生していますから、パニックに陥った大衆を狩に出るプレデターとして走り回ることになります。

テクニカルとは、パニックに陥った大衆が右往左往する姿を映す時、最も簡単に機能します。皆が冷静に相場を見ているときなど、どうやっても相場は取れません。

パニックに陥ったネズミが出口に殺到するその姿、いつも同じ行動を取るのです。

渋谷の普段の交差点で、個々人の行く先は読むことができません。それぞれが行く先に向かって、行動しているのですから、わかろうはずがないのです。
しかし、一旦、火事が起こった時、パニックになって一斉に出口に殺到する大衆の動きは、常にワンパターンとなるのです。
そのパニックを起こした大衆のワンパターンを上から目線で冷静に分析するのがテクニカルの本質です。

テクニカルのパターンが有効なのは、そのパターンが仮に一般的であったとしても、そんなものをそもそも見ない市場参加者が大勢感情のままに売買し、また、そういう短期売買とは一線を画した別のニーズの大口売買が相場を動かし、トレンドを作るからこそである、とは考えられないでしょうか。


鰯がいるからアシカが生きられるのです。

皆が上から目線でテクニカルを見ていたら、誰がパターンを作ってくれるのでしょうか・・・その場合は、テクニカルによって冷静に行動していると思っていたアシカの短期トレーダー自身が大衆となった瞬間であり、彼らは、そのさらに上のシャチによって食べられる運命となります。

鰯を狙うアシカであるデイトレーダーですが、実は、デイトレーダーの存在がメジャーになると、アシカを狙うシャチが出現します。アシカよりもシャチになったほうが餌が豊富だからです。

私は、寄り付き近辺には、鰯が豊富ですから、アシカとして泳いでいますが、それ以降は、アシカを食うシャチに変身することが多いです。
特に昨年10月の暴落以降は、鰯が激減しました。

鰯が激減する一方で、場中は、アシカが餌を求めて大勢泳ぎまわっているのです。
なぜなら彼らは、日々の糧をトレードで稼がないといけないので、どうしても売買せざるを得ないからです。
従って、そのアシカを狙った方が今は効率的です。

鰯を狙うのか、アシカを狙うのか、売買は当然全く変わってきます。
また、別の機会に触れますが、皆さんは、一体全体何を狙って売買しているのでしょうか。相手を理解していますか。

鰯・・・・・大衆

アシカ・・・短期パターンに基づくデイトレーダー

シャチ・・・アシカの行動を熟知したトレーダー


マーケットは、常に自然界の法則が成り立ちます。

弱いものが食われる運命にある食物連鎖です。

短期売買において、エントリーして、なかなか利益にならなかったら・・・シャチの存在を意識して、速攻で逃げることです。
ワンパターンなテクニカルポイントでエネルギーを自分たちで発生させてしまったら、シャチが餌食にすることを狙っていると考えて間違いありません。

なぜなら、狙っている本人が言うのですから・・・


自分は、鰯ですか、それともアシカ、それともシャチ、でしょうか。


間違いなく言えること・・・鰯が豊富なマーケットが楽なマーケットです。



WBC日々張り付いて応援しています。本業WBC応援団、ついでにトレードの日々です。

韓国チームは、日本のパターンを熟知していますね。凄いです。一方、サムライたちはどうなんでしょう。


彼を知り己を知れば、百戦して殆からず (孫子)

つづく

祝・・WBC、そして教えてもらったこと①

2009/03/24 Tue

トレードの何倍も緊張しました。

WBC・・・やりましたね。よかったよかった(涙)

私は、感情移入が激しい方なので、朝から自分が先発するがごとく緊張していました。

とりあえず、寄り付き近辺のトレードで10時までにはトレードを終了して、応援をスタンバイ。

後場の寄り付きだけはちょっとやりましたが、ほぼ2日間ともTV応援団長でした。

本日我が家は、優勝記念個人祝勝会です・・・


このWBC・・・実は、単なる興味、趣味ということだけにとどまりません。

私にとっては、何万円というセミナー以上にトレードにとって大切なことをこの緊張する場面で教えてもらうことができました。

なんのことやら、という方のためにWBC優勝記念として、超上機嫌ですので、どうトレーダーとして受け止めているのか、ちょっと触れてみましょう。


日本の攻撃、何度も何度も1、3塁としながらも、もう一歩を攻めきれない。ここでたたみ掛けて大量点を・・・というところでやっとの思いで1点だけ。

こういう拙攻を繰り返していくうちに、韓国に一発があるんじゃないか・・・と思っていると、あぁぁぁーー、という状態に。

これって、トレードの利益の出し方と実は同じなんです。

ここ、という場面で、取るべきところで取らないと、やられるところというのは必ず訪れますから、そこで一発を食らってしまうと、一気にマイナスになってしまいます。

ここがチャンス、というところで、ちょっとだけ利食い、なんていうことをしていると、やられる局面では、どうしたってやられるのですから、トータルでプラスにもっていくのはしんどいんです。

特に勝率で劣るトレンドフォロー系においては、チャンスで大きく取れない、ということは、もうそれは負けたのと同じことです。

お前はもう死んでいる(ケンシロウ)

ということです。

概して、1週間という流れで見ても、スキャルピングという超短期売買においては、比較的安定した収益を出しているとは思いますが、それでも、1アウト満塁、というチャンスの時は訪れるのです。

その時に、攻めきれるかどうか、これで、トータルの利益の大きさは、数倍、いや数十倍違ってくるのです。

プロとアマの違いは、このポイントで攻めることができるかどうか、攻めきれるか、が非常に大きいのではないかと感じます。

これは、裁量とシステムの違い、とも言えるでしょう。システムでは考えられないようなプロフィットダクターを裁量でたたきだせるのは何故なのか。

メリハリに尽きます。


これと同じことが、守りにも言えます。

松坂はインタビューで「ホームランを打たれたのは仕方が無い。それは割り切って後を抑えればと考えた。」と述べていました。

トレードとて同じです。たまに損が出る、これはトレードをしていれば当たり前のことです。

しかし、ここでこの1点に抑えておくことができるか、損をずるずると引っ張って大量失点につなげるのか。
それがWBCに出るほどの一流ピッチャーだと、今日9回で出てきたダルビッシュにしても1点で抑えきったからこそ10回の反撃につながった、ということだと思います。

ダメなピッチャーなら、ピンチを最小失点で抑えることができず、総崩れとなって自滅します。野球を見ている人なら、そういう場面を何度も見ておられると思います。

トレードの腕のある職人なら、ピンチの場面でも、最良の選択を冷静に行います。基本的には最小失点で抑えることを第一に考えるでしょう。
間違っても思い切って勝負に行って、返り討ちにあう、なんていうことは決してありません。

何故なら、ピンチに陥ったり、損を出した、というのは自分の都合であって、マーケットのエッジとは何ら関係の無いことだからです。

逃げるべきところでは逃げて、本来のエッジのある場面を待つ、ということができる人が腕のいいトレード職人だと思います。


この攻めと守り、両方が備わって、初めて野球は勝つことができます。

今回のサムライたちは、どちらかというと守りのチームでした。
とにかく世界ナンバー1の投手力を武器として、小さなチャンスから着実に点を稼ぐ。

トレードにおいても、幾らホームランを打っても、アメリカチームのように守りが悪ければ、トータルとして勝つことはできません。

守りとは・・・トレードにおいては、勝率を上げることではありません。

守りとは・・・負けを小さくコントロールする技術のことです。

私自身は、スキャルという手法もありますが、サムライたちのように守りのトレードをやります。まず、手に余るような大きな損を決して出さない。
そして、チャンスを見て攻める、その結果、トータルで勝つ。この繰り返しです。

いつも書いているように、トレードとは、トータルで勝てばいいだけのことです。

単発の勝負など、当たるも八卦、当たらぬも八卦なのですから、当たるかどうかなどわかるはずもないのです。そんなことに必死になっても時間の無駄です。だめなら切るだけのこと、そう考えることが大切だと思うのです。


そして、WBCで教えてもらった最も大切なこと・・・それは、勝負をやり遂げる精神力です。

ここが勝負という場面の先発で冷静に投げた岩隈、点を取られても動じず最小失点で切り抜けました。

9回、ダルビッシュ、やはり力が入ったのでしょう。フォアボールの連発、結果1失点。しかし1失点で食い止める。

10回、2、3塁でイチロー、しびれました。ここで打つのか。男です。さすが一流といわれるバッター。伊達ではありませんでした。

さて、これらの場面での勝負。確かに裏付けとなる技術は必要です。しかし、それ以上に大切なもの。それは、誰がどう言おうと精神力でしょう。


ここという勝負で逃げないこと。

攻めるべきポイントで攻める気概。

ピンチにおいても冷静に判断する気力。


そして・・・どんなに追い詰められても決して切れないこと。そして、相場から逃げないこと。

切れてないっす、切れてないっすよ・・・恐ろしく大切です。

逃げたらあかん、逃げたらあかんのや・・・恐ろしく大切です。


心が弱い人は、すぐにぶち切れます。相場から逃げます。

そして・・・放置プレイ、めちゃくちゃ売買をやってしまいます。

俺には本業があるからな、株は所詮副業だから、仕事が忙しくて時間がとれないから・・・なんてわけのわからない言い訳を自分にして、まるで、「あのブドウはどうせすっぱいんだ」といっているイソップのキツネのようなことを言いだすのです。

利食いはデイトレード、損切りは1ヶ月、1年越し、みたいな。

勝っているときには1円単位まで利益を計算していた人が、負けだしたら株価も見ない、完全放置プレイ敢行中・・・

そういう人がトレードで勝てるはずがありません。
どんなテクニック、どんな技術を持っているとしても、この人は100%トレードで負けます。

そういう弱い心の状態にあるというだけで・・・もう終わっています。結果は見えています。


では、WBS代表の彼らはどうやってこういう精神力を身につけることができたのでしょうか。

ここまでの一流の選手なのですから、才能もあるでしょう。しかし、間違いなく言えること。彼らは、過去、このような修羅場を何度も何度もくぐってきた、ということだと思うのです。

悔し涙も何度流したことでしょうか。容易に想像できませんか。

それでも立ち上がって、やってきたからこそWBCのあの感動の舞台の主役となれたのではないでしょうか。

悔し涙を流すのがいやだからといって、逃げていては・・・何も始まりません。

実際に損を出すのが辛いからといって、シミュレーションだけしていても、本当に大切なことは何も身につかないのです。

1000本ノックで本当につかみたいもの・・・それは小手先の技術ではなく、勝負に逃げない精神力、自分の心をコントロールする強さ、チャンスで攻めきれるパワー、なんだと私は思うのです。

天才ではない常人である私などは・・・心を鍛えるためには、数多くの修羅場をくぐらないと、数多くの悔し涙を流さないと、いけなかったのです。

大変残念なことですが、いくらシミュレーションしても、これだけは全く身につかないのです。弱い心のままでは、トレードは必ず失敗します。

訓練で何十回、何百回シミュレーションしようが、最前線で戦った実戦経験の1回に劣ります。

それは、心の訓練が全くできないからです。

オープン戦でいくらおさえることができたとしても、WBCのここぞという場面では、攻められないのです。
これは、技術の問題ではありません。

すべて、訓練と経験、修羅場をくぐってきた心の問題なのです。

岩隈のフォークが凄いからといって、その技術を真似ようとする気持ちはわかります。しかし、その技術があるから岩隈なのでしょうか。
切れのあるフォークを投げるピッチャーなどいくらでもいます。しかし、WBCのここぞという場面であのように投げることのできるピッチャーは岩隈だからこそでしょう。


トレードも全く同じだと私は思います。

人である以上、損失からの恐怖、儲けたいという欲望から逃れることなどできません。何故なら、両方とも人としての本能であるからです。自分を守りたいという人にそなわっている本能なのです。

よく聞く話ですが、「自分はトレードに向いていない。いつも結局は損をしてしまう。」というものです。

そういう人に私は言いたい・・・人間である以上、最初から、何の努力もせずに恐怖と欲望という感情を克服することなど不可能なんです。

感情に負けて、トレードに失敗して、あなたはどれだけの数の悔し涙を流しましたか。

涙の数だけトレードが上手くなるのです。理屈ではありません。

私に誇れるものがあるとすると・・・トレードに負けて流した悔し涙の数が郡を抜く多さだということでしょうか。


そんなことをWBCを見ていて感じていました。

祝・・WBC、そして教えてもらったこと②

2009/03/29 Sun

相場を楽して儲けるための手段と考えて、あまたの人々が次々に参戦されてこられます。

ちょっとした「コツ」さえつかめれば、大金が稼げるようになる

楽して儲けるための手段なんだから、それは競馬でも宝くじでも、相場でもなんだっていいんだ、ただそれだけのものだ

投資家の数は、投信などちょっとした投資家まで含めると1000万人を超えるでしょう。

もし、楽して儲けることが投資でできるのなら、誰が仕事など続けるのでしょう。

俺だけは別だ。俺だけは楽して儲ける「コツ」をつかむ事ができるんだ。

投資とは、不労所得だ、とよく言われます。

不労所得・・・デイトレーダー批判もこの部分がかなり大きいことは知っています。

不労所得・・・こういう観点から、相場を考えると、コツをつかんだら、不労でお金がざっくざく、うちでの小槌を見ぃつけた、という相場に対する基本的な考え方が根強くあるのは知っています。

だから・・・「コツ」を探す旅に大勢の方が出られているのも理解します。

相場には、種がある、だから、手品の種明かしをするように、相場の種を明かせばいいんだ、という相場の理解。

だから、泥臭い練習売買、1000本ノックなど受けないでも、コツを探せばいいんだ

この気持ちは、私にも痛いほどわかります。何故なら昔の私がそうだったからです。


このブログを読んでいただいている方でしたら、私が「トレーダーは、職人である」と主張していることはご存知のことでしょう。


今回のWBCで、「天才バッター」と言われる「イチロー」の苦悩を通じて、相場で利益を上げる、ということとはどういうことなのか、を考えてみて欲しいのです。


心の問題、のこと。

プレッシャーということ。

天才は、楽して打っているのか、ということ。

天才ですら、いいですか、天才ですら・・・絶え間ない苦悩と努力の連続だ、ということ。

苦悩しながらも、逃げなかったイチロー、のこと。

自分を信じるため、自分に自信を取り戻すため、なにを努力したのか。

そのためにどんな努力を積んだのか、ということ。
(バッティングのコツを探すため、バッティング必勝法を買い求めた・・・のではない、ということ。)

相場だけは特別なのか、それとも他の仕事やスポーツ、ピアノなどの習い事と同じなのか。

などなど。見所多数です。


このイチローの苦悩ということで、とても参考になる特集をTheサンデーNEXTでやっていました。以下、ここからの引用です。



チームリーダーを任されながら全く打てなかった。

想像以上の苦しみ

10回内川のヒットから2アウトながらチャンス。
ここで運命のようにイチローに打順が回る。

もがき苦しんだ、世界一のバットマン。
心も折れそうになった。
そんなときに支えてくれてチームメイトに報いたい。

この土壇場で、センター前ヒット。

日本中がサムライたちに酔いしれた。


優勝決定後の会見、イチローはありのままの心境を語った。

個人的には想像以上の苦しみ、つらさ
痛覚では感じない痛み
こういうことを経験しました。

普段、弱みを見せない男が語らずにいられなかった苦悩がそこに。


WBC宮崎キャンプ、イチローは軽快だった。
しかし、本大会をむかえると凡打を連発。調子が上がらない。
このときイチローの不振がこれほどになろうとは、だれも予想できなかった。

自分にも腹がたちます、のコメント。

これまで数々の記録を塗り替えてきた天才に何があったのか。

サムライジャパンの高代コーチが身近でみたイチローの姿を明かしてくれた・・・チーム内の期待、国民の期待をイチロー自身が一番認識していたのではないか。
本人の中では、期待の大きさと結果の出ない試合が本人を一番苦しめていた。


どん底のイチローがしたこと・・・それは、人よりも長く、密度の濃い練習だった。

高代コーチ・・・もう時間がある限り打ってました、球場にも早く行って打ち、それから合同練習でももちろん打ち、セレモニーやプレーボールの間の何十分間の間にも室内から音が「誰か打ってるな」と思ったらイチローだったです。

それでも調子が上がってこない。

バントで送ることもできない。

イチローはチームの中で孤立した状態にみえた、という。

高代コーチ・・・まわりからイチローに話せなかったと思います。かわいそうだったですね。

決勝リーグ進出がかかったキューバとの試合、イチローはまたしてもバントしようとして失敗。
ベンチに戻ると弱音が・・ごめん、俺もうへこみそうだわ。
すると城島は・・・大丈夫ですよ。イチローさんがしっかりするまで俺たちが繋ぎますから。

3打席目のバントの失敗で、ほぼ心が折れかけたんですけど・・

精神的にぎりぎりのところかで追い込まれてしまった。

そのとき、原監督はどうしたのか。

バントはしちゃだめ。
本人の中では「For The Team」という中でやってるんですけど、あの場面は、イチローを俺は見たい、と。

チームのためにバントはしなくていい・・・それはイチローへの信頼の言葉。

原監督は、一度もバントのサインは出していなかった。

誰よりもチームバッティングを望む指揮官にかけてもらった一言でイチローは吹っ切れた。

韓国との決勝戦、この日3安打と復調したと見えるイチローにあの場面が回る。
日本中からの視線を感じながら・・・

難産の末、そこには、個人記録を塗り替えたときよりずっとうれしそうな穏やかな顔があった。

原監督・・・あれだけの選手でも悩むわけですから・・・ただやっぱり彼の凄さは、常に向上心を持ってるということですね。

イチローの向上心はチーム全体に影響したという。

高代コーチ・・・中島くんにしても川崎くんにしても、片岡、村田にしても、ノックをやめないんですよ。とにかく、ずーっとノックを受けるんですよ。だから貪欲さがものすごく伝わってきたんです。その貪欲にまでノックを受ける、あるいはバッティングをする。やっぱりそういう雰囲気は、イチローが出したと思います。


個人的には、最後まで足を引っ張り続けました。韓国のユニホームを着て、キューバのユニホームを着て、いろんなチームのユニホームを僕は着ました。しかし最後にジャパンのユニホームを着て、おいしいとこだけいただきました。本当にごちそうさまでした。

晴れ晴れとしたイチローの顔がそこにあった・・・

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あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

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@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

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