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上達のプロセスこそ秘訣 その11

2008/05/15 Thu

気まぐれの更新も滞ってしまって、すみません。

さて、昨日は、負けトレードとなりました。そういえばここのところ負けてないな、と思いながら、前に負けたのを調べてみると、4月22日でした。その前の負けは、3月に遡ります。
昨日は、寄り付きで2万円程度の負けからスタート。大したことはないと思いながら、なかなかすっきり勝てない展開が続きました。後場も寄り付き付近では取ったものの、また、すぐに負けとなり、すっきりした展開とならない。最後は、シャープの戻りを売ったもののすぐに利食ってしまって後一歩足りずで、結局、30回程度の売買で、52000円の負けに対して49000円の利益で3000円足らずですが損失となりました。
昨日は、負けトレードもかなり多くて、勝率は50%程度だったでしょうか。ただし、そのほとんどは、余りやっていなかったような試験的な売買を結構やったことが原因だったので、特に問題になることはなかったのですが・・・

しかし、ここ数年で上手くなったことは、前なら2万円の負けを取り戻そうとして、無理なトレードを続けて結局5万円、10万円の損にする。そういう日が1ヶ月に何度かあったのですが、それがすっかり影を潜めています。これこそが「腕が上がった」ということなのだろうと思います。
しかし、一方で、ここ最近の高い勝率というのは、冒険していない。攻めていない、ということの裏返しでもあり、一概に勝率が高ければいい、ということではないのです。
ここ2ヶ月は、確かにこれ、というチャンスが少なくて、ボラが低い日が続いているので、どうしても保守的にトレードしてしまっている、という裏返しなのでしょう。
もし、勝率だけを突き詰めるのであれば、よほどのチャンスだけに手を出す、ということにすることによって、ほぼ日中ベースでは負けないトレードが可能ですが、それではトータルの収益は確実に落ちるでしょう。

ちょっと自慢ぽくなってしまって申し訳ないと思いますが、こういう高い勝率が短期売買のメリットであり、どうやってこういう勝率を維持しているのか、というと、これはもう「腕」でしかありません。
生活費を常に抜かれるという宿命の専業トレーダーとしては、この収益の安定性というのは、変えがたいものなのです。

さて、どうやってこういう高い勝率を維持し続けられるのか。手法なのか、それとも、ということで、今日の話に繋がります。今回は、野川相場戦略の核心的な考え方を書くことになります。

先日の最後にこう書きました。
野川軍曹は、言います。
「○○○を用いろ!!」「相場の○○を知ることによってそれはわかる。」

ちょっと趣味の悪い伏字を書いて申し訳ない。

答えから書きます。

「エッジ(優位性)を用いろ!!」「相場の環境を知ることによってそれはわかる。」

ということでした。

と言われても、なんのこっちゃ、ということでしょう。ということで、解説編です。


これまで書いてきているように、ほとんどの人は、手法、戦略と呼ばれる売買ルールに「異常な」興味を示します。勝てる戦略、勝てる売買ルール、必勝法・・・情報商材もそういう普通の人の興味をかきたてるような宣伝文句が並びます。これさえ知れば9割勝てる、などなど。
当時の私もそうでした。手法を求めて3000里・・・未だに見つからない青い鳥を探して大陸を横断してどこまでもどこまでも・・・

しかし、そもそも売買手法とはどういうものでしょう。
システム売買においては、全数検証といって、ありとあらゆるものを検証しまくって答えを出す、手法を探す、ということをやることがあります。理屈はともかく、検証しまくることによって、何か答えがないかを探すわけです。とにかく、調べまくって、答えをもとめる。ラリー・ウイルアムズ氏などもどちらかというとそういうタイプかなと本を読んだりセミナーで聞いたりして思いました。

しかし、軍曹の主張は、これとは対極的です。

軍曹はさらに言います。
「すべての物事には、原因があって結果がある。」のだ、と。

つまり、手法というのは、結果なのです。結果を突き詰めても、そこに答えなど、どこにも落ちてはいない、そう軍曹は言います。

何故、手法が存在するのか。そういうことを考えてみたことも無かった自分が呆然と立ちつくしていました。

手法とは、結果・・・どういうことなのか。何故、手法というものがあるのか。

原因を追究しないと、答えは見つからないのだ、と軍曹は言います。

事故が起きた。その事故が何故おきたのか。それは、原因を追究することによってのみ事故を理解することになるのです。
ガードレールにぶつかった、そういう結果をいくら考えみても、再び事故が起こらないようにすることにはなりません。
原因は、ぶつかった、という結果ではなくて、わき見であったり、居眠りであったり、スピードの出しすぎ、そういうところにあるのです。

手法、ということばかりに拘っていた自分が何故答えを見つけることができなかったのか。それが見えてきた瞬間でした。

レンジブレイクアウト、という手法があります。しかし、何故、そのレンジブレイクという手法は、手法としてなりたっているのでしょう。そんなことを考えてみたこともなかったのです。
手法なんだから、ドンチャン氏とか、デニス氏とか、誰かが考えたんでしょう。思いついて・・・みたいな。

テクニカル分析の原則の1つに、「相場にはトレンドが存在する」というものがります。これを否定してしまっては、もうテクニカルを考える意味がないぐらい重要な概念ですが、実は、この相場にはトレンドが存在する、ということが、レンジブレイクアウトのエッジになるのです。

上がりだした相場は、その後も上がり続ける傾向が強い。そういう相場の特性をどう利用するのか・・・その利用の方法の1つがレンジブレイクアウト、という手法になるわけです。

つまり、トレンドというエッジ(優位性)を利用するための手法の1つがレンジブレイクアウト、ということです。
このエッジが存在しない限りは、手法も存在し得ないわけです。

軍曹は、よく相場を料理に例えます。
「良い素材がある。新鮮な魚だったり、松坂牛だったり。それをぐちゃぐちゃとこねくりまわして、変な味付けをする必要なんてどこにもない。その素材の良さを生かして、シンプルに調理するのが腕のいい料理人なんだ。相場とて同じ。いいトレンドが出たときに、シンプルにただ乗っていく。そういう手法があればいい。そういうことでいいわけで、そこに人工知能だとか、金融工学とか、いらない。」と。

レンジブレイクアウトという手法は、トレンドが発生しなければどうしたって勝つことができません。トレンドというエッジ、素材をシンプルに料理する手法がレンジブレイクアウトなのです。
その他のあらゆるトレンドフォロー系の手法も同じです。トレンドという素材をどう料理するのか。その調理法がちょっと違うだけであって、その素材について、深く考えない限りは、答えは見つかりません。

手法という結果をいくら考えてもそこに答えはないのです。

しかし、一方で、いつでもいいトレンドが発生するとは限らない。当然です。トレンドには、騙しも多発します。
その騙しというのは、手法に問題があるわけではなく、実は素材そのものにポイントがある、と考えると答えが見えるのです。

つまり、いつも鮮度の高い魚ばかりではなくて、ちょっと目を見れば白くにごっているとか、油の乗りが悪い魚も当然あるわけです。
これは、調理法、すなわち手法の問題ではなくて、素材の問題です。いくら腕のいい料理人でも不味い魚を美味しくはできません。

ここで、料理人の仕入れと同じく、今日の魚はなにがいいだろうか。鮮度の良い生きの良い魚はなんだろうか。秋だから、旬はさんまで、いいのが入荷しているぞ。
しかし・・・これは目利きができないと見分けることはできません。

この目利き・・・日々仕入れを続けているからこそ見えてくる力です。

今日は、鯛ではなくて、ハマチの良いのが入っているな、今日は、ハマチで行こう、そう考えるのが料理人ならば・・・

今日は、ブレイクではなくて、逆張りで行こう。どうやら、今日の環境は、反転日和だ・・・もしくは、ブレイクが得意だけど、今日は環境が悪そうだから、お休みモード・・・、と考えるのが、熟練のデイトレーダー。

この素材認識、つまりは環境認識を如何に巧みに自分のトレードに取り入れて、調理方法、つまりは手法をシフトする、やるやらないの判断をする、そういう臨機応変さに生かすのか。

ここがシステムではない裁量トレードの本領であり、システムでなかなか達成し得ないようなプロフィットファクターを出せるポイントでもあるのです。

システムの人には、わかりずらいところかもしれません。また、そういう環境も結局は、システムにフィルターとして組める、そういう主張もあるでしょう。P/Lフィルターなどが代表例です。
しかし、裁量でやる環境認識というのは、そういう固定的なものではなく、相当複雑で、人間の頭脳であるからこそ、職人技として見えてくるものなのです。

ちょうど、変動感覚というテーマで、前回もご紹介したばんさんがブログを書かれていますので、読んでみてください。軍曹は料理に例えていますが、ばんさんは、車の運転に例えておられます。
http://blogs.yahoo.co.jp/b_a_n_1000/22823641.html
私は腕とか技術、という表現をしますが、これはデイトレードだからで、林輝太郎氏系の手法においては、変動感覚という表現となっています。


ところで、手法に関して、その日本における大家と私が思っている中原駿氏が本を出されました。氏は、短期トレードのパターン研究に関しては、日本随一だと思うところです。こちらの私の別サイトで紹介していますので、興味のある方はどうぞ。短期パターンについてのこれだけの内容を自分で考えて検証したとすると、どれだけの時間と手間隙がかかることか・・・
http://mauitrain.blog111.fc2.com/

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上達のプロセスこそ秘訣 その12

2008/05/16 Fri



昨日は、大アホトレードをやらかしてしまいました。
先ずは、そのアホ加減を見ていただこうと思います。
ちょうど連載向けの教材として、使える、というアホトレです。

5631日本製鋼(アーム)のブレイク狙い。
しばらくして、ついに「キター!!」突撃!!とばかりに買い出動。
しかし・・・あれ、すぐに反転される。うーん、ちょっと待ったらすぐに反転するか、
しかし、その期待も空しくずるずると下落。ま、下の板も固そうだし、そのうち反転するでしょう。と、キープしていると・・・その下の板を一気に食ってフリーフォールに・・・や、やられた、毒饅頭を食らってしまった!!
しかし、ここで投げてもなあ、底で売るようなもんだし。すると、反転開始、もみ合いとなる。やっぱりな。
という間も空しく、再び下げに。そして、再び怒涛の下げのスタートが・・・だめだ、撤退。あーあ、こんなんで21円もやられるとは・・・

事実はここに書いたとおり。こういう心理は、恐らく初心者とほとんど変わらないのでは、と思います。

後で考えると、本当に初心者と同じようなアホトレで、情けなくなるのですが、自分がプロである所以は、たまにこういうことをやらかした時に、そのやらかした失敗を相場の授業料に変えてしまうということができる、ということだと思うのです。

これをやることによって、経験値がアップし、負けないトレーダに変身できるのです。
失敗の損失など、安い教材、授業料に変換される瞬間です。
もし、これをやらないと出した損は、犬死となります。本当にもったいないお化けが出てきます。

負けを1つ1つ潰していくことで、残るのは勝ちトレードのみとなるのです。

とても、簡単な理屈だと思いませんか。

一説には、失敗トレードの70%は、過去にやらかしたパターンを繰り返している、ということらしいです。失敗つぶしを細かにすることによって、この70%の失敗トレードが消えるのです。
これこそが、相場必勝法でなくて、なんでしょう。

負けトレードについては、警察の事件捜査と同じように、現場検証、捜査を行い、何故こういう失敗をしたのか、何が問題だったのか、これからどうすればいいのか、を1つ1つ潰していく作業を行います。

これによって、同種のミスを将来的に防げれば、この損は、損ではなくなり、授業料として、生かされることになるのです。

問題解決のプロセスは、トレードとて同じです。

①現状把握

②現場検証

③課題発見(問題把握)

④解決策(改善案)

もし、この作業をやらなければ、損は、損として犬死にとなり、再び同じ損を繰り返すことになる、ということです。

こういうアホトレは、最近していなかったので、心に油断と隙が出来たのだろうと思います。当然に、この種のブレイクの失敗というのは、あるわけで、それに対処する方法を持っていないと、生き残るには困難です。

軍曹の言葉「原因があって結果がある」

ここでも、この教訓は生かされます。失敗という結果は、その失敗を起こした原因をきちんと把握することで、次の失敗を防ぐことができるのです。

現状把握は、上で済んでいるので、次に、現場検証と問題把握、改善案をまとめていきましょう。

まず、5631日本製鋼(アーム)のブレイク狙い。実は、あまり良くないなあ、ということを思っていたのですが、何となく狙ってしまった。何故、そう思ったのか、回りの環境とか、タイミングとかを総合した職人の勘というものでしょうか。普段ならやらなかったと思う。
これが、前回書いた「目利き」の話。腐った魚を仕入れてしまった!!

それはそれでいいとして、入った後の処置が本当の問題。
ブレイクしてすぐに中に入ってきたのだから、失敗と見て、素早く撤退すべきだったのは明らか。もし、もう一度、ブレイクしてきたらそこで再び買ったらいいだけのこと。居過ごしてしまった。これが最も大きな失敗。遅くとも3~5円下げられたところで、一旦損切りだった。
そうしていれば、このトレードは、損ではあったが「失敗トレード」ではなかった。
そして、急落。下の板を当てにしたのも問題。こういう場合は、板があるがゆえに、一気に食われる、下げが加速することが間々ある。それに見事に引っかかってしまった。
こういう意外と大きな下げは想定していなかったのも問題。
急落の後、一旦の戻りがあったのだから、そこで切れるチャンスがあったのに、そこも見過ごした。これも良くない。
最後に再びの下げ到来。ここで投げたのはせめてもの救いであったのだろうか。

この居過ごしの原因のもう1つが、1000株だったこと。あまり良くなさそう(というならやるな!!)と思ったので、株数を最小限に。それが仇となって、大したことない、と思ってしまった。株数が少ないと意外とやられたりする、この典型。これが5000株とかだったら、当然対処は変わっていた。


とまあ、こういう検証を毎日毎日何十というトレードについて行っているわけです。そして、それをトレード記録としてのこして、週末に再度検証します。

勝ったトレード、負けたトレード、両方についてだけでなく、躊躇して入らなかったトレード、入ろうとして指値を置いていかれたトレードについても同様です。

結局、1週間もすると、百以上のトレードについて、結果検証をやって、その結果出てくる課題、そして、解決策が次から次へと出てきます。月間ではその4倍。年間では、その12倍。

これだけの数の実際のトレードを1つ1つ検証し、自分の中で将来の糧として消化することで、一歩、また一歩相場道の階段を上がれることになる、とは思いませんか。

当然、負けトレードはある。しかし、もし、やるべきことをやって、それで負けたのなら、それは、何の問題も無いトレードなのです。
エントリーも納得行くポイントで、損切りもきちんと初期消火できているなら、それは合格点です。
先ほども書いたようにこれは、負けトレードではあっても、失敗トレードではありません。成功トレードです。

結果論ではないのです。

勝ったから良くて、負けたからだめ、ということでは決してない、と申し上げておきます。
それぞれのトレードの結果というのは、相場の気まぐれ次第なのですから、やるべきことをきちんとできたのかどうか、それが問題なのです。


一方で、ある人からこういうことを言われたことがあります。
「相場なんて結果が全てだ。そこにごちゃごちゃ理屈なんてない。勝てば官軍なんだ。」
確かにそういう一面もあります。

しかし、目をつぶって、エイヤー、と買ったものがたまたま上がった。損を頑張りとおして、幸運にも戻ってくれた。損を取り返そうとして、目いっぱい買った株が上がってくれた。
そういう運だけに恵まれて勝った勝利が本当の勝利と言えるのでしょうか。

投資活動・・・この1回のトレードというのは、これからやる1000回のトレードのたった1回目なのです。これからやる1000回のトレードの方が重要なのは明らかです。
将来の勝利に結びつかないたまたま勝った1勝にどれだけの価値があるというのでしょう。

どちらの投資スタンスが正しいと思われるのか、それはこれを読む皆さんにゆだねます。


さて、ドリームさんという方から、こういうコメントをいただきました。
「こんばんは。料理の例え話は良くわかります。
新鮮な美味しい食材はシンプルな料理が一番というのは私も同感です。
料理の基本は塩だと聞いたことがあります。
塩梅、昔から塩加減で料理の良し悪しが決まりますね。
ただ、時々ジャンクフードが無性に食べたくなるのはどうしてでしょう?」

これを読んで、しばらく考えていました。トレードだったらどういうことなのか。
ここまで読んでいただいている方ならもうおわかりだと思いますが、私は、シンプルな投資手法しか使っていません。
ドリームさんの言われる「塩味」です。これはすぐにわかりました。

使っている投資戦略の主なもの、具体的には、ブレイクと行き過ぎの逆張り。誰でも知っているありきたりの投資戦略でしょう。
ただ、素材の目利きが重要、と申し上げたとおり、素材に関して、良い悪いを判断する目を持っているのが違いだと思います。環境認識です。
アームの失敗例も単なる「ブレイク買い」です。

参考として、昨日のトレードの1つで、太平洋金属での逆張りの画像を添付しておきます。これは、快心の一撃でしたが、何故、こんなどん底で買えるのか、目先の天井で外せるのか・・・ですが、これも理屈は色々ありますが、何千というトレードを経験しての「職人の勘」としか言いようのないところがあります。


一方でドリームさんの「ジャンクフード」とは、相場においては何でしょう。これはちょっと考えてしまいました。

それで出た私の答えは「怪しげな必勝法」でした(笑)
宣伝文句を読むと、ついつい買いたくなるような・・・10戦9勝、99勝1敗、これで10万円を1億円にした!!、なんていう宣伝文句についつい引き込まれてしまって・・・

上達のプロセスこそ秘訣 その13

2008/05/18 Sun

一昨日のたかじんさんの番組で、柔道金メダリストの古賀稔彦氏が私の心に触れる一言を言っていいたのでご紹介したいと思います。

「プライドがあるから、多くの選手は自分の負けを認めようとはしない。そういう人はチャンピオンにはなれない。
チャンピオンになれる人というのは、負けても、それを認めて、敗因を分析して、次の試合につなげることができる。だから、チャンピオンを維持できる。」

「(柔道の)選手が育つ比率は、女子が有望。何故かというと、男子というのは、もともと弱い生き物だから、気力と根性を注入しないといけない。そうでないと、負けても、仕方ないとあきらめてしまう。
しかし、女子には、もともと持っている執念深さが凄い。負けたら本当に悔しいと思って必死で努力する。良い意味で、この執念深さが努力に繋がって、勝てるようになる。」


この古賀氏の一言を聞いていて、相場に対する姿勢も、同じ勝負に生きる者として、必要な姿勢だとつくづく感じました。過去の自分の失敗を振り返ってみて、無駄な回り道に、この負けを認められない自分が大きく足を引っ張っていたのを思い返していました。

負けを認める、というのは、プライドがある人間として、本当に辛いことです。
どうしても、周りの責任に転化したり、記憶から消そうと無視したりしがちです。
負けを認めないというのは、実は、NYが悪い、だとか、政治が悪い、経営者がだめだから損をしただとか、こういう言い訳だけではありません。

実は、こういうときの私の必殺技は、何と言っても「本業逃避拳」でした。
昔はいつもこの必殺拳を使っていました。
相場を志しておきながら、これがどれだけ相場の上達において、足を引っ張ったことか、今考えても、情けなくなります。本業逃避拳は、自分の人生設計においても、最悪の拳法でした。

「仕事が忙しかったから相場を見る暇がなかったのだ、悪いのは自分じゃない・・・(ちゃんと見ていたら勝てたはずなんだ)悪いのは自分じゃないんだぁぁーー!!」

「夢じゃ、これは夢なのじゃ、(こんなに下がった)相場は夢じゃ、もう相場は見ないで、フタをしておこう。ふたをして寝かせておけば、半年後には復活してるじゃろうて・・・フフフフフ・・・塩漬けじゃ、塩漬け祭りじゃ、そうすればこの呪いも解けるじゃろう。日銀の三重野のアホ。何でこういうときに金利を上げるんや。そもそも俺は、本業が忙しくて株なんか見る暇がないんじゃ。わかったか、このボケナス!!(と、儲かった時には、朝刊が待てなくて帰りの夕刊紙を駅で買って、ポケット電卓を叩いて毎日1円単位で利益の計算をしながらほくそえんでいる自分がいたのだが・・・)」


本業を隠れ蓑にして、相場から逃げていては、いつまでたっても今の状態が続くだけです。逃げていては、何の解決にもならないのです。

ケンカをしておいて、形成不利となったら、おかあちゃーん、と親の袖へ逃げ込むような子供になってはいけないのです。ひとりで立ち向かわなければ道は開けません。

相場を志しておきながらも、自分に対する言い訳をしながら、時間をただ無駄に浪費してはだめです。
人生は、自分で思っているよりも短い。今は若いと思っていても、年齢を経てから、振り返ったときに、意外とゴールは近いものです。そういうかえがたい時間を言い訳で無駄に過ごしていいはずがありません。

繰り返しますが、

相場の上達にはけっこう思っている以上に「時間」がかかります。

職人技なのですから・・・年単位です。
私のように下手をすると寄り道をしてしまい、技を磨くのに10年単位の年月が必要となるのです。

しかも、その逃げている時間というのは、上達がストップもしくは、退行している時間と考えないといけません。本気で相場に取り組んでいる時間が年単位、ということです。

だからこそ・・・

逃げたらいかん、逃げたらいかんのや!!

まず、素直に負けを認めるんや。そういう株を買った自分が全て悪いのや。上げ相場を見逃したのは、全て自分の責任なんや。

負けを認めて、何故、今回の負けを喫したのか、負けないようにするにはどうしたらいいのか。必死で考える、努力する、そういう姿勢がなければいつまでたっても、自分に言い訳を続けて、儲けられない自分と付き合わないといけないことになるだけです。

相場に必死でしがみ付いていくことでしか、道は開けません。


同じ話でちょっと観点が違いますが、女子、男子、ということについては、確かに男性というのは、淡白なのかもしれません。

ただ私はというと・・・実は結構負けるとダメージが大きくて、未だに酷く落ち込みます。いても立ってもいられなくて、ちゃぶ台があったら、星一徹のようにひっくり返したくなるような・・・マウスを画面に投げつけたくなるような状態になります。

今でも、負けたときには、家にじっとしていられなくて、外へ散歩に出て、黙々とただ歩いたりします。

こうして、昔は確かに失敗した時には隠れ蓑に逃げていたのですが、今では、そういう時ほど、古賀氏の言うように、必死で努力するようになっています。

これが本業なので、本業逃避拳が使えないのが痛い・・・(汗)

本当に悔しい。もう負けたくない。こんなに惨めな負けはいやだ。

そういう時には、生活費のプレッシャーも頭をもたげます。

もう稼げなくなったのではないか。もう自分はだめなのか。

家族の顔が浮かびます。明日は家族で橋の下で暮らさないといけないのか、と不安がよぎったことも一度や二度ではありません。
数多くのデイトレーダーがこのプレッシャーの押し潰されて、体を壊したり、本当に儲けられなくなったのを見てきています。
胃を壊して血を吐きながらトレードしているディーラーを私は知っています。

だからこそ、負けの原因追及、本を必死で読んでヒントを探して、チャートを何度も何度も見て、何故負けたのか、自分のどこに原因があったのか、どうすればよかったのか、戦略ミスなのか、実行力がなかっただけなのか・・・などなど、今では負けたときほど、飛躍のチャンス、きっかけを掴むことが多い、というのは私の実体験です。

その負けた瞬間、つまり飛躍のチャンスを逃げて過ごせば、また、飛躍のチャンスは遠のきます。もったいないです。

兼業という立場は、負けても本業の収入がある、という意味で、精神的には楽な立場があります。これは、本業への逃げを生みますが、一方では、専業のようなプレッシャーからは開放されているのですから、それだけでエッジがあり、精神的には非常に有利なのです。その有利の立場を生かして、腕を磨き、上手くなるために時間を使うことです。

目先の利益だけにこだわらずに、将来を見据えて腕をあげる、という観点を前へ出すこと、が大切だと思います。
初心者のころに勝った負けたという金額の何十倍、何百倍の金額が腕をあげるということによって手に入るわけですから、目先の小さな勝ち負けにこだわることは、本当にナンセンスなことだと思いませんか。
ちょっとばかりの本代はケチって、相場からは逃げてばかりいる、そうはなっていないでしょうか。

勝っているときというのは、淡々と売買しているだけ、だから、成長も少ない。負けの瞬間こそ、自分が成長するチャンスだ。今では強くそう思っています。



さて、こういう古賀氏の一言など、きっかけをヒント(触媒ということになりますね)に、こうやって色々と考え、思考の散歩に出るのが、私の癖です。いいときもあり、悪いときもありますが、相場人としては、良い面が多いように思います。

ものごとを表面的に理解したり、人の考えを受け売りするだけでは、「大衆思考」になってしまいますから、それでは、エッジを掴むことは難しいのではと思います。
1000人が反対していても、自分が正しいと思う考えに資金を託さないといけないのが、トレーダーですから。

この・・・エッジ(優位性)について、続きを書こうと思っていましたが、次回に譲ります。

というより、今は、野川軍曹のブートキャンプのことを書いているはずなのですが、どうも思考が飛躍して、あっちこっちに寄り道ばかりしています。
思いつくままに、つれずれに書いているので、こなうなってしまっているので、終わりがどこにあるのかさえ、自分でわかりません。
ただ、こうやって書いていると、自分の考えをまとめられて、嬉しいものもあります。これまでの自分の投資活動を総括する、ということもありますし。
もういちど、本筋に戻すようにしましょう。
タイトルも考えた方がいいのかもしれません(笑)

上達のプロセスこそ秘訣 その14

2008/05/18 Sun

エッジについて、くどくどと下手な文章を書いていたら、手元にとんでもない良書が到着。

タイトルは「トレーディングエッジ入門」です。デジャブです。
http://mauitrain.blog111.fc2.com/
2日で読んでしまって、こちらで褒めちぎっておきました。

それにしても、こんなこと、私のセコいブログで書くぐらいなら問題ないと思うのだけれど、本で紹介するなよな。
実際、プロのノウハウとして、とっておいてくれ!!と嘆いても後の祭りで、当然ながら私の説明より上手に書かれている。

しょうもない「相場必勝ノウハウ」情報商材が3万円、5万円もするのであれば、この本の値段を100万円ぐらいにして、会員限定にしてほしかった・・・

今から買い占めます(笑)

ただ、こういう本も表面的に読む人がほとんどなので、その本質を理解できる人というのはほとんどいない、ということがありますから、ちょっとは安心しているわけですが・・・つまり、この本を理解できる人というのは、既にこの本の内容をわかっている人だけ、ということになるので・・・

私も、自分が新しく学ぶ概念について、本を読んでも、最初は理解できないことがほとんどで、そのまま放置してしまって、結局は身に付かない、ということになってしまっています。
昔買った本を読んで、「あれ、こんなに重要なことが書いてあったとは知らなかった。」と思うことがしばしばありますが、こういうときには、自分がやっとその本のレベルに追いついたから、書いてあることがわかった、ということなのです。
本を読んで、すんなりと理解納得していれば、こんなに苦労することもなかったのに、ということがどれだけあったでしょうか。


今まで自分になかった概念を身に着ける作業というのはけっこう大変です。自分という頑強でかつ保守的なバリアーがあるわけですから、それを突破しないといけません。

赤ちゃんにように自分を白紙にして、素直に「学ぶ」ということができれば、人の成長というのは、死ぬ瞬間かで続けることができるでしょうが、実際には、年を経るごとに、頑固、頑強なよろいを1年1年と身にまとってしまっているのです。

私自身は、この頑固さというよろいをまとっている自分、ということを理解したうえで、新しいことを学ぶときには、無理やり自分にリセットボタンを押して、自分を白紙にして、赤ちゃんの心境で、新しいことを吸収できるように「努力」しています。
成長のためには、少しの努力が必要なのです。

頑固で自分の考えしか認めないタイプの人に、「あなたは頑固ですね。」と言うと、きょとんとして、「いえ、私は頑固だとは思いません。」と必ず返事がかえってきます。頑固さを認めないからこそ、新しいことを柔軟に吸収しようという努力もその必要性を全く感じないわけなんでしょう。
しかし、そういう態度は、損だと思います。せっかくの成長のチャンスを自分で摘み取ってしまっています。
何もかも受け取れ、ということではありません。一旦は、新しいものを受け止めて、そして考えればいい、そう思うのです。
受け入れること、そのものを拒否して、不要だと最初から決め付ける態度をしめす人は結構多いです。やはり年を取れば取るほどその割合は増えていきます。
基本的には、自分と違った意見は受け付けない。新しい考えは無視する、そういう態度です。
いわゆる「食わず嫌い」というやつです。食べないのに嫌いかどうか、どうしてわかるのか、と思うのですが・・・


一方で、わかりやすいのは、手法本です(笑)

昔は、相場本というと、私は「どんな手法が載っているんだろう。」という観点だけで読んでいました(汗)。
ですから、目新しい手法が載っていればいい本であり、大したことがない手法が載っていればそれはしょうもない本。手法が載っていないな本は、どうでもいい本。そういう分類をしていたものです。

全てのベースには、手法がありました。

今では、この手法本には、別の見方をしています。手法本は今でも買うのですが、それは、「使えなくなった手法」はこれか、という読み方です。そして、昔はこういうロジックも通用したのか、と読みます。決して、今からさあこれで大金持ち、とは読みません。


さて、このトレーディングエッジ入門には、相場のテクニカル的なエッジの説明だけでなく、何故、エッジが発生するのか、という本質的なところにまで考察が及んでいます。
この本を真剣に読んで、教科書として、しっかりと学ぶことによって、少なくとも、相場で負け続ける、ということはなくなるでしょう。年間を通じて、トータルでは「勝ち組」には入れるはずです。

チャートをパターンと理解するのではなく、その背景にあるものを考えることによって、答えが見えてくる、そういうポイントをこれだけしっかりとおさえた本はこれまでなかったと思います。

これが、私もこの先書こうと思っていた「相場の理解」という部分ですが、チャートの背景にあるものの理解が進むことによって、投資戦略というのは、人に教えてもらうことではなく、自分で考えることだ、自然に自分でエッジのあるポイントが見えるようになってきます。

ただ、何気なく書かれているので、読み逃す可能性があるかもしれませんが、ここがこの本をお勧めする一番のポイントなのです。

ここまでで出てきている投資戦略とエッジについての関係、などなど野川軍曹からブートキャンプで学んだことですが、これら今後説明しようと思っていることを言葉の関係を並べて先に書いてしまおうと思います。

どうして、先にこういうことを書くのかというと、手法という「トリガー」にあまりにもこだわりがあると、どうしても「手法」に押し込めて考えてしまう傾向が出るように思えたからです。

手法、いわゆるエントリーのためのトリガー、株の買い方、が一番上に来てしまうと、もしかしたら、全体像が見えなくなって、迷ってしまう可能性がありますので、先に全体の関係を書いておきたいと思いました。

これは、私も野川軍曹に出会ったときがそうだったのでよくわかります。要するにブレイクで買うんですね。それが手法なんですね。とにかく「手法、手法、手法」です。秘密のプロの手法は・・・というところにもっていこうとしてしまっていました。

それは、逆張りですか、ブレイクですか、とか、とにかく手法(トリガー)という概念で全てを片付けてしまいがちですが、投資戦略、というのはもう少し幅広く考える必要がある、というのが、野川軍曹理論の中核となることなのです。

ここのところがポイントなので、手法を読み取ろうと考えながら読む・・・「こういう手法だ」と決め付けて読むと、本質を見逃す恐れが出てきます。くどくどと御託を並べていて、要するにブレイクが言いたいだけなんでしょ、という感じで読んでしまうと書いている意図とは違う形になってしまいます。

ということで、軍曹の言うところの投資戦略の原則とは、そしてその概要とは、ということを簡単に書くと次のようなことになります。

①投資戦略を考えるにあたって、エッジがどこにあるのかを理解することは非常に重要。

②しかし、そのエッジを考えるには、まず、相場の本質的理解がより大切になってくる。

③そして、そのエッジを利用するための環境認識を行う。

④次に、その環境に沿って、エントリーのトリガー(手法)を決める。

⑤トリガーが設定できれば、エクジットの設定、すなわち事前に設定することになる2つの出口である利食いと損切りポイントの設定にあたる。

⑥実践トレードを通じて、環境認識にともなう例外措置やフィルターの設定、を考える。

⑦その全ての前提となるのは、厳格なリスクマネージメント。


ちなみに、この投資戦略の原理原則については、デイトレードでもスイングトレードでも、長期投資でも全く変わらないものです。

野川軍曹が最も厳格に定めているのは、実は、リスクマネージメントです。全てのトレードの大前提として、リスクマネージメントは存在します。
しかし、多くの方は、このリスクマネージメントについてはほとんど興味を示しませんから、私もあえて後回しとしています。


投資戦略というのは、これが1パックになった話ですが、多くの人が興味を示すのは、いわゆる手法・・・具体的には「株の買い方」であり、どこで買うか、ということでしょう。

先ほどの説明では、「トリガー」に該当しますが、これは、投資戦略の極極一部を構成するものに過ぎません。

手法(トリガー)にこだわらずエッジや環境を考えた方がいいんじゃないだろうか。

料理に置き換えてみましょう。

包丁にそうこだわらないでもいい。中華包丁でも出刃包丁でも柳刃包丁でも。それよりも素材の目利きやレシピ、出汁の出し方にこだわったほうがいいんじゃないか。


最後に先ほどの「トレーディングエッジ入門」からの引用です。

「迷いのトレーディングフェーズという段階がある。彼らは、どこかに秘密兵器やシステムや戦略や指標があって、それさえ手に入ればあれほどの恐怖や精神的な痛みをもたらした負けトレードをさけられることは間違いないと思っている。そして、それまでの負けトレードは、単にその秘密を知らなかったから起こったことだと正当化している。
つまり、すべきことは「その秘密」を探すことで、それさえあれば目標も夢もすべてかなうと確信しているのだ。
しかし、必死になってトレーダーとしての成功をお金で買おうとしていること自体が彼らを失敗へ導いている。
素人ゴルファーが練習場に行く代わりに600ドルのドライバーを買ってコースに出た結果、飛距離は10ヤード伸びたけれど林に打ち込んでしまうようなものだ。迷っているトレーダーが買ったパターンや、指標や、戦略には価値あるエッジがあるかもしれないが、それだけでは利益は上がらない。」

上達のプロセスこそ秘訣 その15

2008/05/19 Mon


前回の14を読んでいて、くどい上に、ひとりよがりな文章を書いてしまったものだと反省しています。少し修整しましたが、そもそも用語の定義など人それぞれですから、どういう解釈があってもいいわけで、たまたま私は、軍曹に習った定義を使っている、というのに過ぎません。

この「腕」ということをテーマにして書いているのですが、職人ですから、弟子が親方に「ここを教えてください」というと、「ばかやろ、こういうのは、仕事をつづけて盗むものなんだ!」「10年早い」みたいなもので、どうしてもそういう感覚を文章にすると、「くどい」となってしまうものだと、また、反省です。


さて、今回は、お約束の「エッジ」ということについての具体例を出していきたいと思います。

2003年から新興市場を中心として、猛烈な上げ相場がスタートしました。記憶に新しいところだと思います。この上げ相場は、2003年初から2005年の末まで、3年間続くこととなります。
画像は、JASDAQ平均の月足ですが、3年間で約3倍になる、という大相場が発生しました。

この猛烈な上げトレンドの発生、このトレンドが発生している最中は、どこかで買ってさえいれば儲かるわけです。どこかで売っていれば(空売り)損をします。つまり、上げトレンドという「エッジ」がここにあるわけです。
当然にこれだけトレンドが続くとわかっていれば、最初に買って、ロング・アンド・ホールドでいいわけですが、どこまでつづくかはわからないので、何らかの手法を使ってこのトレンドに乗っかっていくことになります。

この上げ相場の3年間に、多くの「にわかトレーダー」が誕生しました。色んな手法を駆使して、瞬く間に億という資産を作った若者も大勢生まれました。

この中のあるトレーダーは、高値を抜けたら買う「ブレイク買い」を推奨し、また、「ストップ高を買っておいて、翌日のギャップアップで売り抜ける」という手法を構築し、これが大流行しました。

また、あるトレーダーは、「イントラデイでの急落を狙って買い、そして反転したら素早く利食う。急落のポイントはフィボナッチリトレースメントを使う」という手法を使い億という資産を作りました。また、彼の成功に触発されて、数多くのにわか逆張りデイトレーダーが誕生しました。

また、あるトレーダーは、「当日の値上り率上位10傑を終値で買って、ギャップアップを狙い、翌日の寄り付きで手仕舞う」という手法で大金を儲けました。

また、別のトレーダーは、「当日朝9時過ぎの値上り率上位10傑を全て買い、前場の引けで手仕舞う」という手法を駆使して、大金を稼ぎました。

また、あるトレーダーは、「イントラで上昇傾向にある銘柄を引けで買って、翌朝ギャップアップしたところを利食う」という手法で大儲けしました。

また、多くのトレーダーは、「IPOを初日から全力買い」という手法?で、大儲けしました。

また、あるトレーダーは、「新興不動産株の全力買い」という手法?で、大儲けしました。彼は、銘柄選択について、本を出しました。

また、あるトレーダーは、「全体が急落し、25MAからの乖離が拡大した局面で全力買い」という手法で、大儲けしました。

これらのにわかトレーダーたちは、これらの「手法」を駆使して、相場を征服し、資金をどんどん増やしていける、というバラ色の人生設計をしたことでしょう。

自分の手法は、うちでの小槌だ!、この手法を駆使すれば金は幾らでも作ることができる、そう思ったバラ色の瞬間が、2005年の末だったと思います。

2006年に入りました。
自分の「手法」が儲けさせてくれたのだ、と信じて疑わなかった彼らが、その後も、同じ調子で売買を続けても、それは仕方がなかったことでしょう。

しかし、あれから2年が経ち、彼らの多くが消えてしまいます。
数多くのブログは閉鎖されました。大損を繰り返して資金を枯渇させた者、資金の大半を損する者、投資サイトで食いつなぐ者、投資情報を提供して逮捕される者などなど・・・さんさんたる状況になりました。

実は、彼らが気がつかなかったこと・・・それは、手法が優秀だったから儲かったわけではなく、環境が儲けさせてくれたという事実・・・そして、その環境の終焉、猛烈な上昇トレンドが終ったという事実、上昇トレントという環境が、エッジが消えた、ということだったのです。

ポイントは、「猛烈な上昇トレンドが続いていた」という環境にあったわけで、彼らの手法が優れていた、ということでは、決してない、ということにあります。

環境に対して、手法というものがいかに無力なものか、を思い知る瞬間だったでしょう。

環境さえ整っていれば、環境認識さえできれば、どこかで買って、どこかで売れば、儲かるわけです。それこそ適当に買って、2~3日後で売れば利益が出ている、そういう上昇トレンドというエッジがあったわけです。

また、この場合には、銘柄選択というのは、「それなりに」のみ重要であった、といえるわけで、やはり相場全体の環境の影響がほとんどであった、と言えるわけです。

この猛烈な上昇トレンドという環境にあったときに、その手法が「トレンドフォロー」であろうが、逆張りであろうが、ある意味、そんな手法など「どうでもいいこと」であったわです。ただ、どこかで「買いサイン」が出ればよかったのです。

さらに言うと、トレンドフォローの手法として、高値のブレイクであろうと、MAクロスであろうと、ボラティリティのブレイクであろうと、ボリンジャーのブレイクを使っていようと、それが「決定打」になったでしょうか。
高値のブレイクではだめだったが、MAのクロスでは大儲けだった、ということなどあろうはずがありません。どれもこれも、結果は、大同小異です。

トレンドがそこで継続してくれたかどうか、のみがポイントだったのです。

このように手法というのは、ある相場の環境に対して、飛び乗るための「きっかけ」「切り口」「入り口」を提供するにに過ぎません。

この「きっかけ」に過ぎない手法に、夢を求めて、ここに秘密、ノウハウがあるはずだ、聖杯がかくれている、といくら追い求めたとて、それは、はかない夢に終ってしまうということは、過去のカリスマたちが証明してくれています。

手法万能論者は、この入り口のきっかけをただひたすら追い求めて、答えの出ない世界に迷い込んでしまうことになるのではないでしょうか。


さて、エッジというのは、狭義には、「統計的優位性」と定義できますが、これ以外にも「優位性」を見出せるものは、エッジと定義したほうがわかりやすいかと思います。

ここまでの説明のとおり「トレンド」という環境は、一番わかりやすいエッジだと思いますが、エッジは、これ以外にも相場の色んなところに潜んでいます。

例えば、パニックによる急落、相場の行きすぎという環境・・・これもエッジになるでしょう。

また、225銘柄の入れ替えに伴うインデックスファンドの機械的売買を利用する、だとか、一部昇格に伴うTOIPX買い、などもエッジでしょう。

また、持ち株会が月末に決まって買いを入れてくる銘柄、というのもエッジが見えます。

オプションの時間的価値の減少もエッジです。

デイトレーダーは、相場に張り付いて、1ポイントの値動きも見逃しません。これは、他の兼業の投資家に対するエッジになるでしょう。他の投資家が見逃すような1ポイントの利益を得ることが可能だからです。

また、私は、6画面使っていますが、1画面の人よりエッジがあると言えるでしょう。

ディーラーの執行端末は、速いとすると、それだけでエッジです。

このように、エッジのある環境をいかに認識するか、そして、その環境の終わりをいかに認識するか、に全力を使った方が、飛び乗り方を研究するよりも、有意義ではないか、とは思われないでしょうか。

上達のプロセスこそ秘訣 その16

2008/05/25 Sun

今回は、こちらの別サイトの記事を参照してください。
http://mauitrain.blog111.fc2.com/blog-entry-25.html

本の紹介とともに、システムとデイトレードについてのポイントに触れてみました。

デイトレを将来はやっていきたいが、今は仕事もあって練習も無理、だとか、いきなり裁量でのデイトレードは重い・・・という方には、こういうロジックを使いながら、トレードをはじめて、実際にトレードすることによって、自分の心がどのように揺れ動くのか、ポジションを持つということがどういうことなのか、利食いとロスカットについて、など、実際に売買することによってのみ理解できること、体で覚えることできると思います。

システムトレードというだけでなく、デイトレードということの入り口という意味で、システムを使うというのは、ロジックに損切りが含まれますので、大きな損害を防ぐこともできるので、裁量から入るよりもいいのかもしれません。

このシステムは、記事でも紹介していますが、寄り付きと引け売買ですので、非常に執行が容易です。どんなに腕がなくても、執行に失敗する、ということはありません。ロジックどおりただ淡々と売買すればいいのです。
もちろん、デイトレといっても、張り付く必要はなく、兼業でも問題なく売買できます。

ロジック的にも記事で紹介しているように、しっかりしていますので、比較的安定しており、フォワードテストにもしっかり耐えており、カーブフィッティングも入っていません。

これで利益を出す、というところだけではなく、デイトレードという売買の経験値を積むこと、そういう意味でもつかえるのではないか、と思うところです。

miniを小枚数でやることによって、勝っても負けても大した額にはならないようにしておいて、結果ではなく、経験値を上げる、というプロセス重視でチャレンジをされてはどうでしょうか。

このNYに対する過剰反応の逆張り、というロジックは、システムを使わない多くのデイトレーダーもエッジのある環境認識として、注目しているものだと思います。
これは、前回で書いたところの「エッジ」の1つです。
当然、私もこのエッジを利用することが多いです。

だからこそ、先ずはシステムで入って、このエッジの性質を体で覚えて、それから、さらなる有効利用の方法論、デイトレーダーとしての超短期売買に活用できる環境認識への移行、など、使えるところは沢山あるものです。

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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

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