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執行は大切

2008/02/03 Sun

1つ前の「シオマネキとデイトレーダー 」の記事のコメントで、ザ作蔵さんという方が、執行の重要性についてコメントを書いていただきました。
ありがとうございました。

私は、「シオマネキとデイトレーダー 」を書いたのは、実は、執行の重要性については、前提として書いてしまったのですが、普段から激しいデイトレをやっていない方には、「何を左手なんて・・」と思われたのかもしれない、と改めて思いました。

実は、デイトレ、特にその中でも短期にあたる「スカルピング」と呼ばれる超短期のデイトレードをやる場合には、この「執行能力」というのは、手法やタイミングと同等、またはそれ以上に重要だ、ということなのです。

ほとんど、デイトレをやってみよう、という方は、そもそも執行などということをあまり意識されていないと思います。
手法、タイミングさえわかれば・・・そう思っておられると思いますが、執行、ということにも非常にポイントがあるのです。

東証3秒、大証1秒・・・というと何のことかおわかりでしょうか。
これは、板乗り、いわゆる注文を執行してから取引所に注文が通るまでの時間ですが、これだけのタイムラグがあります。訂正の場合は、さらに東証では2秒追加でかかります。

デイトレーダー以外の方には、あまりピンとこないことだと思いますが、この1秒、3秒、5秒、などという時間は、スキャルピングにとっては、とんでもなく重要になってきます。
東証で3秒かかる、ということを意識して、それを織り込んでタイミングを計らないと、注文を上手く通すことができません。
私はあまり売買しませんが、JASDAQは、さらにちょっと変な板の乗りをします。すぐに特気になりますし・・・

執行した瞬間に、失敗ということがわかったりすると、即損切りに入りますから、エントリーから損切りまで、早ければ15秒以内に終ることもあるのが、スキャルというものです。

そういったことから、執行でのちょっとしたまごつきが致命傷になることもあるわけです。

0.1秒、と前の記事で書きましたが、そういう1秒以内の攻防で、執行を失敗したために、その日の最大トレードを逃した、ということも多々出てくるわけです。

さて、執行に失敗して、取れるものを逃した・・・ということは、実は、非常に大きな問題を抱えていることになります。

というのは、結果として失敗するトレード、すなわち逆行されるケースというのは、エントリーに失敗することは少ない、つまり、確実に入れるということなのです。

逆に、上手く儲かるトレードほど、エントリーに失敗することが多い。

ということは、結果として失敗するトレードには入れても、儲けられるトレードには入れない、という最悪の事態を招くことになります。

というより、そういうことがベースとしてあるので、いかにして、エントリーに失敗しないのか、ということにしのぎを削っている、といってもいいでしょう。

もし、自分のいいと思った銘柄で、執行に失敗しなかったら、日々の利益は数倍に膨れ上がるでしょう。
つまりは、こうやって日々トレードしている立場でも、執行には常に失敗しているということなのです。ただ、その失敗を含めてもトータルとしては利益に持っていけるだけのスキルが要求されるのがデイトレだということなのでしょう。

言い遅れましたが、スキャルピングをメインとする短期のデイトレードでは、指値を基本とします。というのは、1ティック(1ポイント、1円)、2ティックというのは、非常に重要、というより、この1ティック取りというのが先ずはスキャルの基本だということだからです。
ちなみに成り行きは損切り時のみの利用が基本となります。

とりあえず、デイトレードをしたい、という方は、時間のかかるスキルが必要な「執行」について、トレーニングをされてはいかがでしょう。

左手テンキー、または左手マウスの訓練、執行の要領、タイミングの体得など、これらデイトレの職人技を体に馴染ませるのに早くても3ヶ月、通常では6ヶ月から1年はかかると思います。

これは、もう理屈ではありません。ただただひたすら体に覚えさせること、野球の素振り、テニスの壁打ち、ゴルフの打ちっぱなし、と同じことで、これができないと先には進めませんので・・・

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リスク認識の甘さにびっくり

2008/02/09 Sat

改めて、録画しておいたNHKクローズアップ現代でやっていたサブプライム問題の特集を見ていて、あまりのリスク認識の甘さにびっくりしたことや、気が付いたことがあったので、ちょっとメモっておいた。


サブプライムローンの住宅ローンに占める比率は13.7%

アンジェラ・ロバートソンさん・・3人の子供がいる。サブプライムで4000万円の借金をして家を購入。年収400万円。返済は当初月25万円だったのが、現在40万円、来年には51万円になるという。本人曰く「ローン会社に裏切られた。こんなことになるなんて予想もしていなかった。」

スコット・ブラウンさん・・3300万円の借金で家を購入。月収45万円だったが、不景気で収入が減少。ローンが払えないようになった。プール付き。別のローンで車2台、モーターボートを購入。

このローンの前提は、住宅価格が上がり続けるということでがあった。

リスクに対する感覚が麻痺していたのです。これまでは、焦げ付きが少なかったので、突然それが増えたことに誰もが驚かされました。リスクに高い人に融資すれば、それだけ焦げ付くリスクも高いという当たり前のことを皆が忘れていたのです。

BNPパリバ・・・我々はすぐにサブプライムの証券を売りに出しました。しかし、全く売れませんでした。こんな事態は世界でここ何年も起きたことが無かったのです。そのくらいとにかく稀なことだったんです。

90年代半ばからの住宅ブームが続いていた。2000年以降は年10%の住宅価格上昇で、人々はこぞって家を購入した。

バブルの最中には、それをバブルと認識するのは難しい。

バブルは、はじけて初めてバブルと言える。

バブルは色々と違った形で繰り返される。当事者は、企業であったり、個人であったり。商品は、株であったり、土地、債券であったり。常識で判断することが大切。



この特集を見ていて色々と感じることが多かった。以下私の思ったことですが・・・

一番感じたのは、あまりのリスク認識の甘さ、だ。確かに今となっては、結果論でものを言っているので、現場ではわからなかった、と言われるかもしれないが・・・

さらに、サブプライムローンの住宅ローンに占める比率は13.7%ということだけれど、もし住宅価格がさらに下がるようなことがあったら、プライムローンにまで焦げ付きが広がる恐れがあるのでは・・・とか。

一方で、もう1つ大きな問題としては、10年以上前から言われていたようにアメリカ経済、ドルの問題、国も個人も借金まみれで、貿易収支は大赤字、その中での旺盛な消費。世界の需要を一手に引き受けてきたアメリカはどうなるのか。借金と赤字をひたすらドルを刷って、相手国に持たせて維持し、その相手国のドルは、アメリカ国債の投資に回るという借金の肩代わり回転を続ける、そういう脆い機軸通貨のドルの構造がついに破綻し始めているのではないか、とか。


さて、いくら楽観的で脳天気なアメリカ人でも、年収400万円で月50万円の借金返済がわかっていて何故そういう借金をどんどんするのか。

家のローンだけでも大変なのに、さらに借金して車を2台、モーターボートなんか買うなよ、と突っ込みたくなる。

確かに貸し手については、ローンを転売するのだから、ノーリスクで、どんどん貸すのはわかるのだが・・・

日本人的には、ありえないローンだという感じだったのだが、ここで1つのポイントがある。

それは、サブプライムにかかわらずアメリカの住宅ローンの全てが「ノンリコースローン」だということだ。
これは、あまり報道されていないけれど、日本人がこの問題を理解するには、非常に大切なポイントだと思う。
では、このノンリコースローンというのは、何物なのかというと、「借金は担保物権に限定される」、ということだ。アメリカでは、これは当然のことらしい。

つまり、借金が返せなくなったら、家を渡せばそれで全てが終わりになる、そういうものだ。
家さえ渡してしまえば、それで全ては済んでしまう、そういう借金の仕組みをこのサブプライムローンは持っている。

だから、お気軽な借金が可能となる。

そう考えると、要するに彼らは、家を買うときにそもそも働いて返済する気がないのでは、とも思ってしまう。家は年10%で上がり続けるのだから、適当に住んでいて、転売すればローンも返せてお釣りも来る、そういうことを繰り返せばいい、そういうお手軽モードだったのではないだろうか。

これは、同じ借金で考えると、株の信用取引も同じだろう。信用、つまり借金で株を買う、そして、ほとんどの人は、現引きするのではなくて、転売して差金を清算する。値上がりすれば利益だ。まあ、この場合は当然、信用取引は「リコースローン」だが・・・

年10%確実に値上がりする土地だったら、借金して買っておいて、転売すれば利益になる、そして、快適な家にも住める、万が一、ダメだったら家を渡せばいい、こんないい話は滅多にないのではないか、そう思った。私がアメリカ人だったらやっているかもしれない。

そして、この膨大なリスクは全て貸し手にかかるはずなのだが、その肝心の貸し手は、ローンを第三者の売り払ってリスク無し。結果、サブプライムローンの買い手となったファンドや銀行が全てのリスクを背負うことになった・・・これがサブプライムローン問題のポイントなんだろう、と勝手に解釈している。


それにしても、金融工学では、最先端を走っているはずの欧米の金融機関の何と言う脆さだったのか、と本当にびっくり。あまりにもリスク認識が甘くはないか。

そして、その言い訳が振るっている・・・

「こんな事態は世界でここ何年も起きたことが無かったのです。」


私の職業は、「投機家」だ。
だから、常に様々なリスクと向き合っている。そして、積極的にリスクを取らないといけない時もある。
しかし、こんな無様な言い訳だけはしたくない、といつもいつも思っている。

これまで経験したことがない、ここ100年で初めての出来事。こんなことは1000年に1回しか起こらないはずだ・・・ということが常に起きるのが相場なのだ。

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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter:
@aranami718

旧ブログ:

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

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