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茨の道 その1

2010/01/10 Sun

正月早々、結石に倒れてしまって、日頃の不摂生を深く反省する日々を過ごしていました。
お見舞いいただいた皆様改めてありがとうございました。

こうやって病気になってみて、恥ずかしながら改めて「健康」ということのありがたさを思い知った私でした。

嬉しい経験ではありませんでしたが、この経験があって改めて思ったことは次のようなことでした。

病の苦しみ、というは何を置いても最上級のものです。これに比べれば、仕事のこと、トレードのことなど、こういう悩みでいられるうちは「嬉しい悩み」なんだろう。

改めて、今、病で苦しんでおられる皆さん、ご回復をお祈りしております。病気のことって、本当に辛いです。自分がそうなって初めて、人の痛みもちょっとだけわかった私です。

失って初めて知る「日常生活」のありがたさ、って実感します。何気ない日常って、実は結構「幸せ」だったりします(笑)





こういうことを考えていて、改めてこのブログの趣旨を思っていました。

私は、そもそも自分の感じたことやトレードで思ったことを記録にして置こうと思って、こうやってブログをはじめたのですが、そのうち、トレードの本質とは何か、ということを探すことを主旨とするようになっていました。

また、人に何かを伝えよう、としているようにも感じていましたが、それが何を伝えようとしているのか、漠然としていたようです。

今回、病気になったときにこのブログのことを考えていて、何を伝えようとしているのか、色々と考えていたのですが、「失って気がつく」ということでを改めて思いめぐっていました。

そういうときに、ふと思ったのは、自分がやってきた「やらなくてもいい苦労」の数々でした。

皆さんにお伝えしたいことで、私が一番強調したいのは「やらなくていいことをやるな!!」ということです。

私が初心者のころに、こういうアドバイスをもらえさえすれば、あんなに辛かったことや、やらなくていい苦労の数々はなかったのに、と今振り返って、当時の自分に言えることを書いていこうと思います。

病気をして、ちょっとは人の心もわかった私です(笑)

寄り道さえしなければ、努力を積み重ねさえすることによって、ゴールも見えます。しかし、無駄な寄り道ばかりしていては、いつまでたってもゴールは見えません。

また、寄り道の途中で、大勢の仲間が死んでいきました。辛い別れでした。しかし、それも単なる「誤った先入観に基づく犬死」だった、と死人に鞭打つように言いますが、実際にそうなのです。

単にゴールに決してたどり着くことのない方法論を信じて、誤った努力を続けて、死んだだけです。

これは、犬死に以外のなにものでもありません。

誤った道を正しいと思いこんで努力に努力を続けていたのです。

今思えば、私自身も含めて・・・ただの「アホ」です。


ということで、新シリーズ「茨の道」がいよいよスタートです。


私の相場暦は、もう30年近くになります。長さだけでは超ベテランです。
これだけの経験を積んでいるのなら、もうあらゆる相場の裏表も知り尽くしているのだろう、そう初心者の方なら思われるでしょう。


しかし・・・

私の30年の大半は、実は次のようなことに費やされていたのです。

①そもそもいくら頑張ったとしても、山頂には決してたどり着かない空しい道を懸命に歩んでいた。

②一見すると山頂への近道に見えるネオンがきらきらした道に入って、ただひたすらぐるぐると空しい富士に樹海を行ったり来たりしていた。

③そのようなネオンきらきら道は、本当に魅力的であり、呼び込みも激しいので、ついそちらへ入ってしまう。

④ネオンきらきら道であっても、たまに「間違って」大儲けしてしまったりする。それが「最悪の経験」となって、さらにネオンきらきら道で努力することを自分で「確信」してしまい、泥沼にさらに嵌ってしまう。

⑤本当の登山道は、誰も登っていないし、細くて地味なため、見えていても、無視してしまう。また、こちらを案内するガイドも誰もいない。

⑥一方で、ネオンきらきら道は、大勢の登山者で溢れており、ガイドの証券業者や相場本の多くがこちらを薦めるので、多くの初心者と同じで、自分もその流れに乗ってしまう。

⑦「ネオンきらきら道必勝攻略ガイドブック」が、巷で数万円などで売られており、つい「ちょっと高いけど、これを買えばすぐに頂点にたどり着けるんだ」と思って買ってしまうが、ほとんどのガイドブックは、やはり所詮はネオンきらきら道本でしかない。これらの多くの筆者は、ネオンきらきら道を究めただけの人たちだとわかる。



ということでして(汗)

私は、実は、ちょっと隠していたのですが、ここで発表してしまいます。

「ネオンきらきら道」研究に関してこの道30年。
全ての裏道を撃破しているといってもいい。山頂には決して辿りつけないであろうネオンきらきら道の「大家」である。

頭が高い!!

(続く)

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茨の道 その2

2010/01/23 Sat

ネオンきらきら道の「大家」という激白からスタートしたわけですが、私がこの先、トレードで食っていけなくなったら、このネオンきらきら道の「大家」であるという経験を活かして、初心者が喜ぶであろう「ツボ」を抑えた、かゆいところに手が届くような情報商材を一部5万円ぐらいでいくつか作って悠々自適になる計画をこっそりの練っているんです。そのときには是非購入を(笑)

このやり方さえ知れば、あなたも3日でプロトレーダー

(あなたは単にやり方をしらないだけだ。プロは知っている。そのプロのノウハウを余すことなくお伝えする。)


こんなノウハウがあったのかと驚くプロファイリング投資法

(10年間のバックデーター付)


秘密のエッジを簡単に発見できる方法、プロはこれを使っている

(ボリンジャーバンドをMACDを駆使して如何にしたら相場の転換点を見つけることができるのか。これに一目均衡表を使って、完璧な相場の転換点を見ることが可能となるのだ)


勝率90%のトレード戦略、金融工学を駆使したプロのノウハウ必勝法

(アメリカでの最先端金融工学を駆使して、裁定理論から相場を分析する。人工知能がもたらした最先端の技術でヘッジファンドは相場を操っている。そのノウハウを貴方にも提供しよう)


と今から準備しておこう(笑)





さて、素人受け、ということ。何故素人受けなのか。

儲からない人が何を考えているのか。それは、自分が過去に歩んできた道なので、実は、見えるところがあるんです。

既に私は大家ですから、全て「経験済み」なことです。

ここをもう少し詳しく書いてみます。


自分が「正しいやり方」だと思い込んでいる限りにおいては、思い込んでいる方法論を修正することは、ほぼ不可能です。

多くの投資家は、「どうすれば相場で勝てるようになるのか」を探しておられることと思います。

しかし、その探している基準が、自分なりの「こうすれば勝てる」という基準なので、そのフィルターに引っかからないと、「スルー」になる。

基本的には、その「こうすれば」というのは、具体的に書くと、

「エントリーの方法」

を探しているのだと思います。

つまり、「エントリーの方法」「株の買い方」がわかれば、「相場で勝てる」と思っているので、それを探し続けることになる、わけです。

エントリーの方法を見つけること = 相場で勝てるようになる

という方程式があるのが、初心者の特徴です。

しかし、それは「勝てない初心者が考える勝てる基準」である、ということなんです。

それを何年もかけて探し続けて、結果、辛い結果を突きつけられるまでは、自分がやっていることが誤っている、となるかで続けることになります。


実は、これが、相場で勝てるようになるには「大損を」「繰り返し」経験せねばならない理由でもあるのです。


これを初心者の段階で、自分で考えて修正することは、ほぼ不可能と言える、自分の経験からそう私は断言します。

また、私の周りでも、「大損を繰り返し経験せずに儲かるようになった人」は、「ほぼ皆無」です。

(超一部の例外あり!!)

さらに悪いお知らせですが、「大損を繰り返し経験さえすれば」「儲かるようになるのか」と言えば、全くそうではなく、90%以上の人は、大損を繰り返し経験して、そのまま相場から身を引くことになります。

大損を繰り返し経験して、その結果、「自分の考えていたこと、すなわち、エントリーの方法さえ知れば勝てるようになる、という思い込みは幻想であったのだ」と理解した人が、次のステップに歩を進める鍵を手にいれますが、そういう人は稀です。

さらに、次のステップに進んだとしても、さらなら難関が待ち受けています。


とまあ、こういうことを読んでも、自分が正しいと思っていることは、「世界の誰が何と言おうと正しい」のですから、私が何を言おうとしているのかは、「儲けられるようになった人」にしか伝わらないと思っています。


あくまでも、俺は、「相場で勝つために」=「正しい株の買い方」の方法を探すんだ!!

それを見つけた人が、勝者なんだ!!

頑張ってください(笑)


これは次のような例えがわかりやすいのかもしれません。

料理修行に帝国ホテル料理人見習いに入った。
その修行とは、まずは包丁磨きや下ごしらえ、皿洗いなど、ベースとなることを繰り返し繰り返しやることからスタートし、調理場の中で時間をかけて修行を積む、となるでしょう。


では、独学で料理人を目指したとすると、まずはじめに何をやるでしょう。
フランス料理のレシピ本を買ってきて、見よう見まねでフレンチを作ろう、とするのではないでしょうか。

そして、上手いフレンチが作れなければ、「レシピ本が悪い」「もっといいレシピ本を買ってこなくてはいけない」となるでしょう。

「これを読めば、あなたも3日で一流シェフになれるレシピ本」
という本があればベストでしょう。それが初心者の探す本でしょう。

こうして、いいレシピ本を探すことが = 料理が上手くなることだ、という理解に基づいて、頑張って「フレンチが上手くなるコツ」探しに明け暮れることになります。

また、ママさん料理教室に入って、いきなり「楽しくフレンチ」を作ることを「勉強」するのでしょう。

料理とは、勉強して「上手く」なるものだ、と信じて疑わない。

しかし、独学で勉強して、レシピ本を読んで、ママさん料理教室に10年通ったとして、一流のシェフに、料理人になれるでしょうか。


普通に考えたら、楽で安易な道、いきなり頂点を目指して、料理本を猿真似する、という方法論「ネオンきらきら道」に飛びつくのが頭で考えたら普通でしょう。

地味で辛い基礎からの訓練や目利きを鍛えるための日々の繰り返しなど、やる気が起こらないのは、普通のことです。

こうして、素人に毛の生えた10年料理を研究した素人、が誕生です。しかし、素人は何年勉強しようと素人料理しか作れないものです。
何故、素人は永遠に素人であり、プロはプロなのか、ここにヒントは無いでしょうか。


相場においては、特に修行の場がないこと。自分で気がつかねばならないこと。そもそも上達の方法論が一子相伝になってしまっていて、後世に伝えられないようになっていること。などがあり、上達のプロセス、というのは、ほとんど知られてはいませんし、興味ももたれないのが普通です。

相場教室や商材もありますが、大半は「ママさん料理教室」の域を出ません。
そこでは、(負けている)大衆が望むものを提供しており、マニアックなプロコースなどどこをも見渡しても見つかりません。

何故なら、数の上で圧倒的に多いのは、「負けている大衆投資家」であるのだから、彼らの望む「勝てる方法」を教えることは、手早く売れ筋になること、なのは明らかです。

数が圧倒的に少ないプロ向けなど、そういう地味なものを出したとしても全く売れない(笑)

(続く)

茨の道 その3

2010/01/30 Sat

■哲也の旅その1

哲也が相場に興味を持ったきっかけは何だったのだろう。

何かの機会で相場に興味を持つ。
本かもしれない、ニュースかもしれない。
FXで大儲けした話を聞いて、自分もあやかりたい、と思う。
素直な感情だろう。
または、友人に誘われた、ということもあるのだろう。

とにかく興味を持った。
本屋に行ってみる。色んな本が置いてある。雑誌もある。
哲也は、熱心だったので、ここで何冊か買って読んでみることにした。

「どうやら、チャート分析をすることによって、相場が見えるらしい。儲かるようになるらしい。」

ということを理解した。

そして、チャートを勉強して、数ヶ月、迷った結果、入門書を読みながら、証券会社、FX会社に口座を作る。

最初はデモでやってみたりする。チャートを見ると、入門書にあったとおり、トレンドを描いている。

ここで買って、ここで売れば、利益になる。
逆張りなら下がったところで、順張りなら抜けてきたところで買えば利益になる。

後でチャートを見ると、どうやらそんなに難しくもなさそうだ、と思う。
色々とやってみる。だんだんとチャートの見方もわかってくる。

さて、いよいよ実践だ。
入金も済み、いつでも売買できる。しかし、なかなか踏みきれない。迷って、2週間が経った。

ようやく決心がついた。デモでは上手くいったのだ。チャートだって読めるようになっている。と自分に言い聞かせる。

入門書にあったようなポイントで、思い切って買ってみた。
手から汗がにじんだ。
ちょっとした値動きで心臓がドキドキする。
上がったり下がったり、これはデモでは感じたことのない緊張感だ。

買った株は、一進一退を続けながらも、無事上がってくれた。数日が経った。気がつけばもう3万円もの利益になっているではないか。

早速利食いした。

「意外と簡単に儲かるものだ。」

そう感じだ。

クリックするだけで、何万円というお金が手に入ったのだ。
思わず、笑いがこみ上げてきた。

それから何度かやってみた。
なんとなく上がりそうだ、とチャートを見て思っているところで買ってみたりしたら、また利益になった。

「俺はまだ相場を始めて1ヶ月しかたっていないというのに、もう何万円もの利益を出しているんだ。とすると、もう少し勉強すれば、もっと稼げるようになるんじゃないのか!!」

とまた・・・にやりとした。

周りを見ると、もう何年も相場をやっていて、儲からない、と言っている友人が、愚かに見えた。

俺は、たった一ヶ月の経験しかないのに、これだけ利益になっているんだ。何年もやっていて、何を勉強しているんだ!!

何も知らないのにこれだけの利益なんだ。この意味がわかるか。もし、もっと勉強すれば、これはもしかして凄いことになるかもしれんぞ!!いや、きっとなる。凄いことになる。

俺ならきっと・・・とまた、哲也はにやり、とせずにはおれなかった。


彼の30年間の人生経験から、勉強すれば進歩すること、は理解していた。
小学校1年生よりも6年生が偉くなっている。これはあたり前なのだ。

また、仕事を始めて最初は失敗ばかりしていたのが、何年かすれば、いっぱしの仕事ができるようになる。
そういうことも理解していた。

学生時代のバイトでもそうだ。最初はまごまごしていたのが、1ヶ月もすれば、いっぱしの仕事ができるようになってくるものだ。
勉強と経験を積めば、知恵は付いてくるし、仕事もわかってくる。そうすれば・・・

だから・・・

相場でもその経験則は活かされるはずであるのだ。

俺は何も知らないのに、こんなに儲かった。もっと知識を増やせば、利益もそれに比例して増えていく。

そう彼が思っても何の不思議もない。

(つづく)

茨の道 その4

2010/02/02 Tue

■哲也の旅その2

こうして彼の猛勉強が始まった。

こんなに勉強するのは受験勉強以来かもしれない。

彼が集中的に買った本は、テクニカル分析の本や「具体的な」エントリーが書いてある本に集中した。

何故なら、概念的な話や投資心理など、そんな抽象的なことで、相場が儲かるはずがない、と思っているからである。

マネーマネジメントとかいう概念もあるようだが、それは「儲かるやり方」をマスターした後で読んでみよう、と思った。

とにかく、何十冊と本を読んで、「儲かるやり方」をマスターしようと明け暮れた。





情報商材も買ってみた。4万円と安くはなかったが、色んな「商材検証ブログ」で特に評判がよかったものだった。

当然哲也が興味があったのは、「具体的な売買ポイントを明示するようなもの」だったので、その基準で選択したのだ。

宣伝サイトには、夢のような体験談がてんこ盛りであった。
これを知ったことで、半年でプロになった。
50万円があっという間に500万円になった。
負けていた私がこれを知って勝ち続けています。
など。素晴らしいではないか。

さらに色々と見て回った検証ブログに次のようにコメントされていたのが哲也はとても気に入ったのだった。

「この商材は裁量ではあるが誰がやってもほぼ同じポイントで売買できる。」

「サラリーマンで時間がなくても、この商材の方法でなら売買が可能だ。」

「この商材は、王道のやり方であり、とても勉強になる。」

どきどきしながら、商材を読むと、どうやらボリンジャーバンドとMACDとストキャスティクスを組み合わせて見るようなことが書かれていた。
何かややこしいが、そういう見方が大切なのだろう、そう思った。



魅力的な宣伝と、検証ブログでも評判の別の商材も購入した。

そこには、平均足とボリンジャーバンドを組み合わせてエントリーする方法が書かれていた。
どうやら「平均足」というものがとても人気があるようだ。


しかし、どちらの商材も、何かこう・・・哲也が期待したものとは少し違う気がした。

それに宣伝サイトにあったような凄い利益が出るとは、初心者の哲也でさえとても思えなかったのである。

色んな本で読んだことの単なる延長線上のような気がした。

そう、内容が「ありきたり」なのだ。
哲也が期待しているものとは、ちょっと違うのだ。

哲也はまだ初心者であったが、それがわかった。

買う前までは、黄金色に輝いていた2つの商材であったが、実際に買ってみると、どちらもその輝きはどこにもなかった感じがした。

正直、哲也はがっかりした。
実際に商材の内容を見て、輝きがなくなった内容のとおりにやってみる気が起きなかったのである。

しかし、これらの商材を本気でやってみれば本当に儲かるのだろうか、ちょっと悩む哲也であった。

(注:ほとんどの商材は、概ね宣伝文句を読んで、買うかどうするか、迷っている時が華。買ってしまうと、「知ったら仕舞い」となる(笑))





さらに某有名トレーダーのセミナーにも行った。

セミナー代は7万円と安くはなかったが、話を聞いて、彼は興奮を抑え切れなかった。

どうやらそのセミナーは、「儲かるやり方」を教えてもらいたい、という彼のニーズにがっちりとはまっていたようであった。

「すっ凄い。これがプロのトレードなのか。話の内容の端々まで身に染みる。興奮して泣きそうになった。おまけにこんなに丁寧にエントリーなど売買戦略を教えてくれるなんて、俺はなんて幸せなんだろう。ついに俺は金鉱脈を掘り当てたのだ。明日から俺も一流トレーダーの仲間入りなんだ。」

彼は週末にそのセミナーを受けた興奮で、その晩は眠りにつけないぐらい興奮したのだった。

こんな武器を手に入れてしまって、俺はもう、俺はもう・・・勝ったもう同然だ!!ここで勝利宣言させてもらおう。俺は相場に勝てる。確実に!!

月曜日の相場が何と待ち遠しいことか・・・

彼には夢と希望があふれていたのである。

(つづく)

茨の道 その5

2010/02/05 Fri

■哲也の旅その3

セミナーに行った晩、哲也は過去のチャートを色々と見ながら、セミナーで教えてもらったパターンをチャートに当てはめていた。

当たっている、驚くほどに当たっているぞ!!

嬉しくなった。とにかく、こんな手法を教えてもらって、勝つことが約束されたようなものだ、と思いながら眠ることができなかった。

さて、月曜日、早速、パターンが出た銘柄を買ってみた。

どうなんだろう。時間が経過する。

しかし、哲也の期待とは反対にその銘柄は下がり始めたのである。

必勝パターンであるはずなのに・・・

こんなことも当然相場だからあるのか、とは思ったもののもう少し頑張ってみたが、翌日さらに下落。たまらずに損切りした。

セミナーで口を酸っぱくして言っていたこと、それは

損切り

だった。

これだけは守ろう、そう哲也は考えていたのだ。

翌日、哲也が損切りした銘柄は、哲也が損切りしたところを底にして、急反発し、高値を大幅に抜けた。

やっぱりパターンは正解だったのだ・・・

自分が損切りするのを待ったようにして反転した相場を哲也はちょっとうらめしかった。

これは忘れて次の銘柄を探そう。

こうしてセミナーのパターンで再び買い。しかし、またまたそこを天井にして反落した。

またか・・・

自分が買うのを待っていたかのように反落する相場・・・

何故なんだ・・・

その後、何度か仕掛けるが、何故か損切りが続く。

そして、5回目の買い。するといきなり上がった。

利益が出てきた。前の4回の損切りを上回る利益になった。そして、しばらくするとさらに相場が伸びて5万円の評価益が出ていた。
どうする・・・しばらく見ていると、どうもそこを頂点として下げ始めたようだ。
しかし、目先の押し目だろう、そう哲也は考えたものの、気になって仕方がない。仕事の合間に何度も携帯で株価をチェックする哲也であった。
株価はさらに下がってきた。ついに5万円の評価益は2万円まで減少。辛抱たまらずに哲也は売って利益を確保することにした。
しかし・・・これでも利食いなのだ、よかった。
するとどうだろう。哲也が売ったのを確認したかのように、相場が反転し、何とあっという間に高値を更新し、さらに続伸するではないか。
今まで持っていれば10万円の利益だったのか・・・と皮算用する哲也であった。

上がっているうちに利食いしないと利益が減ってしまう。そう考えて、次のトレードは、上がっているうちに素早く利食いした。

よかった。

次のトレードは、損切りとなった。しかし持っていればそこで反転して利益になっていた。
そこで、哲也は、「損切りをしばらく引っ張ろう」と考えた。
待っていれば戻ることが多い、ということに気がついたのである。

次のトレードでは、ちょっと下がり始めたが、損切りせずにおいた。
これまでのパターンからすれば、ここらで反転するはずである。

しかし、信じられないことが起こった。
たまたま今回は、急落したのである。信じられない。見る見る損が膨らんでいく。

哲也は、損の大きさにびっくりして・・・

損切りができなくなった

そんな哲也をあざ笑うかのように相場はさらに下がる。

こんなに損したら、もう売れない。しばらく頑張るしかない。

そう考える哲也であった。

しかし、セミナーでは「放置プレイ」を教えていたのであろうか。
これは、哲也オリジナルの売買戦略であったのである(笑)

さて、歯車が狂いだすと、ドミノ倒しのようにやる銘柄やる銘柄損が出てくる。

最初は1銘柄だった「塩漬け銘柄」が気がつくとどんどん増えていって、5銘柄にも膨れ上がってしまっている。

あれだけできていた「損切り」が何故かできなくなってしまった。

セミナーでは、「損切り」ということを繰り返し言っていた、ということは理解していたのだが、気がつくとこんなことになってしまっていた。

ちょっとだけ、後1日、後1日とやっていた結果であった。

結局、この哲也の塩漬け株は、どうなったのか。

その後、相場全体が急落し、恐怖で哲也は投げたのであった。

当然、そこを底にして相場は急反発する。




さて、手痛いダメージを受けたが、哲也には資金がまだ半分以上残っている。

自分なりについ引っ張ってしまったことを反省し、これからはきちんと損切りしよう、そう決意する哲也であった。

しかし、セミナーでやっていた「必勝パターン」は全然だめじゃないか、どうなっているんだ、と思い悩む哲也であった。





そうこうしているうちにあっという間に1年が過ぎた。

その間、哲也は相場の勉強を続け、そして売買を懸命に繰り返すが、何故か利益にならない。

相場を始めてすぐのころに「相場って意外と簡単だ」そう思っていた哲也であったが、結局1年間で資金を大きく減らして半分にしただけで終わった。

さらに必死で勉強している。

知識も経験も1年前とは全く違う。

しかし、結果はついてこない。

何が足りないのだろうか。何故結果が出ないのか。


○色々とトレードの知識を蓄積し、本も山ほど読み、商材も買い、セミナーにも行った。
そして、自分なりに考えてやってはいるが、自分でこれが上手く行くと思っていることで、全くといっていいほど利益にならない、というよりも、むしろ損失が出る、と言ったほうがいい。


○色んなことを覚えたはずだ、何も知らなかった1年前、半年前、とは明らかに違う、しかし、結果は全くといっていいほど付いてこない。


○順張りがいい、逆張りがいい、あれがいい、これがいい、プロはこう言っている、そんなこんなを取っ替え引っ替え必死で試している。
もうやりつくしているといってもいい。この1年間、寝食を惜しんで勉強している。なのに何故結果がでないのか。


○テクニカル分析、チャートポイント、損切りなどのリスク管理、それなりにきちんとやっているはずだ。
トレンドが大切とか、テクニカルのパターンも商材などで勉強している。本も死ぬほど読んでる。
必要な知識は大量に詰め込んでいる。しかし、結果がついてこないのである。


○とにかく考え付く限りのことを必死で模索しているのだが、全てだめである。


もうどうしたらいいのか

と、頭を抱える哲也であったのである。

(つづく)

茨の道 その6

2010/02/20 Sat

哲也はとても悩んでいた。

何故、知識が増えて、経験を積めば積むほど、相場で利益が出せないのだろうか。

とても不思議であった。

これまでの経験では、知識が増えれば物事というのは上手く行くはずだからであった。

そして色々と思考を巡らせるのであった。

○相場を正しく予想できれば、相場で勝てるはずである。要するに次にどうなるかを正しく当てればいいのだ。次に上がるのか、下がるのか、それを如何に正確に読めるようになれるのか、それに熟練すればいい。


○この原則に則れば、相場を正しく予想するためにはどうしたらいいか、ということだ。そのためには何をすればいいのかを考ええればいいということになる


○正しく予想さえできれば、正しいエントリーができる。正しくエントリーできれば、相場で儲けられるようになる。


○大切なのは、「正しく相場を読むこと」と「正しいエントリー方法」を学ぶことにあるのだ。どこで買うのか、どこで売るのか、これを正しくやれば絶対に相場で勝てる。


○そのためのツールは、テクニカル分析だ。次にどうなるかを正しく読むには、よりテクニカル分析にこだわって、これを勉強すればいいのだ。


○自分には、まだテクニカルの知識が足りないのだ。もっと勉強しなくてはいけない。知識が足りないから儲からないのだ。これまでは、何も知らなかったが、だんだんと色んなことを覚えてはきている。それでも勉強と努力が足りないのだ。


○俺は、楽して儲けようなんて、他の奴らとは違うんだ。相場で儲けるためには、どんな努力だってするつもりだ。


○一般的に誰もが知っていることはもちろんのこと、多くの書籍を読んで、テクニカル分析をより真剣にマスターしよう。そうすれば、相場を読めるようになる。正しく相場が見通すことができさえすれば、相場で勝てるのだ。


○さらに、テクニカルをベースにした売買手法やノウハウをどこかで教えてくれるところを探して、そこで教えてもらうことだ。


○テクニカルに則った正しい手法を身につけて、正しい売買さえすれば、相場で勝てるようになるはずである。


○実際に相場で勝っている人はいる。その人たちは、正しい買い方、売り方を知っているから儲けられているのだ。自分だって努力すればきっと儲けられるようになるはずだ。


○そのためにも、勝っている人が使っている手法やノウハウを教えてもらうことがより近道ではないのか。


○セミナーにももっと参加しよう。自分の知らないトレードノウハウを教えてもらうことはとても大切なことだ。


○しかし、小理屈や精神論などには興味がない。とりあえず手法やノウハウに集中して学ばねばならない。セミナーや読む本の基準もこれに則ってやっていこう。


○情報商材は役に立たないものも多いが、それでも中には本物があるはずだ。どこかには本物があるはずだ。ちょっとしたヒントでもいいのだ。それを探し出して見つけることが大切だ。


○勝っている人のブログで、どのような手法で売買しているのか、それを書いているのを探して真似することだ。これも重要なことだ。そのためには、ネット上のブログを頑張って探してみよう。




こう色々と考えて考えて、哲也は次のような目標を立てた。



相場を正しく読むために、テクニカルの勉強を頑張り、正しい手法を身につけよう!!



俺は、楽して儲けようなんて思ってはいない。本気で相場に取り組む気持ちなんだ。

こうして、哲也の猛勉強が再スタートしたのであった。


(つづく)

茨の道 その7

2010/03/06 Sat

哲也はある有名トレーダーのセミナーに参加した。

何と凄い売買戦略を披露してくれているのだ。

これで正しく先を読むことが簡単にできるではないか。

驚愕した、というより、世の中にこんな凄いものがあるのか、とさえ思った。

生きててよかった、とすら思えたのである。


苦労に苦労を重ねたがやっと本物に出会えた。これが探してた自分のゴールだ、とすら思った。


さて、翌週から早速実践に入った。

セミナーで習った方法論の実践である。


どうだったのだろうか。

哲也さんどうでしたか。


おっ、おかしい。

やればやるほど損になる。

というよりも、自信を持っている分、前よりも激しく損が膨らんでいる。

あのセミナーは確かに本物だった。

今でもそう思う。

しかし、何故なんだ。

以前以上に激しく損失が出るのには納得がいかない。


どうやら哲也に勝利の女神は再び試練を与えたようであった。




相場を正しく予測するためには、どうするかだ。


気を取り直して、哲也は考えた。

世の中には相場で勝っている人も大勢いる。

そしてその人たちのセミナーにも多く参加した。

トレードテクニックを真似ようと努力を続けている。

しかし、何故か結果が全くといって出ない。

自分に足りないのは何なんだろうか。


もう一度哲也は考えた。


相場を正しく予想できさえすれば勝てるのだ。

だから、勝つためにどう相場を正しく予想するかだ。

そのためには、やはりテクニカル分析を精緻にやるしかなさそうだ。


徹夜の思考は、また堂々巡りを続けるのであった。




しばらくして、気を取り直した哲也は、相場を正しく予測できるというチャートソフトを買った。

カスタマイズされた過去の検証を見れば、凄い勝率である。

ちょっと高価だったが、これも儲けるための投資だと割り切った。

これで色々と検証すれば勝てるパターンを見つけることができるはずだ。

哲也はそう考えていた。

早速様々なオシレーターを当てはめて検証を始める哲也であった。

そうすると、様々なありとあらゆる指標が自由自在に扱える。

RSI、RCI、STC、MACD、サイコロ、ボリンジャーなど一般的なものから、%R、CCIなどあまり日本では知られていないような指数まで!!

それを自分なりにカスタマイズして、組み合わせることによって、勝率を高めることが可能なのだ!!

素晴らしい!!

こんなソフトがあったとは!!

これを使えば、あらゆるテクニカルツールを駆使して、相場を正しく予測することが可能だ!!



この色々と検証する中で、哲也がはっと気がついたことがあった。

それは、逆張りである。

なかなか順張りなどの売買は、検証しても利益にはならないのだが、過去の検証をして唯一コンスタントに利益を出せるのは、逆張りだったのである。


色々と検証してみると、わかったことは、移動平均からの乖離を判断にして、下げすぎを狙えばいいということであった。

こういうシンプルなものが結構役に立つのだ。
複雑なことよりも、単純なのがいいのか。

そういえば、これまでセミナーで聞いていたのは、複雑なものが多かった。
結果その複雑なテクニックは儲からなかったのである。

なるほど。

シンプル イズ ベスト とも言うではないか。

複雑だからいいというものではないのだ、改めてそう思う哲也であった。

確かに10年間、過去検証をしてみると、このシンプルなシステムは驚くべき高勝率の結果が出ているのではないか。

それにRSIの30以下という条件とRCIのマイナス50以下をちょっとだけ組み合わせることによって、さらに勝率が高まった。

哲也は、このソフトを触って、検証し、正しい答えを見つける作業に熱中しだした。

面白くて面白くて仕方が無い。

毎日が楽しくて仕方が無い。

もう水を得た魚のようだった。

俺が求めていたのは、これだったのだ。

何度も何度も検証を繰り返した。

これは絶対にいける。


こうして哲也は、この自分で開発した高確率な逆張り必勝法で実践を始めたのだった。


するとどうだろうか。

結構儲かる!!

やっ、やった、つっ、遂に遂に、俺は答えに到達できたのだ!!

勝ったことよりも、自分の正しさを証明されたことが哲也にとっては何よりも嬉しかった。

ちょっと哲也は涙ぐんでいた。


当然だろう、ここまでの3年間、どれだけ苦労に苦労を重ねたことかしれない。

何度も諦めようと思ったこともあった。しかし、俺は決して諦めはしなかった。そして、ついに見つけたのだ。


それから何度か試し試し逆張り戦略をやるが、多少の損は出ても、結果として儲かっている。

だんだんと自分のこの戦略に自信を深める哲也であった。

こうして半年が経過した。

徹夜の逆張りシステムは、利益を出し続けていた。
資金もぐんぐん増えている。

自信を深めている哲也は、信用取引を使ってより大きく利益を狙うことができるようにすることとした。

サインが出たら、そのとおりやればいいのだ。

そうすれば利益が出るのだから。


バラ色の未来が約束されているように感じた瞬間であった。


(つづく)

茨の道 その7のコメント

2010/04/18 Sun

あらなみです。
多くの書き込みありがとうございます。
掲示板的に使っていただいても私は一向にかまいませんのでご遠慮なさらずにいてください。
 
トレードに関していただいたコメントで私が消してしまっていることはありませんので・・・
 
私からのコメントですが、以下ご質問部分を中心に書いておこうと思います。
コメント欄で何度も投稿するのが面倒なので記事に書きます(笑)
 
 
 
T1さん、4つの戦略ですが、主にはエッジの種類で分類されいてると考えるとよいのではと思います。
その優位性のための環境認識ととらえればわかりやすいのかもしれません。
損切りは、機械的であるとして、それがだましであったらリエントリーする、というのは普通にあることだと思います。
 
持ち物が一杯だと新しいことが入らないことはあると私も思います。
一旦自分を無にして全てを受け入れる努力をしないといけないこともあると思うのです。
 
 
予想という言葉は非常に多くの意味を含んでおり曖昧な使い方をされることが多い単語です。特にトレードを語る上においてはそうでしょう。
野川氏もここは微妙な表現を使われているので、曖昧なところがあると思います。そんなに明確にされていたかどうか、私の記憶では曖昧です。
 
私の考え方を書くと、あらかじめ決められたポイントでの売買というのは、予想ではなく「対応」です。
 
予想と対応とは、似て非なるものです。
 
予想・・・将来がどうなるのかを考えること
 
対応・・・そうなったときにどうするか考えておくこと
 
トレードにおける考え方としては全く違います。
 
私は、所詮考えてもわからないことは考えません。
 
 
地震がいつくるか考えて悩むこと
 
地震が来たときにどう備えておくのかを考えること
 
全く違うということです。
 
ただ、多くの人は、対応は全くしていないのに、予想だけは好きですね。

これは、タカユキさんのコメントのお答えにもなっているかと思います。
 
 
オムライスさん、一回一回の損益にこだわっているとなかなか見えないものですが、「トータルでの利益」という理解ができるとこれまでとは違って次元での不思議な感覚が見えてくると思います。
間違ってはいないと思いますよ。
 
 
 
薬剤師さん、昔の野川氏の教え方は、おっしゃるように今とは違いがあります。
それは、野川氏がここ10年かかって見えたことが当時は体では理解していても見えてはいななかった、ということなんだろうと理解できます。
 
ただ、教える側はそうであっても、受け止める側は、体で覚えないといけないことがやはりありますね。
野川氏は基本的に先物の人ですので、多銘柄が売買できる個別株特有のエッジというものには言及されておりません。
 
 
 
Ta-taさん、ご参考になって私も嬉しいです。
具体的な手法の話をしていないので、参考にならない、とスルーされる方も多いと思いますが、極一部のマニアでTa-taさんのように(笑)コツというのは手法にはなく、考え方にあったのだ、と気がついてくれる方がいれば、私はそれでいいと思っています。
所詮は、トレードで利益になる人の比率は極一部なんです。
 
それから、大人は頭で考えるだけで物事をマスターできると思っているのですが、そうでないことも多いんです。
その代表がトレードでしょう。
そのための方法論が1000本ノックなんですね。
 
 
 
薬剤師さん、カギ足にしろ何にしろ、デフォルメされたものは、チャートのある部分を簡潔に見るための道具の一つであると考えればいいのだと思っています。
 
一方で、それが全てとすると林先生のおっしゃるとおりになるのかもしれません。
ローソク足を見て、カギ足で見るべきことが見えればカギ足をいちいち出す必要はありません。
ある意味補助輪のようなものかもしれません。
どちらにしても、その道具だけで相場が読める魔法の杖にはなりません。
補助輪は補助輪なので。
全てはそもそもローソク足に含まれていることです。
ちなみに私は、普段はローソク足と移動平均線だけを見ています。
 

茨の道 その7のコメントその2

2010/05/05 Wed

皆さん、お休みの間に多数のご議論が進んでいるようで数に圧倒されてしまいました。出かけたりしていたのでコメントを入れる時間を持てないでいました。失礼しました。
掲示板的に使っていただいていると勝手に解釈させていただいて、ご質問のところだけを少しだけ書かせていただきます。
 
システムトレードというものですが、私流に解釈すると
「実際の売買にあたって何らの判断をせずに機械的にエントリーエクジットを行うもの」
ということ定義になるのかと思っています。
従って、いつ、何を、どのように、どれだけ、のどの要素についても、どれかひとつでも判断するようなことがあれば、それは裁量です。
システムっぽくといっても、実際に売買にあたって何らかの判断をする売買とは、実際の現場では全く違ったものとなります。
友人にもシステムの人はいますが、実際には彼らの売買は自動発注が多いですし、銘柄も一気に数十銘柄とかというもので、何を売って何を買っているのかも知らないでトレードしている、というようなトレードをやっているようです。
私も昔TOPIX先物をシステムでやっていたこともありましたが、売買はプログラムの指示どおりにボタンを押すだけ、でした。
これはスーパーのレジ打ちと何もかわりません。
執行にあたってが、裁量とは全く違うのです。
 

銘柄選択ですが、私は動くものを追いかけます。
順張りですので、動かないと商売になりません。
止まると死ぬぞ、です(笑)
実は、デイトレといっても、順張りの人は多くないように聞きます。
特にディーラーのほとんどは逆張り。それも1カイ2ヤリのスプ取りが主流です。
私もスプ取りはやらないことはないですが、結果として指値が引っかかった、というところでのスプ抜き程度であって、積極的にこれを狙うことはありません。
スプレッドは私にとってはオヤツです(笑)
余談ですが、東証アローヘッドとなって、ディーラーと一般投資家の執行力に差がなくなったこと、そして、アルゴリズム取引がどんどん入っていることから、ディーラーが相当苦しくなっているように聞いています。
そもそもアルゴとディーラーの売買は、両者ともに1カイ2ヤリで手法が完全にバッティングしますし、アローヘッドになってアルゴが非常に売買しやすくなっているので、目で追うディーラーが時代遅れの感は否めません。これは時代の流れなんだろうなあ、とつくづく思うところです。
 

茨の道 その8

2010/05/05 Wed

さて、哲也の話が途中で終わっているわけですが、この話に結末はありません。
結末は、後は相場次第でしょう。在り来たりの相場が続けば勝てるでしょうし、3年に1回来る「100年に1回」がくればやられるでしょう。それはもう皆さんがご承知のとおりです(笑)
 
 
私が哲也の話をした理由は、
「自分の思考パターン、考え方を一度再考してみるのはどうだろうか。」
というテーマに基づいて書いたことでした。
 
人は、自分の考え方を突かれると、基本的には反発するものです。
ですから、考え方を変えずに手法だけを変えようとします。
しかし、概ねおかしいのは手法ではなく、考え方ですから、そちらを自覚して、自分から変えていかないとなかなか相場が見えないと思うのです。
 

考え方というのは、どういうことか、ちょっと事例を書きます。
 
竜馬伝は見ておられるでしょうか。
龍馬伝 第15話「ふたりの京」は見所満載でしたが、ここで色々と考えることがありました。

以蔵が武市半平太に人斬りをやらされていることを知って「こんな馬鹿なことが」と憤慨する竜馬。
その龍馬の姿を見て、加尾は龍馬に語りかけた。

「男の人ってどうしてそんなに熱うなれはるんやろう?
みんな、日本を守りたいとお言いやすのに、
己の生き方はなかなか変えられんのどすわなぁ。」

攘夷という考え方、それが正しいと信じ込んでいる攘夷派の武市半平太たち。
竜馬と武市半平太。
日本を守りたいという志は同じ。
しかし、そのための考え方は180度違う。
そして以蔵。
ただひたすら武市半平太を信じ、攘夷を信じるだけの生き方。
考え方が理解できない以蔵。
以蔵にとっては、武市半平太に認められたいということが目的であって、そのための手段は問わない。
その方法論だけをひたすら実行する人斬り以蔵の悲しすぎる生き方。
 
加尾が言うように
「己の生き方はなかなか変えられない」
というのが人なんです。

自分の信じている考え方。それは変えることができないんです。
人は普通、自分以外の考え方を受け入れることなどはできません。
自分が正しいと信じ込んでいるのですから、そこに疑問を挟むことなどありませんし、他の考え方を聞いたとしても受け付けることなど決してありません。
 
それは、竜馬伝で攘夷派が開国派の考え方をどう受け止めているかを見ればわかります。
相手の意見を受け止めるどころか、殺してでも自分とは違う意見は抹殺したい、と考えてしまうものです。
両派とも、日本を守りたい、という目的は同じであっても、そのための考え方は全く違うのです。
 

トレードとて同じです。
相場で儲けたい、という目的は同じだと思います。
しかし、そのための考え方はそれぞれ全く違います。
私は、それなりの数のプロトレーダーを知っていますし、一方で本当に大勢のノービスの方も知っています。
その中で、多くの方と接しているうちに、面白いことに気がついたのです。

①プロトレーダーそれぞれ持っている技や手法は個性があって様々だけれど、何故か皆が同じ考え方を共有している
 
②そしてそのプロの考え方は、多くの場合ノービスの方には受け入れ難いものである
 
③ノービスの方にはノービスの方特有の共通の考え方がある
 
④プロトレーダーの技や手法は、概ねシンプルでありきたりである
(ただし、システムトレーダーを除く。)
 
というものでした。
個人のプロトレーダーといっても、順張りから逆張り、スイングからデイトレ、スキャル、システムまで様々であり、手法はそれぞれ本当に千差万別なんです。
同じことをやっている人を見たことがない、というぐらいです。
(ただし、ディーラーだけはだいたい1カイ2ヤリの同じパターンです。)

ところが、ノービスの方とは、一線を画す考え方は共通して持っています。
つまり、ノービスの方が考えられているように
 
勝てる手法を持っている(見つけた)から、勝てるようになったのだ
 
というのとは、ちょっと違うんです。
これは、私だけの考え方ではなく、多くのプロ共通のものなんです。
 
勝てる人には、勝てる人に共通した考え方がある
 
ということです。

ところが、それを書いても、あまり納得はしてもらえないところがあります。というか、先程書いたように、考え方を人は変えることはできません。

そこで、哲也という人物を通じて、トレードにおける考え方とはどういうものなのか。
 
何が哲也的だというのか。
 
哲也という人物の考え方を通じて、自分を見つめてもらえる機会になればいい。
 
そう思って、哲也の物語を書きました。
 
 
私は理解しています。
武市半平太を開国派にすることは無理だ、ということを。
しかし、西洋の進んだ文明をちょっとでも見て欲しい、そうすれば自分の殻に閉じこもっていることの虚しさを理解できるかもしれない、そう思っています。
 
 
実は、昨日、学生時代の友人3人とフグを食べました。

私の仕事を知っているので、彼らがこう私に聞きます。
 
「あらなみさん、これから相場はどうなるかなあ、上がるか下がるか、どちらだろう。」「これから上がる良い銘柄教えてよ。」「第一生命の株主になったんだけどいつ売ったらいい?」と質問攻めです。
 
すると私はこう答えました。「さっぱりわからないよ。」
 
一同3名は、顔を見合わせて怪訝そうな顔。
 
一人が言いました。
「下手なことを言って、間違ったら責任があるから言いたくないんだ。その気持はわかるよ。」と。
 
そこで私が「そうじゃなくて、本当に分からないんだ。」と言うと、
 
「先がわからないのにどうやって儲けるというんだ。それで生活してるわけだろ。」と突っ込まれました。
 
「実は、一回一回の勝負で勝つか負けるか、本当にわからないんだ。それでどうやって利益を得るかだけど・・・」
と、一同身を乗り出してきました(笑)
「負けを抑えて、勝ちを伸ばすんだ。負けた時よりも勝った時の儲けを大きくする努力をするんだよ。」と言うと、
 
「言っている意味がさっぱりわからん。」と反撃されました。
 
そこで、「例えば、コイントスをするとする。表が出ると私が2ポイント、裏が出ると君が1ポイントもらえるとする。この勝負を繰り返せばどうなる。」と問いました。
 
すると、「何を言っているのか、ようわからん。」でした(笑)
 
皆曲がりなりにも大卒の3名なので、こういう勉強してるはずなんだけれどもなあ、とちょと苦笑。
一般にはこんなものなのかなあ、とトレードのコツを説明するのにその後も四苦八苦して、結果、皆から言われたのは、
 
「あらなみの言う事はようわからん。」というオチでした(笑)

最後にこれを言っても無駄だと思いましたが・・・
 
「この先何が起こるかなんて、予想しても誰にもわからんよ。実際。いきなり地震が起きたり、NYでテロがあったり。そんなこと誰もわからないだろ。だから、そういうわからんことをわかろうとする努力をするのではなく、わかることを積み上げればいいんだよ。」と。
 
一同・・・ポカーン、は言うまでもありません(爆)
 
 
 
この「相場を予想しなくては、勝つことはできない」という考え方は、このノービスだけの共通の考え方の一つです。
 
私は、青い鳥は、相場を初めて誰でも一度は外へ探しに行かなくてはいけないものだと最近では思っています。
損失の苦痛を避けられる魔法の薬がどこかにあると思うことは、最初は仕方がないんです。
相場を当てることによって、損失の苦痛から解放されるわけですから、誰でも最初は憧れを抱くものです。
相場を当てさえすればいいのだ、そう思い始めることは人間として自然の成り行きなんです。

しかし、それをいくら求めても、現実がその先に待っています。
 
いくら探しても答えが見つからない
 
これが現実です。

しかも質が悪いことに、これがわからないと相場は取れない、とばかりに決めつけを助長するような大家の本を読んでしまって、

予測の精度を上げないと相場では儲けることはできないのだ

予想の精度を上げるためにテクニカル分析を精緻にやらないとだめなのだ

そう思い込んでしまって、ドツボから抜け出すことすらできなくなってしまいます。

こうなると、儲けるための単なる手段であった「予想」が、自己目的に変化してしまって、それを全ての前提としてしまうので、そもそもそれを疑うことすらなくなってしまいます。
予想を当てること = 儲けること

この手段の目的への転化が最も問題になるのです。
こうなると、もう迷いなく目的に向かって突っ走るだけなので、
如何にして予想を当てることができるようになるのか
予想の確率を高めることができるか
ということへの執着だけが残ってしまい、そのためには何をすればいいのか、という観点でしか相場を見れなくなってしまいます。
強固な考え方が固まった瞬間です。
こうして、一人の戦士がまた誕生しました。

当て屋の特徴は、
 
徹底してエントリーの手法にこだわりを持っています

逆に言うと、
 
エントリーの手法にこだわっている人を当て屋と言います。

私のブログには、このような戦士の方が数多く治療に来られています。
ほとんどの方は、話を聞くと、聞くも涙、語るも涙の話ばかり。皆さんボロボロ、ズタボロ状態です。
徹底的に先入観を植え付けられてしまっているので、最初は反発されるのかもしれませんが、しかし、ずっと当て屋をやり続けていて、経験を積んでくると、さすがに現実を目の当たりにして次のような疑問が次第に自分の中に出てくるのです。

「何かがおかしい。どうして自分だけはだめなんだろうか。自分には予想できるという相場の才能が無いのだろうか。どうして自分は相場を当てることができないのだろうか。」
と疑問を持って来ていただいた方は、こちらでハッとされることを見つけられた方も多いと思います。

そうです

全く違う考え方が存在している

ということなんです。
 
ララァ、もう当てなくてもいいんだよ!!
 
こう言われると楽になりませんか(笑)

こうしなければならない、そう思い込んでいたことそのものの否定です。

ご納得がいかなければ、さらに旅を続けてください。全く問題はありません。ご自分が納得いくまで経験を積めばいずれわかることです。どんどん経験を積んでみてください。
 
楽になった人は、スライムを充分に倒して次のステージへ行けるまで経験値を積んだ人。まだ疑問に思っている人は、経験値が足りないのかもしれません。もう少しスライム倒しを納得いくまで続けてみてください。そして経験値メータが充実したらもう一度考えてみてください。
 
私がお伝えしたい方というのは、哲也の話を読んで「自分が苦労したのはこういうことだったのか!!」「こういう考え方があったのか!!」と気がついてもらえる人、充分にやりつくして熟成された人、という狭い範囲になろうかと思っています。必ずいるはずです。その段階の方というのは。
 
 
議論はしません。とういうかそれぞれの信条で突き進むことですから、議論してもそこで納得などしてもらえないことはわかっています。
私はただ私が見聞きした狭い範囲で、プロとノービスの考え方の違いの共通点を哲也を通じて、ここで淡々と書いただけです。
もしかしたら別の考え方であっても成功している人がいることは否定しません。
 
 
ただし、わかったときには資金が尽きた人。もうやる気を失って投資家を引退した人が大多数だということもご理解しておいてください。
 
 
 
さらに、寿命はそう永遠にあるものではありません。90歳になって、ようやく理解しても、もう時間がありません。
外に青い鳥を探してばかりいても仕方がないんです。
どこかで
 
「魔法の薬は存在しないという現実を直視すること」
 
「損失を受け入れることを学ぶこと」
 
「当てることと儲けることは違うのだと理解すること」
 
「トータルで勝てばいいと心から理解すること」
 
などに気がつかないといけませんが、これが結構しんどいんですよねえ。わかります、わかりますよ。

茨の道 その9

2010/05/15 Sat

言いたいことを書くとついつい長くなって趣旨が読み手に伝わらない。
これは、私もよく経験します。
こうやってブログを書いているうちに、色々と思いが浮かんできて、それを書きなぐる、これも結構やったります。
自分ではいつも簡潔にと思いつつ、つい冗長になってしまって、「何を言おうとしていたのか、わからなくなったり」ということも度々経験しています。
 
私の記事の趣旨があっちへ飛んたりこっちへ飛んだりするのは、半分は思いつきと、コメントを読ませていただいてそこから「切り口」をいただいて、答えを記事として書く、ということを繰り返しているので、どうしてもそうなってしまいっています。
 
このヤフーブログはブログ記事の字数にも制限があり、度々私も引っかかるのですが、それ以上にコメント欄の字数制限も厳しいです。
もしご主張が長くなるようでしたら、ご自分のブログに誘導いただく、ということでもいいんじゃないでしょうか。
それは、もはやコメントではなく立派な記事なんで、私もそちらにコメントをさせていただければ幸いです。
 
私のブログの訪問者さんはそう多くもありませんし、コメントを読ませていただいても、とても皆さん真面目に相場に取り組んでおられることがわかります。
 
それぞれの主張がぶつかって、その中からそれぞれが考えて本質が見えてくればそれはそれぞれが今思う正しいこと、なんでしょう。ですから、反対意見は大切なんです。
 
変動感覚のご議論など、読んでいると、なるほどと思いました。どうやら前提となる言葉の定義がそもそも違っているようです。思っていることは同じなのかもしれない、とか考えていました。
変動感覚=場帳、手書きグラフでないとだめ、となるので疑問があるのですが、おっしゃるような変動感覚とは、私の言うところの技とか腕とか目利きの部分とダブルところもあるようです。
 
また、勝負事ということについてのコメント。企業経営における理念、志ということ。深く賛同します。そもそも似た考えをお持ちの方ですのでいちいち納得するところでした。
 
 
少なくとも、相場にこれだけが正しいという答えはありません。常に変化しているものですし、明日はどうなっているのか、神でもない身でわかりようがありません。
 
コメントを書いていただいている方は、それぞれ腕利きの方たちなんで、声なきノービスの皆さんが、それぞれベテランの方のご意見のやりとりを読まれれば、議論があることによって見えるところもあるのではないかと思います。
 
ということで、記事のターゲットは、ノービスの皆さんの中でも、ちょっと今やっていることに疑問を感じてきた方に向けたいと思います。
 
なかなか腕自慢の方のコメントを読むと、ノービスの方はコメントが書きづらいと思いますが、皆さんのお気持ちは経験者ですので理解できるつもりです。
 
 
 
そもそも、私の今回の記事はトレンドフォローの考え方であって、逆張りとは違いがあります。しかし、それはそれで正しいものに違いはありません。
勝率を高めるようなやり方ももちろん正解です。多くのディーラーは逆張りですし、むしろそちらがメジャーでもあります。
 
 
とにかく、私の主張は少数意見です。あまり多くの人には受け入れがたいものだと思います。
 
これは、先日のお食事会での友人たちとのやりとりで改めてはっきりと自覚できました。
 
もう少しあの話には途中経過がありますので、それを書いておきましょう。
作り話のようですが、全て本当のやりとりです。
 
 
 
みんな、なかなか儲からないだろ。
 
・・一同、沈黙
 
では、何故上手くいかないのか、それを考えないといけないんだ。
 
自分が何故損をしているのか、それを考えないと答えは見つからないんだ。
 
では、ちょっと皆の損のパターンを教えよう、マル秘のことだ。
 
株を買った。ちょっと上がってきた。儲かったがちょっとしたニュースで相場が下がったりするので不安になってくる。ある日、ちょっと大きく下がった。もう辛抱できない。今利食いすればちょっとだけだけど利益になる。そう思って利食いした。しかし、その後、相場は大きく伸びた。
 
もうひとつのケース。株を買った。しかし下がってしまった。
しまった、とは思うものの、今売ったら損になる。
だからしばらく様子を見ようと思った。
するとまた下がる。
あの時売っておけばよかった。と思った。
ちょっと戻った。
でもまだ損はしている。戻るかもしれないので様子をみる。
すると翌日ドンと下がった。しまったあの時に売っておけばよかった。さらに翌日ドンとさがる。こんなに損してしまったらもう売れない。となる。
しばらく放置している。
気がつけば凄い損になっている。もう絶対に売れない、となる。
1年後か2年後には戻っているかもしれない。しかし、その間投資はできない。塩漬け株をただひたすら持っているだけになる。
 
という塩漬け株を持ってるだろ。1つや2つは。
 
・・うん、確かに(笑)
 
普通はこの繰り返しなんだ。いくらちょっとづつ儲けても、どこかで大損するのだから、通算すると損になるんだ。
 
・・つまりどういうことだ。
 
まず、皆がこだわっているどこで買って、どこで売って、ということはこの話にはない、ということだ。
つまりは、どこで買おうが、どこで売ろうが、こういうことをしていたら、通算すれば損になるのだ、ということなんだ。
 
それから、みんながこの同じパターンで損をしている、というのが大いなるヒントになるとは思わないか。
 
そもそも、相場が当たるか外れるかのゲームであるとするのなら、上か下かなのだから半分の人は儲かって、半分の人は損するはずじゃないか。
少なくともランダムであっても、儲かったり損したりの繰り返しになるはずだ。
それがどうだ。皆損している。
確かに手数料というのはあるが、それだけじゃない。
相場で損するのは、当たらないからだ、とすると相場で損している人は、相場を外す天才ということになる。しかし、そんなに器用に外すことが出来ているとも思えないだろ。
 
・・確かに。そんなことは考えてもみなかった。じゃあどうすればいいっていうんだ。
 
裏目じじい、って知っているか。損ばかりする人のことを言う。
要は、この裏目じじいの逆をやれ、ということだ。
つまり、皆が同じパターンで損してるのなら、その反対をやれば儲かる、というふうには考えられないか。
 
つまりだ、儲かったら売らない。損したらさっさと売る。ということで、それだけで損する人の反対になれる。
 
・・でも、相場は上がったらまた下がって来るじゃないのか。それだったら損ばかりになるんじゃないのか。
・・それに、下がったって我慢していればいずれ戻ってくる。だから我慢するんだ。売ったら損になる。

 
じゃあそれで儲かっているのか。
 
・・いや、儲かってはいないが。
 
儲かっていないのに、何故その考え方を変えようとしないんだ。
 
 
話を変えよう。相場にはトレンドというものが発生する。
相場には、一定の方向へ走りだすとしばらくそのまま走るという性質があるんだ。
しかし残念なことに、これはいつ起こるかわからないんだ。
 
・・じゃあ乗りようがないじゃないか。
 
まあ聞け。トレンドが出たと思ったらとりあえず乗ってみる。ダメだったらやめる。そしてまた出たと思ったら乗ってみる。だめだったらすぐにやめる。そして本当にトレンドが出たら乗り続ける。
 
つまりトレンドに乗って利益を育てるんだ。
逆に損はトレンドに乗らないように早くその芽を摘んでしまうんだ。
 
結果的には、皆がやっている逆になる、というわけだ。
 
・・あらなみの言う事はよくわからん。
 
・・でも、やっぱり上がった株はいずれ下がると思う。だから、儲かっているうちに利食いしないといけないんじゃないか。
 
 
結局は、必用に食い下がられてしまいました。
 
 
さらに、他の一人が、
 
・・・でもな、結局は上がるか下がるかを読めれば相場は勝てるんじゃないのか。当たれば儲かるだろ。要するに。その当て方を知らないだけなんだ。
 
 
確かにそうだ。先が読めれば相場は勝てる。そのロジックに誤りは無いんだ。
でも、その前提である先が読めれば、ということなんだが、本当に先は読めるのか。
 
本当に未来はわかるのか。
 
相場はファンダメンタルな要因で動いているんだ。
つまりは何かが日々起こって、それが株価を常に動かしている。
もし、先が読めるというのなら、それは明日起こることを自分は予知できる、と言っているのに等しいんじゃないのか。
 
・・うーん、でもやっぱり上がるか下がるかを予想して株を買うもんじゅやないのか。
上がると思うから買うのであって、下がると思って株は買わないだろ。
あらなみの言っていることは理解できないよ。株は上がると思うから買うものだ。
 
・・何かチャートに必勝法があるんじゃないのか。

 
もしそういうものがあったとしよう。必勝法で買ったとする。しかし、その晩NYが暴落した。するとチャートのパターンに関わらず株価はほとんどの場合下がる。
つまりは、チャートなんて環境要因によってなんとでもなるんだ。
 
 
とまあ、激論(笑)は尽きないものでしたねえ。
 
 
結果、あらなみの言う事はよくわからん。
 
というオチでした。
 
 
 
今、改めて考えてみると、
 
彼ら3人は全員、相場を
 
上か下かを当てるゲーム
 
将来を予想するゲーム

 
だと信じて疑わないのです。
 
これは、世間の常識であり、メジャーな考え方です。それを信じて疑わず、彼らが私の言う事に耳を傾けなかったのは仕方がないことなんです。
 
これは、友人知人と相場の話をするといつも出てくるごく普通の会話ですから、私も慣れています。
 
しかし、私はこれについては断固否定します。
 
 
じゃあお前は、どう考えていると言うんだ!!
 
という話にまではお食事会ではとても行かなかったのですが・・・
 
私はというと、色々と考えてはみたのですが、どうもこれという的確な表現がなかなか見当たりません。
 
ただ、あえて言うと、
 
正の期待値に自分を置くゲーム
 
正の期待値にある状況を求めて、繰り返し繰り返しそこへ「ベット(賭け)」しつづけるゲーム
 
という感じなんでしょうか。表現がちょっとまだしっくりこないのでもう少し考えてみます。
 
 
・・それだったらシステムと同じじゃねぇか?
 
鋭いっ!!
 
・・どう違うんだ、おらおら!!
 
うーん
 
正の期待値の求め方、の違いっていうんでしょうか。
 
ある特定の状況を機械的に探るというのではなく、それを経験の蓄積からくる感触で探る、って言うんでしょうか。
職人の手の感触っていうんでしょうか。

しかしその経験則というのは、ある程度の統計的裏付けがあるものであって・・・ちょっと説明がもたもたしますね。
 
もう少し勉強してから書きましょう(笑)
どう書いていいものか、まだ考えがまとまっていませんでした。失礼しました。

茨の道 その10

2010/05/16 Sun

同じ相場をやっていても、それぞれのゲームのルールは全く違います。
 
面白いものです。
 
ある人は、
 
勝率を追求するゲーム
 
をやっているし、
 
ある人は、
 
将来当てゲーム
 
上か下かを当てるゲーム
 
をやっている。
 
この対比から言うと私のゲームは、
 
値動きについていくゲーム
 
値動きに対応するゲーム

 
なんだろうか、とも思います。
 
 
前に予想しないのなら期待もしないのか、という話がありました。
私は、大いに「期待」します。いつもです(笑)
買ったら、上がって欲しいと思ってしまうし、売ったら下がって欲しいと思います。
 
しかし、「上がって欲しいと思うこと」が、「上がるだろう」には決して変化しない、ということです。
 
つまり、期待が予想には変化しない、ということです。
 
①期待
 
②予想
 
③対応

 
それぞれは、全く違うものです。これらをゴチャ混ぜにすると非常に危険です。
 
混ぜるな危険
 
覚えておくといいでしょう。
 
 
 
>今利食いすればちょっとだけだけど利益になる。そう思って利食いした。しかし、その後、相場は大きく伸びた
 
ここがある意味の部分だとも思うところです。
損切りなど、一定のところへ来れば切ればいいだけですから、やる気になれば簡単なことです。
これができなければノービス3級というところですが、利食いに関しては今私とて四苦八苦しているのが正直な現状です。
 
ただ、勝率が期待できないトレンドフォローをやる限りは、小さく利食いしてしまうと、トータルでは損に回る、ということは理解しておかねばならないことでしょう。
 
それを理解した上で、小さな利益を捨ててかかる、ということや、利益は時間をかけて育てる、という気持ちを持っておくことなど、心構えが必用だと思っています。
 
しかし、いつまでたっても利食いというのは、難しいです。
ただ、これも理屈だけではなく、経験値を上げることによって、それなりには理解できてくるものだと思います。
 
しょぼ利食い
 

要注意事項です(笑)
これを繰り返せば、最終的には損失に回る可能性が大きくなります。
 
 
 
成功 = 利益
 
失敗 = 損失

 
これは、「上か下かを予想するゲーム」をやっている人にとってはそうなります。
 
しかし、「値動きに対応するゲーム」をやっている人にとっては違います。
 
 
値動きに対応するゲームの人は、
 
成功 = 値動きに対応できた(損益にかかわらず)
 
失敗 = 値動きに逆らった(損益にかかわらず)

 
つまり、結果が損であっても成功であったし、結果が利益であっても失敗だがある、となります。
 
例えば、買って大きく下がった、さらに下がった、頑張ってその後相場が戻ったので利益にできた
 
これは、明らかに失敗トレードです。こんなことを続けていてはいずれ大災害を被るのは火を見るより明らかです。
 
これはどうでしょう。
 
買って上がったので素早く利食いした
 
これも失敗トレードです。何故利益を伸ばさないのか。値動きに対応していません。
 
 
それぞれの人が、どういうゲームをやっているか、によって成功と失敗は、反対になることもある、ということです。
要は、ゲームのルールがそれぞれによって違う、ということですね。
 
 
 
恐怖で対処してしまうということですが・・
 
相場に対して正しくあれ(野川軍曹)
 
損したか儲かったか、懐具合だけで相場を見ていませんか。
相場は懐具合で動くのではありません。そんなのは、相場の値動きとはそもそも何の関係ない話です。
 
損益は、相場に対してどのように対処したかの結果です。結果に振り回されてはいけません。

茨の道 その11

2010/05/22 Sat

ここまで理屈ばかり書いていましたが、今回はちょっと具体的に見ていきましょう。
数字が出てきてちょっと面倒だな、と思われるかもしれませんが、最低限このぐらいはやらないとだめ、なのですので、頑張って読んでみてください。
 
 
前回、期待値という言葉を使いましたが、これは漠然と考えるものではなくて、統計的な理解を必用とするものです。
 
そもそも、ご自分のトレードを統計的に理解はされておられるでしょうか。
自分が一体何をやっているのか、きちんと復習されておられるでしょうか。
 
ダメノービス 復讐すれども 復習せず(あらなみ)
 
自分のトレードを振り返って、検証しておくことは非常に大切です。
そもそも自分が何をしているのか、それすら理解していないのであれば、対処のしようがありません。
 
市場の分析ばかりするのではなく、ご自分の分析も大切だということです。
 
彼を知り己を知れば百戦殆からず (孫子)
 
 
これは、医者に対して、検査しないで病気を診断しろ、と言っているのと同じです。
厳密に検査すれば、病気も見つかりやすいのです。何となく胃の調子が悪いんです、ということだけで、「胃潰瘍ですね。」と診断できるはずがありません。このヤブ医者のような診断しかしていないというのがヤブトレーダーの特徴でもあるでしょう。
 
「自分はまた下手だから、自分のトレードなど分析しても何の役にも立たない。早く忘れてしまいたい。」
 
「予想ができないから、儲からないのだ。」
 
「当たる手法さえ見つかれば儲かるようになるのだから、それが見つかっていない今のトレードなど分析しても無駄だ。」
 
「きちんとしたやり方、勝てる具体的方法さえわかればいいのだから、自分のトレードなど分析しても時間の無駄だ。」
 
そう思っている人は多い(笑)
 
 
それはそれで仕方がないとして、そうでない方は、今年の年初からでも振り返って是非に次の作業をしてみてください。
 
勝ちと負けの金額だけを単純に書き上げる。エクセルを使えば楽。
 
 
+10円
 
+12円
 
-35円
 
-45円
 
+8円
 
という5トレードだったとする。
(単純に見るために値幅にしていますが、実際には損益の金額となります。)
 
まずトータルの損益は = -50円
 
3勝2敗で、勝率は60%
 
ここまでは誰でもおおよそは計算しておられるはずです。
 
 
次に平均利益を計算する = -50円/5トレード = -10円
 
これはどうでしょうか。
1トレードあたり自分はどれだけ平均して儲かっているのか、損しているのか、計算したことはあるようで無いと思います。
損しているから、計算したって意味がない、ことはないです。
 
 
次に勝ちトレードの平均値を出す
 
(10+12+8)/3 = 10円
 
次に負けトレードの平均値を出す
 
(35+45)/2 = 40円
 
 
次に損益率を出す
 
損益率=勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失
 
損益率=10円/40円=0.25
 
 
以上の結果、診断結果はこうなりました。
 
①トータル損益     :-50円
②平均利益       :-10円
③勝率は        :60%
④勝ちトレードの平均利益:10円
⑤負けトレードの平均損失:40円
⑥損益率        :0.25
 
 
これは負けているノービスクラスの典型的な損益のパターンです。
ここで、分析を開始します。
 
トータル損益は誰でもわかります。50円の負けという結果です。
 
平均利益、これが期待値となりますので、この方はトレードする毎に10円ずつ平均的にやられている、ということがわかります。
同じことを続ける限り、平均的に1トレードする毎にこれからも10円ずつ損失が出る、ということが見えます。
 
その損の原因は何でしょう。
勝率は60%でまずまず問題ありません。
 
問題は、⑥の損益率にあることが明らかです。
勝ちの平均の4倍負けているのですから、この場合、勝率を80%にまで高めないとこのままではトントンにすらできない、という結果が出ています。
 
ここで考えないといけません。勝率を80%以上に上げる手立てを講じるのか、それとも損益率を改善するのか。
 
当てればいいのだ、というのなら、それはそれで勝率90%を目指してください。しかし、例え勝率90%になったとしてもこのままの損益率では期待利益は大したことがないことに気がつかなければなりません。
 
つまり、いくら勝率を上げたとて、このような損益率が残る限りは、トータルとしては大して儲からない、ということなんです。
 
90%という絶望的ともいえる勝率を残したとしてもこの場合は大して儲からない、という結果が出ています。
 
これに近い戦略が現実には存在するのか。と言われれば「ショートストラングル」などがこれに該当します。結構個人にも人気のある戦略です。とにかく勝率の高さがポイントです。
 
また、一般的には逆張り戦略もこれに近い損益の出かたをします。
 
 
では、問題の損益率を改善するにはどうしたらいいでしょうか。
 
当然のことですが、勝ち幅を増やすか、負け幅を減らすか、その両方か、の選択肢となります。
 
しかも、そこを触るとたちまち勝率が下がる可能性があります。
このバランスをどのようにとっていくのか。
 
これが処方箋となるのです。簡単には答えがでません。
当然、現在やっている手法との関連もあります。
 
 
しかし、少なくともトレンドフォローの売買では、勝率を期待するのがほぼ不可能なんですから、もう対処できるのは、この損益率の改善しか方法がないんです。
 
選択肢が無いのですから、ここに手をつけるしかありません。
 
とにかく、問題はどう見てもこの損益率のバランスの悪さです。
いわゆるコツコツドカンの典型的モデルですが、これを何としても改善せねばなりません。
 
損失を時間をかけて育てる一方で、利益の芽を早々に摘みとってはいないか
 
自問してください。損失を育てるのをやめて、利益を育てる、ということができないものか。
 
 
このように、分析することで、何が自分の問題であるのか、を理解することがまずは大切なんです。
 
何故自分は負けているのかを理解することがそもそもの出発点です。
儲かる手法を探すことが出発点ではありません。
 
何が問題なのか、何となくわかっている、というレベルではだめです。
数値として明確に自分に突きつけるのです。
 
診断結果を明確にする。現状認識をまず正確にやる。
これによって、初めて、問題認識、対応策も見えてくるというものです。
一般論も同じで、解決できない課題に悩んでいる人の多くは、現状認識が非常に甘いケースが多いものです。
トレードとて同じです。
 
 
私自身で言えば、勝率などほとんど気にしたことがありません。勝率は目標ではないんです。
結果として、高ければ高いに越したことはない、という感じです。
 
何故なら、前に書いたパチンコ理論ですが、
 
下に落ちた玉の数を計算しても仕方がないからです。それよりも、フィーバーしたときにどれだけ取りきれるか、それが私の勝負なんです。
 
如何に当てるのかを考えているのではなく、当たったときにどうするのか、外れたときにどうするのか、を考えているのです。
 
そして、当たるのか外れるのかはわからない、と考えています。ですから、損切りが楽なんです。最初から当たると思っていないからです。
 
当て屋の方とは、発想が根本的に違います。
 
これが順張り師の考え方だと思います。 
念のため、下に落ちた玉を救おうとして、引きずることなど決してありません。できるだけ落ちた玉の傷を浅くすることを考えるだけです。
 
  
  
前回に、裏目じじい、の話がありましたが、実は、この方のトレードをこっそり見ていた奥さんが密かに反対のトレードをしていました(笑)
 
①トータル損益     :+50円
②平均利益       :+10円
③勝率は        :40%
④勝ちトレードの平均利益:40円
⑤負けトレードの平均損失:10円
⑥損益率        :4.00
 
素晴らしい!!
 
勝率こそ40%と2回に1回も勝てないのですが、負けを小さくコントロールできているので、勝った時に一気に取り返しができています。
これほどの成績はプロトレーダーとて難しいものです。
 
何がいいのかというと、偏に損益率。これだけの数値が出ると、損益分岐点となる勝率は何とたったの20%で済むわけです。
つまり、5回に1回勝てばトントンが確保できてしまいます。
 
非常に楽なトレードが可能となりますねえ。うらやましいものです。
 
単に、ノービス代表の旦那の反対をやっただけ、なんですけど、とは奥さんの弁(笑)
 
 
旦那さん、どうかこれまでどおり感情の赴くままにトレードを続けてください。
 
この家の場合、旦那にはこれまでどおりのトレードを続けてもらいながら、奥さんが、旦那の5倍のポジションでトレードすることです。
これで、この家はトレード専業で食っていけます(笑)
 
 
何十年にもわたって延々と負け続けている人などざらにいます。
毎年かなりコンスタントに負けておられます。
こういう人たちは、相場を外す天才ではなく、そのほとんどは損益率で負けているのですが、彼らはこういった分析をしたことがないので、その事実を理解しようともしません。
 
ただただひたすらに「相場を当てれば儲かる」の一念だけで売買を続けているのです。
 
早くこういう裏目じじいをご自分の周りで見つけて、貴方もプロになりませんか(笑)
 
ご自分が裏目じじいの場合、どうしたらいいのだろう(笑)
 
 
私は密かに考えています。
「裏目じじいファンド」
損大利小の代表的ノービス100名を集めて、その反対売買を徹底するファンド
 
裏目じじいの資格は、相場を当てれば儲かると思っていること、②過去1年間「損大利益小」の実績を持っていること、の2点です。
(ちなみに勝率は、当たったって儲からないのだから何の問題にもならない。)
 
彼らは、絶対に大きくは勝てないのだから安心して向かうことができる。
 
たまたま誰かが通算で儲かったとしても、大数の法則で全員のトータルでは必ず損をする。
 
これって、実は商品先物会社が既にやっていたことか(笑)

茨の道 その12

2010/05/29 Sat

前回の記事を読んで、何名かの方が実際にトレード分析をされたようです。
 
実際に記事を読んで実行してみた、というご報告を受けると、とても記事冥利につきるもので、とても嬉しく思いました。
 
実際にやってみると、トレード回数が多い方はとても面倒な作業だということがおわかりだと思います。
 
私は1月からと書きましたが、これはスイングトレードでそう回数が多くないことを想定していたのですが、面倒であれば直近1ヶ月とか、もっと言えば、今日からでもスタートされればいいと思います。
何もしないよりもずっといいです。
 
とりあえず取っておくのは、勝った、負けた、の数字だけですから、日々売買の都度にノートに書いておけば簡単なものです。
後でまとめてエクセルに打ち込めばそれで終わりです。
私自身は回数が多く、貯めるととても面倒なので、日々書き上げ作業をやっています。
 
 
また、一回というのをどうカウントするか、という疑問もあるようです。分割売買することがあると、どれが一回なのか考えた、というお便りがありました。
私はというと、板の厚みの関係でアイスバーグ注文を出したり、利食いを伸ばすために分割することが結構ありますが、それは一連の売買として統計上は一回としています。
これは、私の中でその平均値がそのトレードの本来の姿なのでそれでいいと思っているからです。
 
 
地味な作業ですが、自分がいったい何をやっているのか、自分のトレードデータを分析することは非常に大切なことだと私は思っています。
 
こういう作業は、システムトレードだけのもので裁量トレードにおいては関係ないんだ、という人もいるとは思いますが、私はこういう作業による自己診断を非常に重要視しています。
とにかく、何がいいのか悪いのか、検査してみないとわかりません。一体自分は何をやっているのか、それをまずは知りたいと思います。
  
 
さて、前回の記事で書いていなかった重要な指標がありますので、そのご紹介をしておきます。
 
プロフィットファクター(PF)というものです。
 
これは次の計算式となります。
 
プロフィットファクター(PF)=総利益/総損失
 
 
それから、勝率と損益率(ペイオフレシオ)との関係を何か知る方法がないものか、勝率と損益率がどう絡んでいるのか知りたくなったというマニアックな方には、ちょっとややこしいのですが、この計算式が便利です。
 
ケリー(kelly)=((1+損益率)*勝率-1)/損益率
 
これは本来はギャンブルの賭け率の為の公式なんですが、トレードの効率を見るための指標として私は利用しています。結構私は気に入っているものです。
計算式自体にちょっと勝率重視の傾向があるようですが・・・
 
勝率と損益率(ペイオフレシオ)のバランスで損益効率が決まる わけですから、それがどうバランスよくなってくれているのか、ということを見るためのトータルな指標です。
 
当然、単にペイオフレシオが良ければそれでいい、というものでもありませんし、勝率が高ければそれでいい、というものでもないのは、前回見たとおりです。
 
戦略によって目標とする2つのバランスが違って当たり前ですが、どのような戦略を取るにせよ、この2つのバランスで損益が成り立っている、ということだけはいつも頭に入れておく必用はあるでしょう。
 
 
多くの人が、勝率ばかりにこだわりを持っているのですが、是非このペイオフレシオも含めた2つの関係でトレード損益は決まる、という当たり前のことを見ることによって、トレードの違った側面が見えてくると思います。
 
これらの式は、エクセルに入れておけば簡単です。
個別損益を集計するのに、SUMIF関数、COUNTIF関数あたりを利用すれば非常に簡単にシート作成ができますので是非挑戦してみてください。
 
エクセルシート上で、ご自分で色んな数字を入れてみて、数値の変化を見てみるようなシミュレーションをやってみても結構面白いです。
 
ケース1:勝率50%、ペイオフレシオ2.00
 
ケース2:勝率30%、ペイオフレシオ3.00
 
ケース3:勝率70%、ペイオフレシオ0.50
 
ケース4:勝率65%、ペイオフレシオ1.20
 
などなど、ご自分の理想とするトレードとは「いくらぐらいの勝率」と「いくらぐらいのペイオフレシオ」なのか。どのバランスでの数値を目標にするのか。
 
当然に両方共いいに越したことはないわけですが、そうも簡単ではないので、自分が重要視するのは、どちらなのか、数字を分析しながら考えてみてください。
 
トレンドフォローならばペイオフレシオ重視になるでしょうし、超短期売買ならば勝率になるのかもしれません。逆張りなら勝率重視でしょうか。
 
こればかりは、戦略次第となります。
 
 
ギャンブルと違って損益率、勝率が安定しない投資における賭け率を算出するには、本来はオプティマルFという公式を利用するのが筋だ、とシステムの方からは言われそうですが、こちらの計算がかなり面倒なので、簡便的にケリーを私は利用しています。
 
 
さて、前回の診断結果を再度掲載します。
 
 
①トータル損益     :-50円
 (総利益       :30円)
 (総損失       :80円)
②平均利益       :-10円
③勝率         :60%
④勝ちトレードの平均利益:10円
⑤負けトレードの平均損失:40円
⑥損益率        :0.25
⑦プロフィットファクター:0.375
⑧ケリー        :-1.00
 
 
 
ついでに奥さんの診断結果です。
 
①トータル損益     :+50円
 (総利益       :80円)
 (総損失       :30円)
②平均利益       :+10円
③勝率         :40%
④勝ちトレードの平均利益:40円
⑤負けトレードの平均損失:10円
⑥損益率        :4.00
⑦プロフィットファクター:2.66
⑧ケリー        :0.25
 
 
 
奥さんの成績ですが、数字だけから見ると、トレンドフォロアーとしては理想的なものだと私は判断します。
 
最終的には、トータル損益を如何にして上げるのか、ということになるわけですが、その中身、明細、ということを知る、ということがどういうことなのか、ちょっとした作業ですが、やってみられてはいかがでしょうか。
 
結構驚いた、自分のトレードなのにこういうことになっているとは知らなかった、ということがきっとあると思います。
 
 
後、最終損益にとって欠かせないのが、ここでは触れていないレバレッジと安定性です。次回はここに触れてみましょう。

茨の道 その13

2010/07/03 Sat

そもそも勝率も悪くて、おまけに損大利小になっている、感覚的感情的な売買を繰り返している、損切りができない、ということであれば、その時点でやっていることが根本的におかしいのですから、それを直さないとどうにもなりません。
 
しかし、一方で、こういう人も結構おられます。
自分のルールにそれなりにきちんと従っています、損切りもちゃんとできています。損小利大もそれなりに出来ているつもりです。勝率もそんなに悪くありません。しかし、勝ち切れないんです。勝ってはいるんですが、どうしてか終わってみればトータルとして大して勝てていないんです。
 
という贅沢(?)な悩みをお持ちの方が結構おられるのではないかと(?)思います。
 
もしくは、それなりのルールにきちんと従ってやっているつもりなんだけれど、トータルでは負けてしまう。損切りもきちんと出来ているはずなのだけれど、通算では損になってしまう。自分の売買戦略が悪いのか、損切りが下手なのか、利食いが上手く行かないのか、悩んでしまっている。
 
という「やるべきことはしっかりとやっているつもりなのになぜか利益にならない」というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
 
売買戦略も悪くない、損切りもできている、なのに何故だ!!
 
 
こういう中級者以上の方は、
 
自分の売買ルールに問題があるのではないのか
 
という方向へつい向かってしまって、手法の改善やエントリーのタイミング、銘柄選別へ目が行ってしまいがちだと思います。
 
 
実は、売買ルール通り機械的にやって利益が出る、ということであればそれは「システムトレード」ということになるわけですが、そのようなシステムのエンジンとなるような優秀な売買ルールは普通のそこらに転がっているようなものでやりきれるものでもありません。
 
特にほとんどの順張り系のルールとして採用されているような「ブレイク」「押し目」「勢い」を狙うような戦略については、短期売買をベースにする限りはいくら検証しても、プラスにすることは非常に困難なんです。
結果的には、ダマシに食われてしまって、良くてもトントン確保ぐらいが関の山でしょう。
 
これを特別なツールを使えば利益を得ることができるのか、といえばそれは、狙うところは良いトレンドが出たところ、という同じところなんですから、それを捕まえるためのツールにいくら変化をもたせたところで、結局答えは同じようなものなんです。
 
 
もう少し具体的に書くと、ブレイクにしても、押し目にしても、何を利用して捉えればいいのか、その種類によって大差はない、ということです。
 
ボリンジャーを使おうが、高値抜けを使おうが、オシレーター類を使おうが、狙いは同じなのですから、ツールによらない、ということです。
 
要は、どんな道具を使っても、いいトレンドが出なければ負ける、ということだけです。
良いトレンドが出ないのに、勝てる順張りの方法はありません。
つまりは、ツールに凝っても無駄な抵抗、ということになります。
 
 
短期売買においては、テクニカルをベースにして検証上上手く行くようなルールを作ろうとすれば、オーバーシュートを狙う逆張りぐらいではないかと思います。
 
 
では、何故短期の順張りで勝てる人が存在するのか、という疑問がわいてこないでしょうか。
 
そこにレバレッジという概念が重要になるのです。

茨の道 その14

2010/09/23 Thu

「自分のルールにそれなりにきちんと従っています、損切りもちゃんとできています。損小利大もそれなりに出来ているつもりです。勝率もそんなに悪くありません。しかし、勝ち切れないんです。勝ってはいるんですが、どうしてか終わってみればトータルとして大して勝てていないんです。」

 
前にこう書いて、処方箋を次回、ということにしていたと思います。
 
これを書いてから、色々と考えてみて、事はそう単純ではない、ということに気がつきました。
これが解決できれば、もうそうれは利益が出る、ということなんですから、簡単ではありません。
 
しかし、大きなポイントはありますので、そこに触れておこうと思います。
 
 
まず、「勝てない」ということ。
多くの初心者が思うのは、
 
負けない = 勝てる
 
ということだと思います。
しかし、これは全く違います。ここの誤解がまずあります。
 
実際には、負けないようになってからが非常に長い、ということなんです。
 
 
さて、トレードを始める前に「自分ならどうにかなりそうだ」「本を何冊か読んでいると、結構簡単に儲かるのではないか」と感じて、それでトレードを始められるのだと思います。
 
しかし、売買を実践されてすぐに気がつくのは、利益を出すことが実は非常に大変なことだ、ということでしょう。
最初は、偶然に利益が出るかもしれませんが、一度、大きな損を出してしまうと、臆病になってしまって、なかなか手が出ない。
 
また、本にはいとも簡単にここで買ってここで売ればいい、と書いてありますが、実際にやってみるとそんなに簡単なものじゃない、とすぐに気がつきます。
特に、順張り系の売買では、入った途端に反対方向に行って、あっという間に損失が膨らむ、ということを何度も経験させられて嫌になる、ということが続きます。
 
 
まあ、こういうことで試行錯誤続けていて、結局どうなるかというと、損益のパターンが一定の形を描くようになります。
それが、初心者の基本でもある
 
コツコツドカン
 
です。これが基本パターンになります。
 
素早く利食いするコツコツの中で、損切りができないので、最後の最後に相場から追い詰められて、どうしようもなくなって、切らされる、というドカン、この繰り返しが起こります。これは心理的に相場から追い詰められてそうなるのです。
 
自分がこの基本に忠実なパターンを見事にやっている、とわかった人は、次のステージを模索します。
 
色々と勉強して、売買手法、売買戦略を学ぶと同時に、損切りについても勉強することになります。どんな本にでも書いてあることです。
 
よほど本が読めない人、全く勉強をしない人以外は、どうやら、自分がコツコツドカンをやらかしているのは、損切りができていないせいだ、と気がつくわけです。
 
そこで考えて、ルールに基づいてきちんと損切りしよう、ということを実践し始めます。
 
 
ここでどうなるか、というと、確かにドカンはなくなります。しかし、いかんせんコツコツは何ら解消せず、のままです。
 
そして、損切りが入るために、コツコツのパターンに変化が生じて、コツコツ利益になるものの、コツコツ損失を出す、の繰り返しが訪れます。
 
負けないトレードにはなったものの、コツコツコツコツのパターンになってしまって「コツコツ利食い、コツコツ損切り」の繰り返しで、結局は「負けないが勝てない」という何ともどうしたらいいのか、の状態が訪れるパターンにはまります。意外とこの段階の人は多いようです。
 
 
損切りは難しい、と言われますが、これはその気になれば、簡単にできることです。
要するに、どこかで切ればいいのですし、やればいいだけです。
心理的に、感覚的にやりたくない、ということだけです。
理論上、切ることは簡単です。
 
これを克服した段階の人は、自分はやることをやっている、相当努力している、と感じておられるかもしれませんが、しかし、ここはまだ、切ることができるようになった、というだけの段階です。
 
実は、損切りさえ覚えれば、コツコツドカンからはおさらばできるのですから、この最も初期の段階から抜け出すのは、実は容易いことです。
 
 
平たく言えば、
 
「コツコツ(利益)ドカン(損失)」 が 「コツコツ(利益)コツコツ(損失)」
 
に変化しただけ、とも言えます。
 
 
やっと入り口に立った、という段階です。
実は、長いのはここからです。いわゆる「負けない投資家」から「勝てる投資家」への道は長い、ということになります。
 
 
ここで、多くの人が辿る道が、
 
手法が悪いから利益が出ないのだ
 
という方向へ行くのは極自然な成り行きでしょう。
 
これは、男女が一夜を共にすれば営みが起こる、のと同じぐらい自然の成り行きです。
 
 
 
 
しかし、ここで考えてみてください。
手法が根本原因なんでしょうか。
前にも書きましたが、裁量で儲けている人とて、そんなに難しい道具(手法)を使っている人は多くはありませんし、投資本を数冊読めばわかるようなこと、そこらへんの本に書いてあるようなトレードしかやっていないのが普通です。

どこかで、道具の違いではなく、考え方の違いだ と気がつくべきですが、ここに気がつくにはやはり時間がかかります。経験が必要です。それまでは、しばらく道具さがし(手法ジプシー)が続くのも仕方がありません。 
 
また、手法じゃないところが理解できないから手法に頼るのだ、予想じゃないといわれてもそれ以外の方法を思いつかないから予想にたよるのだ、という話もよく聞きます。
 
 
そこで、道具に頼らない、そうではない考え方とは、という話を進めようと思います。
 
先程のコツコツドカンに戻って、ここにヒントが無いのか、考えてみます。
コツコツコツコツではダメだ、ということでしたが、それでは、この変化がどうなれば、利益が残るようになるのか、考えてみましょう。
 
理屈上2パターンがあることがわかります。
 
①コツコツコツ(利益)コツ(損失)
 つまり、勝率をアップさせるということです。
 
②ドカン(利益)コツコツ(損失)
 つまりホームランを打つことを考えるということです。
 
 
できれば、両方共欲しいところです。ドカンドカン(利益)コツ(損失)・・・これが理想ではありますが、残念ながら現実は難しいです。その理由も後で書きます。
 
では、一旦どちらかに重点を置くことを考えてみましょう。
ここは思案のしどころです。
イチローでいくべきか、松井でいくべきか
(といってもイチローとて3割が打率だということもお忘れなく)
 
多くの人が辿る道が、実は①の勝率アップの道なんです。
そもそも全トレードで勝とうとする。勝たねばいけないのだ、と考えてトレードする。とにかく勝つ、ということで手法、戦略の基本がある、といってもいいでしょう。
どのぐらいの割合で勝てるのか、というのは心理的とても重要視されることです。
 
 
①と②、そもそもは、どちらも好き好きで選択すればいい、ということなんですが、どう判断すればいいんでしょうか。
 
結果として利益を出している人にどちらのタイプが多いのか、という情報はこの判断の参考になると思います。
 
私の周りのトレーダーに関してですが、特に順張り系のトレーダーにおいては、①のコツコツ利益を貯めるという勝率系トレーダーというのは実は一人もいません。
 
これを順張りで目指すというのは、かなりの茨の道だということを覚悟しておく必要があるでしょう。前人未踏の荒野を進まねばならないわけです。
そもそもこの入口からしてズレてはいませんか。
 
逆張り系の人では、特に超短期であれば①のタイプの人もいます。しかし、②のタイプの人がやはり多いのかもしれません。
 
 
そもそも、何故、このようにタイプ分けするのか。
そんなことを言わないでも、コツコツの延長線上にドカンもあるんではないか。
目の前のそれぞれのトレードに勝つために全力を尽くせばいいんじゃないか。

 
という疑問があるでしょう。
普通の感性です。
 
 
ところが、こうやってタイプを分けた理由は、コツコツ利益の延長には、ドカン利益を出すのは困難である、ということがあるんです。
つまり、①の延長線上に②は難しい、ということを理解しておく必要があるということなんです。
ここがポイントなんです。
 
これは、毎回塁に出ようとして、バントヒットや内野安打を狙って、バットを短く持って当てていくようなバッティングをしている人には、永遠にホームランは打てない、ということと同じです。
 
 
この理屈は、ちょっと考えればわかることです。
 
コツコツ利食いをすれば、必ずその中にあるホームランの芽を摘むことになります。
最初からその芽が雑草なのか、大木の芽なのか、わかればいいんですが、それは簡単ではありません。
全部を刈ってしまえば、結局大木の芽も同時に刈ることになります。
 
全ての勝負を勝ちに行くが故に、シングルヒットしか打てない
 
 
これは、麻雀で、とにかく上がりを狙って、どんな手でもいいから上がるだけの勝負をしているのと同じです。
 
競馬で言えば、複勝5点買い、のようなものです。複勝5点買いでは、最初からホームランの芽はありません。
当たる確率は非常に高いでしょうが、この勝負では、ジリ貧になるだけでしょう。
 
同じ5点勝負でも、3連単5点買いとは、最初から勝負のやりかたが違うのです。
 
 
最初から勝負のやり方が違う
 
これがポイントです。
 
 
全てのトレードを勝ちに行けば、必然的にそこにはコツコツしか残りません。
 
そこのところを理解しておくべきです。
 
 
 
 
トレードとて、所詮は勝負事です。
自分がどういう勝負を挑んでいるのか、理解してやっておられる方は多くはありません。
 
全ての勝負を勝ちに行く
 
これは、予想さえできれば勝てるはずだ、という道から派生するものですが、今回書いたことは、そもそも、その当てるという道以外にどうすればいいのか、ということの答えでもあるのです。
 
要するに当てりゃあいいんだろ、当てりゃあ
 
という皆さん。今回の記事もあまり皆さんにはピンとは来なかったと思います。
 
何故なら、私のブログは、
「当てることを諦めた人」
「当てようと努力したがどうしたって当たらないこと気がついて成仏した人」
「当てることを観念し、それ以外にどうすればいいのかを探している人」

専用ブログであり、少なくとも
「当てることについて疑問を持ち始めた人」
が立ち寄る庵だからです。
 
当てることを諦めた人が、ではどうしたらいいのかを探る庵です。
 
 
「相場は当てて取るものだ」「相場の予測は可能だ」という目をギラギラさせた現役バリバリの人に対して、私から「そんなことはダメた」というような大それたことを言うつもりは今ではありません。
 
むしろ現役で相場を当てようと努力しておられる皆さんには、その大望に敬意を表して、是非頑張って精進してください、とエールを送りたいぐらいです。
 
私は、当てることを諦めて、成仏した人です。相場を当てることは自分には無理だと断念しました。ですから、当て屋道においては、敗北者なんです。
 
相場を予測するな、とは言っていませんよ。単に私は相場を当てることを諦めた、と言っているんです。
全然違います。
  
 
相場を当てること、相場を当てて取ること、これはどこまで行っても相場に関わった人たちが持つ永遠の夢でしょう。
 
相場を当てて取ることは、私にはできなかった見果てぬでもあるのです。

茨の道 その15

2010/09/25 Sat

予測の話をすると、いつも議論が巻き起こります。
議論は、悪いことではないとは思いつつ、毎回ですので、ちょっと疲れます。
 
皆様の書いていただいたものをご参考にしつつ、一括回答になりますが、私の意見を書きたいと思います。
 
 
>未だにこの「予測はするな」の意味が分かりません。
 
思い切って正直に書いていただいています。私のブログで書くのにはちょっと勇気がいるコメントです。
 
>そもそも、利食いイメージと損切りイメージを持ってから、エントリーすると思うのですが・・・。予測をしてあらかじめシミュレーションをしておかないと、相場の動きに対処できないと思うのです。
 
みなさんがフォローしていただいているので、私がのこのこということもないのですが、この方の書いておられる内容を読むと、少々予測ということの定義が私と違っているように思いますので、予測ということについて私なりの定義をしておきます。
 
 
500円の前の高値を抜けたら買う、エントリー後490円になったら損切りする、上がったらできるだけついていって5日移動平均のクロスで手仕舞いする。
 
という売買を想定した、とします。これはおっしゃる意味からすると、予測による売買だ、と定義されておられるようです。
 
私はこれは、「あらかじめ決めたシナリオに基づいて対応する売買だ」と考えています。
 
では、私の言う「予測による売買」とはどういう定義なのか、というと、
 
500円になった、そこで上がりそうかどうか考える。次に上がりそうだと予想できれば、買う。そうでなければ買わない。一回一回のトレード毎に相場を予想し、それが当たるかどうか、考える。
買った後も、そこから上がるかどうか、常に考える。下がっても上がってもそこから次にどうなるのか、その予想に基づいて売買判断を下す。

 
というものを想定しています。
  
 
予測と対応ということについては、ばんさんに書いていただいたように、
>期待・予想・対応と言う感じで『茨の道 その9~10』で書かれております。
 
 
予め決めたシナリオに基づく売買は、果たして予測なのか。定義の問題になると思いますので、これは私の決めた勝手な定義になるのかもしれません。
納得できなければ仕方がありませんが、一応、私のブログでは、これは予測とは言わない、と無理矢理に読み替えてもらえればいいと思います。
 
 
 
どちらにしても、私の意見は少数派です。相場をやっている人の95%は、相場は予想して取るものだ、と思っておられるので、そちらが本来はメジャーなんです。
民主主義なら、私は異端者として火あぶりです(笑)
 
 
 
 
 
本の紹介ですが、これは勉強道具としてとても重要なものです。
 
また、段階に応じて読むべき本も違ってくるはずです。
 
できれば、無駄な本は読まないでおいて、これだ、というのだけを厳選して読めば、ストレートに頂上を目指せる、ということだと思います。
 
私は最近までそう考えていて、こちらの別ブログで本の紹介などしていました。
http://mauitrain.blog111.fc2.com/
 
しかし、最近、色んな方・・・結局は数が多いので当て屋のみなさんと接していて思うのは、
 
回り道はするものだ
 
無駄なことも一度はやってみるべきだ

 
ということなんです。
 
本の紹介はしていますので、そちらをご覧になっていただくとして、
 
無駄を知ることによって、有益なことが何かを知ることになる
 
ということもトレードの真実を物語るものです。
本も実は同じ。無駄本を読むことよって、有益本を自分で知る、ということも大切。
初心者の方で、良書を読んで、その意味することを直球で理解することは、極めて困難です。
無駄本を大量に読んでこそ、良書の意味することが見えることも残念ながらあります。
とりあえず「マーケットの魔術師」「新マーケットの魔術師」などはお勧めですが、最初は難しいかもしれません。
(その後のシリーズは特に読む必要を感じません。)
 
曲なれば則ち全し(老子)
 
略して、曲全。曲がっているからこそ木は切られることがない。屈しているからこそ伸びることができる。
 
苦労は買ってでもしろ、みたいなものと同じで、通用しないことを知ることで、何が機能するのかを知るのです。
困難や苦しみの中で学んだことこそ本当の知識、知恵となるのです。
 
エジソンが1万回という失敗に対して「1万回の上手く行かない方法を発見した」というのと同じです。
 
 
 
本の話から、脱線しますが・・・

私のたどった道は、無駄なことも多かった、というよりも、ほとんどが無駄だった、だから時間も本当にかかった。そういう経験から、こんな無駄な道草を食わないで、直球で進んでください、というアドバイスをするわけです。
 
しかし、残念なことに、その直球のアドバイスを素直に聞ける人など皆無なんです。
 
まあ、そもそも私がどこの馬の骨ともわからないわけですし、そもそも偉そうに言って、どれだけのもんじゃ、ということも見えないわけです。
そもそも異端者の言う事ですので、信じろという方が無理があります。
書いていることに納得してください、と言っても、何の権威も無いので疑われて当然でしょう。
 
というよりも、相場を予想して売買することは、楽しいし、本能に基づくものです。
それを否定し、自己規律に従って売買しろ、というのは辛いんです。
 
予想に耽る行為は、人の欲望を満たす
 
これが、予想から離れられなくなる大きな原因の一つでもあります。納得するしない、ではなく、本能から来るものですから敵は非常に手強いです。
そもそも心理的に楽だから、心地良いからやる、ということが根本にあります。
辛くて仕方がなければ、手を切るのも簡単ですが、その逆だから質が非常に悪いんです。
 
相場観、相場感覚の赴くままに、欲望の感じるままに相場に手を出す。
だからトレードに抵抗がない。
耽美な世界にどっぷりと耽る。
 
手を切ったという人でも、極めて再犯率が高い。
気がついたら、予想行為に耽っている。

そして、この心に優しいトレードというが、すなわち皆が感情でやってしまうところと結局は同じになるのです。
皆が予想した総意が相場の値動きに表現されて、そこへ皆自分だけは違う、と思って人と同じ行動に出る。
予想でやるとどうしてもそうなります。
何故なら、それが人の本能に基づく感情であり、自分だけは違うと思っていても、結局は人と同じ感情を持っているからです。 
 
 
 
話を戻します。
予測について、改めて、色んな人と接してわかったことは、理屈で無駄だ、意味ない、とか言われても結局人というのは納得しない、納得できないものだ、ということでした。
 
これは、宗教戦争であり、政治信条のぶつかり合いにも似たものなんです。
 
これほどのことは、人に何かを言われたからといって、簡単に宗旨替えできるようなものではないんです。
 
そこで、結局は、
 
相場から答えをもらってこい、やるだけやって結果がどうなったのか、それで納得してください
 
というしかもうありません。
 
とにかくやってみればいいんです。納得できるまで何年、何十年とかかかるかもしれませんが、それは回り道ではなく、必要なプロセス、なんだということに私はようやく気がつきました。

ここを議論ばかりして納得できないでいる方がおられたら、悶々として納得しないままに時間を無為に過ごすぐらいだったら、やってみてご自分で決着をつける方がマシなんです。
 
こちらは、宗教論争や政治信条と違って、答えのある世界です。それで儲かるのならやればいいだけです。
そして、ダメだったら、どこかで自分を納得させるしかないんです。この道は間違いだった、と。
 
私はそういう人に次の道を示しているだけに過ぎません。
納得した人へ向けて、次を探している人に向けて、次の道を示しているのであって、そうでない納得しない人が大多数なんですから、それは仕方がないんです。
 
逆に言うと、ここを(予想の是非)納得しないとこちらの世界には来ることができません。言わば、入り口の踏み絵のようなものです。
 
ここが納得できずに、引っ張ったままでは、いつまでも引きずることになるので、対応が全て中途半端に終わります。結果、実際のトレードは予想を軸に据えていた時と何ら変わらないものになるでしょう。
良くないと思いながら、その耽美な世界から離れられずに、つい手を出す人も大勢います。脱皮は非常に困難と言えます。
 
 
私のプロセスはこのブログでも書いているとおりです。
ですから、ここで擬似体験してもらえばいいわけですが、それでは納得はできないでしょう。
自分だけは違うのだ、これが普通の感性です。
ですから、実際にやってみられればいいんです。
突き放した言い方のようですが、本当にいくら説明を尽くしても、こればかりはダメです。
右翼と左翼のケンカ、宗教論争のようなもので、いくら議論しても双方納得することなどありません。
だから、相場に答えをもらってきてください、私の言えるのはこれだけです。
 
 
 
前にも書きましたが、相場を当てて利益を得ること、これは相場人としての夢です。
しかし、私がいくら立ち向かっても相場は一向に振り向いてはくれなかったんです。
こうして、10数年にわたる戦いの結果、私は、相場を予想することを諦めたんです。
 
断念したんです。
 
ここが非常に重要なプロセスであって、まだやれる、相場は予測できるものだ、と信じている人には、私の考え方は全く通用しません。
 
ある人に言われたのはこういうことでした。
 
「そもそも予測はできるできないではなく、しなくてはいけないものだと固く信じており疑う余地すらない。」
 
残念ながら、そういう方とは、話しても話が通じませんし、議論の余地も殆ど無いといっていいでしょう。ですから、正直議論したくないんです。
 
予測出来る、出来ない、出来る、出来ない
 
予測しなくてはいけない、しなくてもよい、しなくてはいけない、しなくてもよい

 
どこまで行っても水掛け論です。
 
経験を積んでから、将来またお話しましょう、としか言えません。
 
 
さて、私の話に戻ります。
こうして、予想ではない道を模索していた私は、ある日、違う道がこちらにあるぞ、と教えてくれる人に出会えたんです。
もう私にとっては、雲の糸、千載一遇のチャンスでした。
その人についていって、その結果今日の私がある、ただそれだけなんです。
 
その人は、ブートキャンプという更生施設を運営されていました。
私は、予測の強い禁断症状に苦しみながら、更生施設で懸命に戦い、そしてついに更生したのです。
 
 
 
さて、皆さん、相場手法については、興味深々だと思いますが、相場信条についてはどうでしょう。
そもそも意識すらされておられないと思います。
次回、普通はあまり意識しないと思いますが、それぞれが持つ「相場信条」について書いてみたいと思います。

茨の道 その16

2010/12/11 Sat

ブログ更新本当にサボってしまっています。
 
さて、コメントいくつもいただいております。
今回はコメントにお答えできるものはしようと思います。
話が飛ぶのは、コメントを見ながらということなのでご辛抱ください。
 

 
■体験しないとわからないということ
 
上手く行かないことを体験することで、上手く行く方法を体得する
 
逆説のようですが、最近はつくづくそう思います。
エジソンのフィラメントの発見は、
 
1万回上手く行かないフィラメントの材料の失敗があるからこそ答えがあったのだ
 
という理屈はかなり重要なものだと思います。
 
 
いつも自分の過ちから何かを学び取ろうとした。失敗は宝の山だ、というのが彼の持論だった
 
リバモアは、自分の間違いをつねに客観的立場で考察した。そして言った。「市場で自らを鍛え、何かを学び取りたりと念じるなら、身銭を投じて、自分の手口を注視し、失敗から教訓を得ることだ、と。
 
これは最近読み返しているリバモア本からのものです。
 
みなさんも、外に何かを求めるのではなく、自分の内なるものに目を向けてはどうでしょう。
折角ご自分の失敗と成功という宝物が眠っているのに、外にばかり答えを追い求めてはいないでしょうか。
 
 
 
相場に勝つ必用はありません。勝たなければならない相手は私自身、自分の中の感情の起伏です。
相場師が成功を収めるための戦いは、心理的戦いであって知力の戦いではない。(リバモア)
 
トレードで勝つということのは、自分の感情との戦いである、何と素晴らしい言葉でしょう。
 

 
■順張りと逆張り
 
順張りと逆張りの話ですが、単純に「相場が上がりだしたら買うのが順張り」「相場が下がったら向かうのが逆張り」ということでダメでしょうか。
 
順張りと単純に言えるのは、「500円のレジスタンスを上に抜けたら買う」、というブレイクアウト狙いでしょう。
 
また、逆張りと単純に言えるのは、「25日移動平均との乖離率が-15%になったら買う」、というオーバーシュート狙いでしょう。
 
しかし、若干複雑なのは、これらが入り混じることでしょう。
というか、普通は入り混じるものではないでしょうか。
入り混じるとはどういうことかというと、
 
上位時間軸では順張り、つまり、トレンドに乗ろうとする
 
しかし、短期時間軸では目先の押し戻しを狙う、つまり逆張り
 
トリガーとしては、さらに超短期で反転を狙う、つまり順張り
 
じゃあ、この売買は一体、順張りなのか、逆張りなのか、どっちじゃい、オラオラオラ!!
 
私にもわかりません(笑)
 
ただ、基本の考え方はシンプルなのがいいので、
 
上がったら買う・・・順張り
 
下がったら買う・・・逆張り
 
これで 矛を収めてはもらえないでしょうか。
 

 
■相場の学習プロセス
 
トレードは、元来一人で悩み苦しんで理解していくものです。しかし、やはり教えてもらえればそれに越したことはない。本当に時間の短縮になる、そう思います。
師匠がおられる、というのは非常に幸運だと思います。何故なら、トレードで安定して利益を得られている人などそもそもほとんどいないからです。まさに奇跡の出会いだと思います。
本で独学で勉強すると、どうしても独りよがりになってしまいます。自分の勝手解釈がまかり通るのです。
初心者の人を見ていて思うのは、「どうしてそんな妙な解釈をしてしまうのだろうか」という場面にしばしば遭遇します。
そういう無意味な勝手解釈で何年も無駄に過ごすことが日常です。
教えてもらっていれば、そういう時に軌道修正してもらえるので、本の筆者に私淑するよりはかなり早いスピードで立ち上がれる、と私は考えます。
とは言え、最後は自分なのは同じなんですが・・・
 
先人の知恵というのは、大切だと思います。何もかも一人で背負い込む必用はないんじゃないかと思うのです。
そもそも人類の進歩というのは、教育を通じた先人の知恵の上への積み重ねにあるのです。
何も原始人から始めることは無いのです。
まずは、学び、そして考える、次に繰り返しのトレーニングをして技を身につける、この繰り返しです。
 
トレードとてできるだけそのプロセスを辿れればいいんじゃないか、そう思います。
これは良書でもいいですし、当然見てくれる人がいれば最高でしょう。
例えば、分割だとか、そういういことでも、一人で考えついたことではなく大先生から学んだことだと思うのです。
 
しかし、一方、トレード上達の難しさは、その先人の知恵を最初は全くといって理解できないこと、にあります。
折角、「こっちの道だぞー」と呼んでくれているのに、「自分はこっちの方がいいと思う」と思ってしまうのです。
常に勝手解釈がまかり通る世界が、トレードの学習の道だ、ということです。
私は、「これも仕方がないことだ」ということが最近になってようやくわかりました。
何故先人の知恵を素直に聞けないのか、ということですが、これはエジソンの例えどおり、まずは「一万回の失敗をするから、成功に辿りつけるのだ理論」なんです。
答えは既にあるのですが、それが答えだと納得するために「一万回の失敗の経験がどうしても必用である」というのが私の最新の研究成果なんです。
 
皆さんも出来る限り、思い込みを捨てて、一度素直に先人の知恵を聞いてみる、小学生のように、受験生のように一旦は暗記するぐらい学習する、ということをやってみられてはどうでしょう。
学生時代の勉強とはそういうものだった、ということをすっかり忘れてしまって、「本を一度読んだだけでわかった気になっている自分」がいないでしょうか。
一旦受け入れる、取捨選択するのは、その後で十分です。
 
私は今、改めてリバモア本をラインマーカー片手に読んでいます。前に数回読んだ本ですが、すっかり記憶から消えているものですね(笑)
 

 
 
■理解の確認
 
わかったつもり、対応したつもり、かどうか、確認するためには、一度完全なるシステム(単純なものでよい)に基づいて売買してみることです。この確認のためなのですから、結果はどうでもいいです。
そうすると、自分が如何にこれまで予測まみれだったか、ということにハッと気がつくことになるでしょう。
 

 
 
■エントリーとエクジットの違い

値動きを予想すること、値動きに対応すること、似て非なるものである、という考え方ですが、そこに損益が絡むので、ポジを持っていれば相場に素直になれなくなる、ということなんでしょう。
エントリーとエグジットの違いは、
 
エントリー・・・やってもやらなくてもよい、チャンスをひたすら待てる忍耐力が試される一方で、損失への恐怖から戦場へ突撃するのに躊躇してしまう自分との戦いとなる
 
エグジット・・・どうしてもやらねばいけないことがある、チャンスでなくてもリスク管理上必用なことがある、お金の増減に振り回される恐怖と欲望との戦いになる、利食って安心したい心を忍耐力で跳ね返さねばならない
 
ことでしょうか。
 
 
5000字を越えたので、記事を分割して明日掲載します。 

茨の道 その17

2010/12/12 Sun

■道具と環境
 
その13に書いているとおり、「要は、どんな道具を使っても、いいトレンドが出なければ負ける、ということだけです。良いトレンドが出ないのに、勝てる順張りの方法はありません。つまりは、ツールに凝っても無駄な抵抗、ということになります。」
 
順張りであれば、トレンドが出なければ負ける。どんな道具を使ってもそれは同じである、ということです。
エントリーの方法にこだわる人がものすごく多いわけですが、どういうやり方をしても、いいトレンドさえ出れば同じように勝てるし、どんな道具を使っても保合いに戻れば負ける、ただそれだけです。
なかなかわかってはもらえない考え方です。
 

 
■プロセス重視という意味
 
トレードは結果が本来全てです。しかし、この結果を追いかけても答えはなかなか見つかりません。
 
やるべき事をやる、そうすれば後から結果がついてくる
 
これは、どんなことでも同じなんだろうと思うのです。
営業でも訪問件数を重ねること、入試でも日々の勉強の積み重ね、その作業の積み重ねが結果に結びつきます。
 
企業というものも同じ。利益ばかりを追いかけている企業など魅力がありません。
社会が「こういうものを欲しがっている、こういうサービスがあったらいいのになあ。」という社会的ニーズでどれだけ答えられたのか、その成績簿が企業の利益だ、ということではないでしょうか。
反社会的企業が一時的に利益を上げることは可能ですが、それは継続的なものではありません。
これは、善悪というより、ニーズがあるかどうか、ですので、例えば、「カジノ企業」「風俗企業」であっても、社会的ニーズがあれば、それは成功する企業となります。
ちょっと脱線しましたが、
 
相場で勝とうとするのではなく、相場に正しくあろうとせよ
(野川軍曹語録)
 
そうすれば自ずと結果はついてくる、お金を追いかけまわしていてはいけない、ということではないかと感じます。
 
 

■裁量とシステムの違い
 
ルールに完全に基づいた売買をシステムトレード、最近の言い方では、アルゴリズムトレードと言いますが、では裁量はどうなのか、という疑問がわいてきませんか。

果たして、裁量とシステムとはどう違うのか

多くの人は、エントリーを裁量するのだ、と考えておられますが、そうなると自己規律の無い勝手売買となってしまいます。
エントリーを裁量する、ということは、予測による売買にかなり違いものになってしまいます。その場その場で判断するということは、将来の予測に基づいて判断する、ということです。
 
私の考える裁量とは、
 
ルールは同じであっても、システムで認識するのが難しい環境フィルターを使って裁量している
 
環境によって、ルールそのものを裁量している
 
裁量では、ロットを調節する
 
基本は、環境認識重視と道具の使い分け、この2点ではないかと思います。
事前の計画に基づいたトレードという点は同じなのですが、違いはその事前の計画そのものにある、ということなんです。
 
 

■予測をするしない、ではなく、できるできない、ということ
 
予測について、私が言っているのは、「するしない」ではなく「できるできない」の議論なんです。
当たるなら、やればいいに決まっています。私とて異論はありません。当たれば勝てるのですから。
ですから、できると思う人はやればいいだけ、できないと思う人は、別の道を考えましょう、ただそれだけのことです。
 
それにしても予測という言葉のレンジは広いです。
広いが故に、相場分析=予測、と同義として使われるケースも多いです。
しかし、それでは、私の言いたいことが伝わらないために、ここでは狭義に定義してしまって、予測と対応、を分けることとしました。そうでないとなかなか論理展開が難しいのです。
これは、ここでのローカルルールですので、これが正しいかどうかの議論に意味がありません。
この定義に基づいて話を進めましょう、その方が便利ですので、という意味です。
 
また、リスク管理という点では、「予測するのではなく、あらゆる可能性を考慮する」ということだと思います。
「こうなるだろう」と思って行動するのではなく「こうなる可能性がある、だから対処しておこう」ということです。
落とし穴の例えがありましたが、私から見ると、予想と可能性の話なんです。
これもまた予測という言葉を狭義に使っています。
しかし、概念としては、かなり違うと思うのです。
 
「こうなるだろう」と予想するのか「いや多分ならないだろう」と予測するのか、これは
 
非常に主観的なこと
 
ですよね。
 
私の言う可能性というのは、
 
客観的事実に基づいたもの
 
であり、主観的なことをできるだけ排除しようとする試み、でもあるのです。
予想は人によって違いますが、可能性は事実に基づいたものなので、事実認識が同じなら答えは誰が考えても同じになるはずです。
 
 
そう考えると、予想と対応についても、次のように言えます。
 
予想が主観的であるのに対して、対応は客観的です
 
というより、出来る限り主観的判断を排除し、客観的になろうとする試み、でもある、のです。
 
判断すれば、確実に相場に負ける
 
これは、相場が人の心の弱いところを巧みに突いてくる性質を持っているからです。
人は、恐怖と欲望という本能に抗うことが困難なので、そこを突いてこられるとイチコロなんです。
 
 
さて、予想が人によって違うのに対して、客観は、同じ事実認識なら答えも同じになります。
 
予想が主観的判断によっているのに対して、対応は客観的事実により行動しているのです。
 
予想が事実を主観的に判断しようとする試みである
(500円のブレイクを破ったら、次にどうなるか考え、上がりそうなら買うという行動様式)
 
のに対して、
 
対応とは、事実を客観的に受け入れてその事実に基づき、事前の計画どおりストレートに行動すること
(500円のブレイクを破ったら買う、という行動様式)
 
私にとっては、全く違うことです。
 
まあ、ここは、野川軍曹の受け売りでもありました、失礼しました(笑)
 
そう言えば、昨日読んでいた敬愛するリバモア氏の本に、
「投機とは価格変動を予測することに他ならない。」
とバッチリ書いてありました(笑)
これをもって、リバモアは当て屋だったのか、というとそうでもなく、本をよく読むと、リバモアは、主観を排除し、客観的にトレードせよ、と力説しているので、ここでも、予測の定義が相場分析全般に及んでいることがわかります。 
 
ついでに、リバモアは分割をかなり強調していますが、人によっては(H派)「分割以外は当てものだ!!」という意見の人も多いです。
私は、そもそも分割はしませんが、といって当て屋でもありません。
分割しなくても、当て屋じゃない、といっても、その筋の人達に言わせればだめなんだろうな(笑)
また、強面のお兄さんたちに攻められるかもしれないコメントでした(笑)
 
 
 
■相場のランダム性

相場とは面白いものです。
確かに相場はランダムではありますが、それは目先のトレードのこと。
次の値動きを当てろ、と言われれば、これは初心者もプロもほとんど同じで、どちらが勝つかわかりません。
しかし、1ヶ月単位、半年単位で判断すると、どちらが勝っているのかは明白です。
目先の相場のランダム性を信じつつ、継続するトレードでのトータルでの確実性を信じること
 
うーん、難しいでしょうか。単発でも当て屋じゃない人の考え方でした(笑)
ということで、私は効率的市場仮説は絶対に信じません。自己の存在の否定ですので(笑)
 
 
 
■順張りと逆張りの言葉の定義について
 
そう難しく狭義に考えないといけないようなことなのでしょうか。
おっしゃっていることの「逆張り」は、私の定義では「押し戻し狙い(プルバック狙い)」という言葉になります。
まあ、それぞれ好きに定義しましょう。
私は、シンプルイズベスト派で行きます。
 
  

■思い込み
 
思い込みって誰にでもあります。
龍馬は、こんな人物だった
家康は狡猾だった
とか、言い切る人、とか、あんたの友達だったのとか思うほど明確に言い切る人がいますが、どうなんでしょう。
小松帯刀のあの俳優はイメージと違う、とか、言ったって、どんなイメージやねん!!
篤姫の時のイメージやろ!!
とツッコミ(笑)
私も勝手に思い込んだ失敗など数知れず。ですから、思い込み排除のために、「一旦は話を聞くこと」「一度受け入れてみること」を常に心がけてはいます。 
 
 
 
サボった分、コメントを読みながらせっせと書いてみました。
ご参考になったでしょうか。ちょっと自信がありませんね。
ご批判があるかとは思いますが、また、みんなで考えましょう。  
 
 

茨の道 その18

2010/12/18 Sat

前にお話していた相場信条の話をしようと思います。
「貴重な見解」かどうかはわかりませんが、皆さんの脳を揺すぶるような発想を私は書くことに喜びを感じますので(笑)
世間でありきたりの「損切りをしろ」だとか、「リスク管理が大切」だとかは、耳にタコができるほど読んでおられると思いますし、ここで書いても、ありきたりですから、面白くもないですよね。(と無理矢理に同意を求める)
 
みなさんが、びっくりして椅子から転げ落ちるようなこととか、怒りの鉄拳で拳を振り上げることとか、そういう発想を日々探しているのが、このブログです(笑)
 
今回も例によって例の如く(笑)上手く考えがまとまってはいません。
ですから、また一部の組織からテロ攻撃に合う可能性が高いので公開するの控えるべきだとの穏健派の意見?もあったのですが、テロを恐れていては相場道に反する、という思いと、すでにアフガン化してしまっているコメント欄なので、さらに火に油を注いでみて様子を見ることにしました(笑)
 
 
さて、前置きはこの程度にしておいて、そもそも、
 
「どうすれば相場で勝つことができるようになるのか」
 
という考え方には幾つかの種類(会派と呼びます)があることに前から気がついていたので、それをカテゴリ分けできないか、と考えたのがこの発端です。
 
そもそも、それぞれの会派では、自分が思っていることのみが正しい、と考えています。
 
自分の信じていることだけが正しい
 
とそれぞれがそう思い込んでいるのです。
私とてそういう傾向があります。
 
これは、まるで宗教論争であり、政治信条のようであり、それぞれがそう思い込んでいることなので、なかなか議論の余地はありません。
 
それぞれが、「これが相場で儲ける根本である」と信じて疑わないものがそれぞれあるのです。それを相場信条と名づけてみました。
 
当ブログでも当て屋、という話がしばしば出てきて、当て屋の皆さんには不愉快な思いをさせてしまっていることと思います。
 
その当て屋のみなさんは、こう思われていることでしょう。
 
じゃあ、当て屋以外にどういう種類があるって言うんじゃい、出してみろ、オラオラ!!
 
こちとら好きで当て屋やってんじゃねえ、当てる以外に思いつかないから当て屋やっとるんじゃい!!
 
という怒りの声なき声も聞こえてきます。
 
他の会派のことを書かないで、当て屋の話ばかりしていては、一方だけを攻めるような話にもなりますから、今回は無理を承知で、私なりの分類を作ってみました。
これは、私の独断と偏見によるものです。
もっと他に種類があることはわかっているのですが、なかなか文章で表現しきれませんでした。
 
このトレードにおける基本となる考え方については、意外とみんな意識はしていないものですが、とても重要な違いがそこにあり、この違いを探ることで、トレードということの本質が見えるのではないかと思います。
 
また、他流で議論してもすれ違いが出るのは、根本となる考え方、信条が違うからなのです。
 
自分が信じている考え方を整理してみるとともに、他流の人たちが何を信じているのかを知ることも、非常にいい勉強になると思います。
 
そして、なにより大切な事は、
 
何が機能するかを知るまえに、何が機能しないのかを知ること
 
ではないでしょうか。
 
人は、ともすると、機能することは何か、ばかりを追い求めます。しかし、何が機能しないのか、を知ることによって、何が機能するかを知ることになる、ということは言えないでしょうか。
 
経験値とは、この何が機能しないのか、を潰す旅だとも言えます。

 
さて、色々と考えてみたのですが、いいネーミングではないかもしれませんが、次の4分類が最大会派の4大巨塔だと思います。
 
①当て屋
②手法屋
③統計屋
④分割屋
 
ここで、手法屋は、当て屋の派閥ですが、あえて分類しました。
とりあえず、今回は巨大会派の特徴をどの会派が良い悪いの論評を避けて、できるだけ客観的に書いてみます。
 
 
 
 
①当て屋
 
相場は、予測して取るものだ、と考えている一派である。
 
別名予想屋とも言う。
 
命名は林輝太郎先生である。
 
初心者の全ては一旦この会派に所属することになる。
昔は、証券マンという売り子のアドバイスを聞いて売買する、という当て屋がメジャーだったが、ネット時代にはほとんど淘汰された模様で、今メジャーなのは、この中でも手法屋と呼ぶ人たちの存在であろう。
 
彼らは、情報、テクニカル、ファンダメンタル、など、全ての相場情報を、相場を予測するために存在する、と考えている。全ての道は予測に通ず、である。
 
つまり、
 
相場で儲けること = 相場の予測が当たったからだ
 
という強い哲学を持っている。
 
次にどうなるのかを読むこと
 
相場を正しく予測さえできれば、相場に勝てる
 
と固く信じ、その目的のために、材料、分析が存在する、と考えている。
 
彼らは、相場を当てることを目標にしているが、「相場が実際に当てられるかどうか」という疑問を持ったことはない人たちも多い。
相場を当てることを目指すのは、当然のことである、という信条に疑問をもたない。
これは、予測が偶然に当たったのか、それとも必然的に当たったのか、の区別が非常につきづらいことからきている。
単発でのトレードは、ほぼ偶然に過ぎないのではないか、との疑問はこの会派にはない。
 
特徴は、エントリーに異常な執着を持ち、上か下かを当てることに執念を持つ。従って、売買戦略、売買手法への執念に近いこだわりがある。
証券会社の提供するレポートなども全てこの会派のためのツールである。
投資家の95%が所属する最大会派である。
 
彼らは、数が多いだけに、その中でも幾つかのグループを擁す。
当てるためのノウハウとして、「情報重視グループ」「手法万能論グループ」などである。
最初は、情報重視からスタートして、最後は、次に書く手法万能論にたどり着くのが普通のルートである。
 
当て屋には、相場歴30年、40年という大御所も多い。一生ここで終わる人がほとんどである。彼らの多くは相場を趣味として全うすることになる。
 
因果論、二元論的思考パターンを相場に当てはめようとするグループである。
 
 
 
 
②手法屋
 
相場を当てる手法さえ見つかれば勝つことができると考えている会派である。
 
別名、道具屋、手法マニア。
 
要するに、
 
「相場を当てるやり方(手法、方法)さえ見つかれば勝てる」
 
という強い信念を持っている。
 
手法万能論者である。
彼らのほとんどは、当て屋にも所属しており、その中でも予想を当てるための道具にこだわりがある会派である。
 
真剣に儲けようとがんばっている投資家の中での最大会派だと思われる。
 
彼らは、どこかに相場を当てる手法がある、と固く信じ、それを探し出しさえできれば、儲かるようになる、と思っているので、その手法探しに全力を上げる。
 
相場で儲けている人は、当たる手法を見つけ出した人なのだ、と強く信じている。
 
相場で儲けること = 当たる手法を見つけること
 
と固く信じ、その目的のために、日々ブログを徘徊し、本を読みあさり、商材を買い求める。執念でこれを探している人も多い。
 
手法という道具に強いこだわりを持つ一方で、道具を使いこなす腕には、ほとんど興味を持たない。
 
道具さえ揃えれば勝てると思っているからである。
これは、レシピ本さえ手に入れば、一流シェフになれる、と考えている料理人のようでもある。
 
相場で勝つこととは、手品の種明かしのようなものであって、種さえわかれば手品ができる、と強く信じている。
 
手法屋歴10年、20年というベテランも多く、彼らは部屋一杯になるほどの手法コレクションを持っていることもある。
そして、その多くはほとんど使われた跡がない。
 
映画やドラマの録画マニアは、映画は見ないが録画は絶対にやる。彼らは録画することが自己目的化しているようなところがあるが、それと似ている部分がある。
最終的には、手法マニアとして、道具集めコレクションを充実させることが自己目的化してしまうケースも多い。
 
 
 
 
②統計屋
 
相場で儲けるには、全て過去に検証ができた戦略を用いるべきだと考えている会派である。
別名システム屋とも言う。
 
相場で儲けること = 過去検証による優位性を見つけること
 
と固く信じ、過去検証万能論から、常に検証を繰り返し、そこからエッジを探すことに執念を燃やす。
 
某T氏が彼らのカリスマとなっているとも聞く。
 
当て屋を卒業した多くが一時この会派に所属するが、多くはカーブフィッティングの罠に嵌って死亡する。
 
今は検証するのに便利なツールが多く流布しているので、それを用いればいとも簡単に過去検証ができる時代だが、だからといって簡単にエッジが見つかることもない。
 
この会派で生き残っているものは極極少数にとどまる。
彼らのうち生き残っている者は、非常に苦労を重ねて検証を繰り返し、その苦労の末に自分だけのエッジを見つけ出した人ちがほとんどである。
一般に出回っている道具ではない特殊な道具を利用している人たちも多い。
すなわち、一般に思われているような単純なテクニカル、ではないマルチファクターな道具の愛用者が多い。
 
この会派の人たちの多くは、口が固く謎のベールに包まれているが、彼らのエッジが公になれば、そのエッジは一瞬にして消える運命にあるのだから、その隠密行動は当然といえば当然とも言える。
その生態はドラキュラのように謎に包まれている。
 
時折、エッジを暴露する不心得者がいるが、暴露されたエッジは陽炎の如く消えてしまって跡形も残らない。
暴露した本人はいいのだが、それで食っていた他の統計屋にとっては迷惑千万な話である。
統計屋にとっての手法の暴露とは、手品の種明かしを公開の場でやるようなものである。もうその手品では食っていけないことを意味している。
 
世間では、自分だけのエッジを見つけた統計屋は、売買執行において何等の裁量もないので、心理的ストレスがなく、一般投資家が求める理想のトレード境地のように思われている。
 
しかし、彼らの見つけたエッジは、環境変化によってある日突然に消えることも多い。また、自分でなくても同業者が暴露する危険を多く孕んでいる。
環境変化が激しい近代の相場環境では、非常に脆い側面を有している。
 
環境変化に耐えられずに、ひっそりと消えて行く統計屋が大勢いることはあまり知られてはいない。
もともとその生態はひっそりとしたものであるので、ひっそりと去っても世間はわからない。
 
そういうことを彼らも自覚しているので、自分のシステムのエッジがいつ消えてもおかしくないという恐怖と日々戦うことになる。
そういうことから、彼らは、1つの戦略に胡座をかくことなく、常に日々次の戦略を求めて検証を続けねばならない。
ある意味検証蟻地獄の世界でもある。
 
手法屋と統計屋がどう違うのだ、というと、エッジを追いかけているという点においては実は大きな違いがない。
違いは、まず、他力本願な手法屋に対して、自力で検証する力を持った人が統計屋と言える。
次に、当てる方法を探しているのが手法屋であるのに対して、エントリーからエグジットの方法、リスク管理にまでこだわっているのが統計屋ということになる。
換言すれば、「入り口」「当て方」へのこだわりが当て屋、「入り口から出口、資金管理」までのトータルパッケージへのこだわりが統計屋、ということになる。
 
最大の違いは、当たることにこだわる当て屋に対して、期待値にこだわる統計屋、ということだろう。
当て屋が目先のトレードの当たり外れに一喜一憂するのに対して、統計屋は、確率思考でトータルにこだわっている
ミクロにこだわる当て屋とマクロにこだわる統計屋、という違いである。
 
 
5000文字制限のため、次回いよいよ論争の「分割屋」へ続く。 
 
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あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

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あらなみの相場技術研究所

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